日本に1属1種のムカシヤンマ [トンボ]
先日出かけた目的のトンボが「ムカシヤンマ」だ。
例年今頃から見られるので、探しに行った。
丘陵にはいくつもの湧水が流れ、上流部では苔が生えた湿った場所があり、幼虫はそんな斜面に穴を掘り潜んでいる。
この谷戸には、幼虫が生息できる流れがあり、毎年成虫を見ることができる。
この日も1頭を確認したが、ここ数年見られる数が減っているように思う。
日本には1属1種が生息し日本固有種とされている。
東京都のレッドデータは北多摩で絶滅危惧Ⅱ類(VU)、埼玉県では準絶滅危惧種(NT)に指定されている。
大型で一見サナエトンボに似るが、ようく見ると毛むくじゃらの体に目と目が離れていてここでは白ぽいものに止まっているのをよく目にする。
飛ぶとバサバサと大きな羽音が聞こえてくる。
ハエトリグモとご対面の一枚。
クモにとっては相手があまりにも大きいので、この後さっさと逃げて行った。
とにかく今年もみることができてほっとしたのであった。
2013年5月23日 東京都
蜻蛉目 ムカシヤンマ科 ムカシヤンマ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM