春の妖精~コツバメ [チョウ・ガ]
暖かい日が続き、さらに昨日の雨で一気に春が進んだようだ。
春の短い間だけ現れる春の妖精、スプリング・エフェメラル。
植物ではカタクリやこの「ヒロハアマナ」も妖精の一つ。
陽が射している間だけ花を開く。
チョウでは雑木林を飛び回るミヤマセセリ。
この日は残念ながら飛び去る2頭を確認しただけだった。
園路沿いの柳の高い枝先で小さなblueの翅表が輝いた。
テリを張る「コツバメ」たち。
この場所は、毎年姿が見られるため春先の観察ポイントだ。
白い隈取が印象的、美しい翅表はなかなか見せてくれないのが残念だ。
高いところばかりにとまって一向に下に降りてこない。
1時間ほど粘り、しびれを切らして枝を少しゆすってみたらさらに高いサワラの樹冠に飛んで行ってしまった。
写真を撮ったのは1週間前。
今もまだ見られるだろうか?
2014年3月25日 東京都
ユリ目 ユリ科 ヒロハアマナ
鱗翅目 シジミチョウ科 コツバメ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM CANON EOS40D EF70-200 f2.8 L IS USM
今年は当たり年? ヒオドシチョウ [チョウ・ガ]
多くの方から、今年は越冬したヒオドシチョウをよく見かけるとの話を聞いた。
ならばと、ヒオドシチョウを今日のターゲットの一つとして歩いた。
途中、みき♂の虫撮り友人帖のみき♂さんにお会いした。
みき♂さんは、今日ヒオドシを確認されていた。
場所を教えていただいたのだが、今日の時間では行けそうになかった。
後日行くこととして、予定のコースを歩いていた時、雑木林のコナラの木で赤いチョウを見つけた。
何とラッキーなことに「ヒオドシチョウ」だった。
この近くで毎年確認していたのだが、ここでは初めて。
数時間前に通った時には、アカタテハやルリタテハがいた場所だ。
冬を越した割には、比較的きれいな個体。
近付くと例にもれず、さっと飛んでいなくなったが少し待っていると舞い戻ってきた。
園路沿いで写真を撮っていると通りかかる人たちが、オレンジ色のチョウがいるとの声を幾度か聞いた。
撮るのに気を使い、その声には対応できなかった。
まぁ仕事ではないのでしょうがないか。
かなり長い時間モデルになってくれ、羽裏まで撮らせてくれた。
羽裏は、落ち葉に紛れると全く識別不能な地味な色だ。
今年はエノキでたくさんの幼虫が見られるだろうか?
2014年3月23日 東京都
鱗翅目 タテハチョウ科 ヒオドシチョウ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
春到来! [季節]
久しぶりに丘陵に出向いたが、道が混んでいると思ったら今日は3連休の最終日。
どうりで込んでいるはず。
いつもの谷戸を歩くと、風もなく暖かく草木は芽吹きすっかり春。
尾根道では「エイザンスミレ」が迎えてくれた。
日当たりのよい斜面では「タチツボスミレ」がすくっと行儀よくおすまし。
今日は本当に暖かく、赤・黄・青の越冬チョウたちが元気に飛び回っていた。
一瞬姿を見せ近づくと飛び去ってしまった「アカタテハ」。
少し待てど戻ってこず、この一枚のみ。
青は最も多かった「ルリタテハ」。
多いながらも敏感で近寄らせてくれない。
黄色は、少し開けた草地でテリを張る「キタテハ」。
丘陵では普通に見られるチョウだが、今年は初対面だ。
カメラを構えると一目散に飛び去った。
最も多かったのは「テングチョウ」。
皆、厳しい冬を乗り越えて暖かな春を迎えることができようだ。
中には寒さのあまり命を落とすものもあっただろうが・・・。
どのチョウも敏感で、今の時期手ごわい。
ようやく寒さが一段落、これからは寒の戻りがあるにせよ日に日に暖かくなっていく。
生命の息吹を感じる季節がやってきた!
2014年3月23日 東京都
キントラノオ目 スミレ科 エイザンスミレ、タチツボスミレ
鱗翅目 タテハチョウ科 アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、テングチョウ
今年は春が遅い・・・ [季節]
今日は休みだったが、用がありfieldへは出られなかった。
今月は、まだ1回しか歩いておらず全く状況がつかめない。
ただ、冬の寒さや2回の降雪によって昨年より遅い春の訪れになりそうだ。
そこで昨年の今頃はどうだったか。
陽の当たる場所では、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウ、ナズナなどが咲いていた。
谷戸の木柵には早春の蛾、「トビモンオオエダシャク」。
雑木林の足元に「シュンラン」の花。
年
タチツボスミレもあちこちで見られた。
ギシギシにはたくさんのコガタルリハムシたちが産卵準備に大忙し。
次は20日が休みなので、今年はどうだか、この日はじっくり観察してみたい。
2013年3月15日 埼玉県
シソ目シソ科 ヒメオドリコソウ
鱗翅目シャクガ科 トビモンオオエダシャク
キントラノオ目 スミレ科 タチツボスミレ
鞘羽目 ハムシ科 コガタルリハムシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
オオタカ食痕 [鳥]
今年は昨年ほど、ウスタビガの繭が見つからない。
ならばクワの木でクワコの繭を探して見た。
こちらも2個を見つけるのが精いっぱいだった。
難しいもので、上ばかり見ていると下のものが目に入らない。
虫の目、鳥の目、植物の目それぞれ視点が異なる。
今日はどの目で歩くか、それによって目が変わればレンズも変わる。
先の地面に白いものが目に付いた。
鳥の羽?
近付いてみると、どうやらドバトの羽だった。
おそらくオオタカの食痕だろう。
オオタカは、春を待たずいち早く恋の季節だな。
犠牲になったこの命、確かにオオタカに引き継がれているのだろうが無念だったろう。
弱肉強食、食物連鎖と行ってしまえば簡単だが、そんなに命は軽くはないと思うのだ。
数が多いとか少ないとかあるだろうが、個体ではオオタカもドバトも命の重さは同じでは・・・。
東京都
鱗翅目 カイコガ科 クワコ
ハト目 ハト科 カワラバト(ドバト)