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タニウツギとトラマルハナバチ [ハチ・ハエ・アリ]

丘陵にある埼玉県緑の森博物館に久しぶりに行ってみた。
博物館手前の道沿いに鮮やかなピンク色の花が咲いていた。
タニウツギ0513_1.JPG
















「タニウツギ」と思われるが、同属に似ているハコネウツギ、ニシキウツギ、ヤブウツギがあるようで、葉の裏の毛を見ないと識別は難しいとのこと。
タニウツギ0513-1_1.JPG
















こんなに目立つ花なので、さぞかし色々な虫たちがやってくるのだろうと待っていたが、この日の曇りが影響してかなかなか来てくれない。
セセリチョウの仲間が猛スピードでかすめて飛び去ったが、早すぎて何だかわからなかった。
ようやく羽音を立ててやってきたのは、「トラマルハナバチ」だった。
トラマルハナバチ0513_1.JPG
















一頭だけだったが、足にたくさんの花粉を付けて、花から花へ飛び回っていた。
この花にとっては、花粉を運んでくれる大事なパートナーだ。
こういった送粉昆虫類をポリネ-タ(花粉媒介者)という。
トラマルハナバチは、各地で個体数を減らし各都道府県のレッドデータに選定されている種。
近年はセイヨウオオマルハナバチの拡散による脅威が問題となっている。
トラマルハナバチ0513_2_1.JPG
















2013年5月13日 埼玉県
膜翅目 ミツバチ科 トラマルハナバチ    EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


綺麗ないもむし毛虫 [チョウ・ガ]

いもむし、毛虫はどうも苦手である。
子供の頃は、アゲハやモンシロチョウの幼虫をつかんで遊んでいたものだが、大人になってあの触るとむにゅっとした感触が駄目になってしまった。
虫好きで通っているが、触れないと話すと笑われる。
自分でもちょっと情けないが、しょうがない。
そのうちまた触れるようになるかなぁ。

触れなくても観察するのは楽しいのであちこち探すが、今の時期は目をやるとそこにいるという良い季節だ。
先日見つけたきれいないもむし毛虫を少々ご紹介。

イタドリの葉の上にいたのは、エメラルドグリーンの体に白に黒の縁取りの目玉模様、さらにオレンジ色のアクセント。頭の後ろの模様がちょっと困った顔にも見える。
アヤモクメキリガ0513_1.JPG
















初めて見たいもむしで帰って調べると「アヤモクメキリガ」というガの幼虫だった。
大きさは5~6cmほどある大きないもむし。
アヤモクメキリガ0513-2_1.JPG
















林縁のヒサカキの葉の上には黄色と黒のおしゃれないもむし?毛虫?
こちらは「ホタルガ」の幼虫。
狭山丘陵はヒサカキが多く、発生時期にはたくさんの成虫が見られる。
ホタルガ0513_1.JPG
















この日最も多く見られた毛虫がこれ。
昨年大発生して話題になった「マイマイガ」の幼虫。
よく見ると青、オレンジ、黄色、黒など多色でデザインもなかなか凝っている。
カラフルな色と長い毛が毒々しいが、毒性はないらしい。
といってもお肌が敏感な方は、さわらぬ神に祟りなしである。
ガの仲間は、日本に6000種が知られているそうだ。
まだまだ、知らないきれいないもむし・毛虫がたくさんいるに違いない!
マイマイガ0513_1.JPG
















2013年5月13日 東京都
鱗翅目 ヤガ科 アヤモクメキリガ
      マダラガ科 ホタルガ
       ドクガ科 マイマイガ            EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


寄生するものされるもの [自然]

今日も歩いているとあちこちでいもむし、毛虫が目に付いた。
例年に比べて今年は多いような気がするが、気のせいだろうか?

そんな中で、体から繭が突き出ているいもむしをいくつか見つけた。
寄生バチなのかハエなのか、いもむしの体内で育ち成熟して体を食い破って繭を作ったようだ。
いもむしたちの受難0513-1_1.JPG
















こちらは繭を作っている最中のようで、中で幼虫が動いているのがわかった。
まだこの蛾の幼虫たちは生きているようだが、いずれは死んでしまうのだろう。
いもむしたちの受難0513-3_1.JPG
















湿地脇の低い草の葉裏に長い糸でぶら下がった繭を見つけた。
葉をめくると糸の横に死んだ幼虫がいた。
これも幼虫の体内で成長した後、体を出て繭を作ったのだろう。
以前に見つけたホウネンタワラチビアメバチの繭と似ているので、チビアメバチの仲間だと思われる。
繭をよく見ると上の方に黒くなった部分がある。
このハチの繭もさらに寄生されている可能性が高い。
昆虫の世界、恐るべしである!
いもむしたちの受難0513-5_1.JPG
























2013年5月13日 東京都、埼玉県
EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


よく見かけるのに名前を知らなかった ヤマトシギアブ

雑木林で木の幹に近付くと、時折さっと飛んで近くにとまる黒い虫がいる。
黒っぽい翅、止まっていると三角のスタイルで見かけはハエかアブだ。
昔からよく見かけてはいたが、調べる気にもならなかった。
前回紹介したケバエと少し似ていて、気になって調べてみた。
ヤマトシギアブ0422_1.JPG
















「ヤマトシギアブ」という名だった。
アブの仲間なので、複眼の離れているのがメス、くっついているのがオス。
この個体はくっついているのでオスだ。
木の周りで見かけるので、食べものがそこにあるのか、ここが産卵場所なのか、手持ちの資料やwebでは見つからなかった。
ちょっと不思議なアブだ。
ヤマトシギアブ0422-1_1.JPG
















2013年4月22日 東京都
双翅目 シギアブ科 ヤマトシギアブ
 EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


すっごい風でした! [チョウ・ガ]

連休はずっと仕事でしたが、ようやく今日(もう昨日になってしまった)は休み。
とはいえ目が覚めたらお昼前、せっかくの休みに寝すぎてしまった・・・・。
さらに外を見ると、晴れてはいるもののもの凄い風。
まぁ雨が降っているよりはましだが、これでは予定していたことをする気も失せてしまった。

しょうがないのでそそくさと食事に洗濯と掃除を済ませて、カメラを持ってお出かけ。
いつもの谷戸を歩いてみると、園路沿いの木柵に風で落ちたと思われる毛虫、いもむしがわんさか。
色や形が様々で、良くもこんなにと思うほど。同定が大変だが、良い機会なのでカメラに収めた。
ほとんどが蛾の幼虫だったが、中にチョウの幼虫も。
これは、おそらく「テングチョウ」かな。
シロチョウ科の幼虫っぽいけど、テングチョウはタテハチョウ科。
テングチョウ幼虫_1.JPG
















食草はエノキで、この横には大エノキ。
図鑑によると、体の横の黄色い線から下が褐色の個体もいるとのこと。
まさしくその色のものがすぐ横で見つかった。
テングチョウ幼虫0507-1_1_1.JPG
















次に見つけたのは、あと一月もすれば見られるだろうゼフィルスの仲間、「ウラナミアカシジミ」の幼虫。
この仲間特有のワラジ型体型で、背中の赤褐色の紋が特徴。
ウラナミアカシジミ幼虫0508-1_1.JPG
















なかなかいかつい形だが、こっちを向くと萌~。
ハバチ幼虫のような可愛い顔だとは知らなかった。
食草は、クヌギやコナラなどで周りにたくさんあるので、何とかそこまでたどり着いてくれればいいのだが。
柵上には恐ろしい敵がうろついていた。
無事たどり着くことを祈らずにはいられない。
ウラナミアカシジミ幼虫0508_1.JPG
















2013年5月7日 東京都
鱗翅目 シジミチョウ科 ウラナミアカシジミ
  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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