SSブログ

冬虫夏草 [自然]

冬虫夏草とは昆虫などから生えるキノコ(菌類)の総称。
冬は虫の姿をしていて夏は草になるという意味だそうだ。
昔から漢方として重宝されているが、なかなか出会う機会がない。

そんな中でも目を凝らして見つかるのはオサムシタケだろうか。
オサムシタケは、以前は珍しいとされていたようだが、今ではもっとも数多く見つかる冬虫夏草かもしれない。

先日、木の幹を見ていて見つけたガの仲間。
最初、昆虫糸状菌に冒されたのかと思ったのだが、調べるとどうやらこれは冬虫夏草の1種のようだ。
ガヤドリナガミツブタケに似ているようだが、特定できる根拠はない。
今までもこのような白いトゲトゲのガを幾度と見てきたが、冬虫夏草とは思わなかった。
冬虫夏草にも色々な種があるようだが、仮にこれが何かに効くとしても利用するにはちょっと勇気が必要だ。
toutyuukasou1130_1.JPG



 




 

















2011年11月30日 東京都
ボタンタケ目 バッカクキン科 冬虫夏草の1種 CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


センチコガネの輝き [甲虫]

歩いていると足元を低空でブ~ンと音が聞こえてきそうに飛んでいる虫がいた。
不器用に着地したのを見ると、「センチコガネ(雪隠黄金)」だった。
動物の死骸や糞を食べる雑木林の掃除屋さんだ。
似たものにオオセンチコガネがいるが、頭楯の形がセンチは半円、オオセンチはやや突き出るようだが、見分けるのには老眼の目にはちょっと難しい。
senchikogane1130_1.JPG


















地味な虫ではあるが、その金属的な輝きには目を見張るものがある。
前翅の筋の点刻は、昔美術の授業で銅板にポンチで打って絵を描いたのを思い出す。
まるで工芸品のような緻密さだ。
また、前胸背の円状の傷は車のワックスがけをした跡のよう。
senchikogane1-1130_1.JPG





 











かなり動きが鈍っていたので、申し訳ないがひっくり返してみた。
背中の艶々に反してお腹には褐色の長い毛が生えていてちょっと意外だった。
この虫の色は、個体差地域差があり緑や青のものもいるようだ。
丘陵で見かけるのはほとんどこの紫色。
緑や青の金属光沢もぜひ見てみたい!
senchikogane2-1130_1.JPG


















2011年11月30日 東京都
鞘羽目 センチコガネ科 センチコガネ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


幹回りを探してみると・・・。 [季節]

12月に入り寒い日が続いている。
これぞ冬って感じで、今日などは冷たい雨と風ですっかり体が冷えてしまった。
家に帰れば、何と室温は9℃と今年一番の冷え込みだった。
早々にファンヒーターとホットカーペットで暖をとった。
寒いのは、大の苦手である。

この時期、草は枯れ目の行き場は木柵や木の幹、ひこばえになる。
先日も、フユシャクや忍者などがいないかと探してみた。

まず見つかったのは、木柵にいた「オジロアシナガゾウムシ」だった。
この白と黒の凸凹した体は、鳥の糞に擬態しているといわれる。
ゾウムシの仲間は、成虫越冬するものが結構いるようだがこの種もその一つだ。
過去真冬に見たことは無いが、厚い鎧が少しは寒さから身を守ってくれるのだろうか?ojiroashinagazoumushi1130_1.JPG
















幹で見つけたのはお腹の膨れた「ニホントビナナフシ」。
寒くなっても雑木林で見ることができる、この時期の常連さんだ。
見た目には弱弱しい感じがするが、意外と寒さには強いようだ。
nihontobinanahushi1130_1.JPG


















ふきっさらしのミズキの幹にいたのは「セスジツユムシ」のメスだった。
緑色の個体はよく見るが、褐色のものは数が少ないのか見る機会が少ないように思う。
この日も比較的寒かったので、近づいてもほとんど動かずじっとしていた。
動かないというより寒さで動けないのかもしれない。
今年もあとわずかだが、どれだけfieldに出られて虫たちを見ることができるだろうか?
休みを考えれば、いよいよカウントダウンである。
sesujitsuyumushi1130_1.JPG


















2011年11月30日 東京都
竹節虫目 ナナフシ科 ニホントビナナフシ
鞘羽目 ゾウムシ科 オジロアシナガゾウムシ
直翅目 ツユムシ科 セスジツユムシ     CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


赤いアカスジキンカメムシ幼虫 [セミ・カメムシ]

天気予報通り、今日は朝から気温が上がらず逆に寒くなるという10℃に満たない寒い一日だった。
明日もまた同じような気候というから厚着をして出かけたほうがよさそうだ。
おととい灯油を買っておいて良かった。

虫たちは寒くなっても着るものもなく、ましてや暖房器具もない。
せめて枯草、落ち葉や木の皮の布団に潜り込む事が出来るものは、少しはしのげるかもしれないがこの寒さは厳しいだろう。

このところ、「アカスジキンカメムシ」の幼虫をよく見かける。
夏から秋にかけて数匹が固まって過ごしているのをよく目にしたが、寒さが増した最近は単独でいることが多い。
幼虫で冬を越し、春以降脱皮して成虫になる。
キラキラ輝く緑や赤色が美しいカメムシだが、幼虫も成虫ほどではないが赤、青、緑に輝きなかなかの美麗だ。
普通に見られるのは、背中に白い部分があるものが多い。
akasujikinnkamemushi1-1130_1.JPG














一方で、この白い部分が赤い個体がいる。
この色の変化は、成虫になっても現れるのだろうか?
この点は飼育して見ないとわからないだろうなぁ。akasujikinnkamemushi1130_1.JPG



















2011年11月30日 東京都
半翅目 キンカメムシ科 アカスジキンカメムシ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。