お尻が魅力のビロードツリアブ

草はらにはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウなどのお花畑、林縁にはスミレたちが咲き誇る。
そんな中をぷ~ん♪と羽音を立てて飛ぶ小さなアブ。
「ビロードツリアブ」。
アブにもいろいろいるが、これほど特徴的で愛らしく思える種が他にいるだろうか？
長い口と足、体はビロードのような長い毛で覆われまるで極小のぬいぐるみのようだ。
体をよく見ると毛の奥に黒っぽい体のラインが見える。この毛がいかに長いかがわかるのだ。
毛を剃ったらどんな風体になるかといつも興味を持っているのだが、実現できないでいる。



















歩いていると大きめのものが足元からとんだ。
何かと飛んだ方に目をやると、交尾した彼らだった。
このカップルは、ずっとオスが先導して飛んでいた。
チョウなどは種によって、オスメスどちらが先導して飛ぶか決まっているのだがこのアブは雄と決まっているのだろうか？
今後観察してみたい。



















ハエやアブの仲間は、オスの複眼が大きくくっついていて、メスは小さく離れているので識別は容易だ。
オスは大きなサングラスをかけたギャングのようで強面。
メスはやはり優しい顔つきに見える。



















この愛くるしいアブたちも今の時期だけ現れるスプリングエフェメラル　もふもふの妖精である。
今のうちにじっくり観察しておきたい虫だ。

この日、ミヤマセセリのメスををかろうじて一枚撮ることができた。
まだ数が多くないうえ、出会ってもなかなか止まらず、この一枚を撮った瞬間飛んで行ってしまった。
また、次の機会に！



















2014年4月1日　東京都
双翅目　ツリアブ科　ビロードツリアブ
鱗翅目　セセリチョウ科　ミヤマセセリ　　　　　　CANON　EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM 　

コメント 2

こんにちは。
ビロードツリアブは毎年撮っていますが、交尾の場面は未だ見たことがありません。niceですね。
それに、雌雄のどちらが先導するかという観察、面白いですね。
今度遭遇したら、私も観察してみたいです。
by おはる (2014-04-05 18:34) 

おはるさん　コメントありがとうございます。
ビロードツリアブの交尾は、過去に数回出会いましたがいつも逃げられていましたので今回は粘りました(^^)
どちらが先導か、遭遇しましたら是非貴blogでお願いいたします！
by hirokou (2014-04-05 23:45)