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恥ずかしげに交尾するヒゲナガハナノミ [甲虫]

湿地周りを歩いたら、あちこちで「ヒゲナガハナノミ」が見られた。
ホタルに似ているがホタルとは異なり、光らないヒゲナガハナノミ科に属する。
幼虫は水中ですごし、成虫もホタルと同じような水辺環境で見られるため、これをホタルだと思う人もいるのではないだろうか。
近付くとすぐに飛んで行ってしまい敏感だ。
そんな中でも交尾をしているのは比較的逃げずにモデルになってくれる。
ヒゲナガハナノミ0528_1.JPG
















茶色くてひげの立派なのがオスで、黒い方がメス。
たいがいオスもメスも写真のように下を向き、特にメスはかたくなにうつむいて一向に顔をあげてはくれない。
これでは面白くないのだが、虫も恥ずかしいのか…いたしかたない。
ヒゲナガハナノミ0528-1_1.JPG
















2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ    EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

初めて見たキベリコバネジョウカイ? [甲虫]

ヨツキボシカミキリを観察している足元に、ハバチのような虫がいてとりあえず撮影しておいた。
帰ってよく見ると、前翅短いが固そうで蜂などの膜翅目ではなく鞘羽目のようだ。
そこで、netで調べてみると「キベリコバネジョウカイ」という種のよう。
ただニセキベリコバネジョウカイというのもいるらしいのだが画像が出てこないのと手持ちの図鑑にどちらも未記載なので不明だ。
ご存知の方がいらっしゃれば是非お教えいただきたく。

ご近所の小さな生き物たちのそら様、ムシをデザインしたのはダレ?のBABA様より
 キベリコバネジョウカイとニセキベリコバネジョウカイの識別点をお教えいただきこれをキベリコバネ 
 ジョウカイといたしました。ご教示くださりありがとうございました。
キベリコバネジョウカイ0528_1_1.JPG
















2013年5月28日 埼玉県 
鞘羽目 ジョウカイボン科 キベリコバネジョウカイ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

初めてのヨツキボシカミキリ [甲虫]

葉の上に見たことのないカミキリムシがいた。
大きさは10mm前後で前翅の黄色い模様が特徴的で美しい。
帰って調べると背中の模様から「ヨツキボシカミキリ」という名前だった。
ヌルデを好むらしい。
ヨツキボシカミキリ0528_1.JPG


















少し歩くと伐採された木株に小さな虫がたくさん集まっているのが目に付いた。
先ほど見たヨツボシカミキリだった。この伐採木はヌルデなのだろうか?
交尾をしているカップルもいくつも見られた。
ヨツキボシカミキリ0528-3_1.JPG


















そこへ独り身のオスの横槍が入る。
ヨツキボシカミキリ0528-4_1.JPG


















そんな光景があちこちで見られた。
こちらでも。
ヨツキボシカミキリ0528-1_1.JPG


















邪魔されたオスは、直立して天に向かって大顎をガチガチしているがほとんど効果がない。
が何とかメスを死守できたようだった。
正面から見ると、ラミーカミキリとよく似て可愛い顔をしている。
カミキリムシにもたくさんの種がいて、毎年新しい出会いがあり楽しみだ!
ヨツキボシカミキリ0528-2_1.JPG


















2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 カミキリムシ科 ヨツキボシカミキリ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


なわばりを張るサラサヤンマ [トンボ]

谷戸の小川の上を小型のヤンマが行き来し、時折飛んでいる蚊のような虫を追いかけとらえていた。
腹部上部に三角の斑が特徴的な「サラサヤンマ」のオスだった。
この模様を更紗に見立てて名付けられた。
サラサヤンマ0527-2_1_1.JPG


















この小川では毎年、サラサヤンマのヤゴの抜け殻が多く見つかる。
幼虫は、1~3年で成虫になるようだ。
5月7日に小川沿いの木柵で抜け殻を見つけていた。
サラサヤンマ抜け殻0507_1.JPG


















時折ホバリングするためその時を狙ってシャッターを切ったが、シャッタースピード1/1250でも翅が止まらない。
サラサヤンマ0527-3_1.JPG


















さらにあげて1/1600でようやく止まった。
タイミングが合えば、もっと低いシャッタースピードでも静止できるのかもしれないがなかなか難しい。
サラサヤンマ0527_1.JPG


















2013年5月7日、27日 東京都
蜻蛉目 ヤンマ科 サラサヤンマ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


日本に1属1種のムカシヤンマ [トンボ]

先日出かけた目的のトンボが「ムカシヤンマ」だ。
例年今頃から見られるので、探しに行った。

丘陵にはいくつもの湧水が流れ、上流部では苔が生えた湿った場所があり、幼虫はそんな斜面に穴を掘り潜んでいる。
この谷戸には、幼虫が生息できる流れがあり、毎年成虫を見ることができる。
この日も1頭を確認したが、ここ数年見られる数が減っているように思う。
ムカシヤンマ0523_1.JPG


















日本には1属1種が生息し日本固有種とされている。
東京都のレッドデータは北多摩で絶滅危惧Ⅱ類(VU)、埼玉県では準絶滅危惧種(NT)に指定されている。ムカシヤンマ0523-2_1.JPG



















大型で一見サナエトンボに似るが、ようく見ると毛むくじゃらの体に目と目が離れていてここでは白ぽいものに止まっているのをよく目にする。
飛ぶとバサバサと大きな羽音が聞こえてくる。
ムカシヤンマ0523-1_1.JPG


















ハエトリグモとご対面の一枚。
クモにとっては相手があまりにも大きいので、この後さっさと逃げて行った。
とにかく今年もみることができてほっとしたのであった。
ムカシヤンマ0523-3_1.JPG


















2013年5月23日 東京都
蜻蛉目 ムカシヤンマ科 ムカシヤンマ       EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


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