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今年最後もフユシャク [チョウ・ガ]

いよいよ大晦日になった。
早いものだ。

今年最後ということで、久しぶりにMy Fieldへ出かけた。
驚いたのは、いつも情報交換でお世話になっている丘陵をFieldとされている蝶や鳥、希少種などのDEEPなナチュラリストの方々5名もこの大晦日に散策され出会ったこと。
みなさんそれぞれの目的で最後の散策を楽しまれていたようだ。
ある方に、こんな大晦日によくみないらっしゃいますねぇ!と言ったら、そういうあんたもだよね と言われ、なるほど・・・。

そんなお一人に越冬中の「ウラギンシジミ」を教えてもらった。
毎年越冬観察している場所に今年は見られなくて探していたのだが、さすがよく見ていらっしゃる!
ウラギンシジミ1231_1.JPG

















谷戸入口のシデの木の3mほどの高さの幹で「チャバネフユエダシャク」のメスを見つけた。
ここでは今年2度目。
チャバネフユエダシャク1231_1.JPG
























シデを囲む柵には、そのほかに2種がいた。
今年初見の水色の翅がきれいな「イチモジフユナミシャク」のメス。
icimojihuyunamisyaku1231_1.JPG



 













そばには翅の破れはないものの鱗粉の落ちたくたびれたオスもいた。
無事役目を終えたろうか?
こちらもイチモジのメスの黒化型だろうか?は「ナミスジフユナミシャク」のメス。
ichimojihuyunamisyaku1-1231_1.JPG
















このシデと柵は例年チェックポイントだが、今年ほどフユシャクが多い年も珍しい。
少し離れたところには、「クロオビフユナミシャク」のメスもいた。
大きめの蝶ネクタイが可愛らしい。
kurosujihuyunamisyaku1231_1.JPG

















kuroobihuyunamisyaku1231_1.JPG
















谷戸の奥に歩いていくと木柵の上に小さなメス 「シロオビフユシャク」を見つけた。
小さいうえに柵の色とよく似ていてなかなか見つけにくいが、樹肌にいるよりはまだましか。
不明1231_1.JPG

















同じシャクガ科の仲間のメスでも、翅があるもの、短いもの、無いもの、形も様々で面白い。
冬に現れ、さらに凍えるような寒い夜に活動するフユシャク。
来年はどんな種に出会えるか楽しみだ。
1231_1.JPG

















2011年12月31日 東京都
鱗翅目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ
      シャクガ科 チャバネフユエダシャク、イチモジフユナミシャク、クロオビフユナミシャク、ナミスジフユナミシャク、シロオビフユシャク
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM、 CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye

今年は、色々なことがあった激動の一年。
特に震災、原発、放射能は個人的にもとても考えさせられる年でした。

そんな中、拙いblogをご訪問いただきありがとうございました。
今年は少しペースが落ちましたが、細く長く、虫の目で自然の不思議や面白さをお伝えできればと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2012年が皆様にとって良い一年でありますように!


*記事中のイチモジの黒化型は、一寸野虫さん、ATSさんからナミスジフユナミシャクのメス、不明の
  メスはおそらくシロオビフユシャクのメスだろうとのコメントをいただき訂正しました。
  ご指摘ありがとうございました。


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