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センチコガネの輝き [甲虫]

歩いていると足元を低空でブ~ンと音が聞こえてきそうに飛んでいる虫がいた。
不器用に着地したのを見ると、「センチコガネ(雪隠黄金)」だった。
動物の死骸や糞を食べる雑木林の掃除屋さんだ。
似たものにオオセンチコガネがいるが、頭楯の形がセンチは半円、オオセンチはやや突き出るようだが、見分けるのには老眼の目にはちょっと難しい。
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地味な虫ではあるが、その金属的な輝きには目を見張るものがある。
前翅の筋の点刻は、昔美術の授業で銅板にポンチで打って絵を描いたのを思い出す。
まるで工芸品のような緻密さだ。
また、前胸背の円状の傷は車のワックスがけをした跡のよう。
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かなり動きが鈍っていたので、申し訳ないがひっくり返してみた。
背中の艶々に反してお腹には褐色の長い毛が生えていてちょっと意外だった。
この虫の色は、個体差地域差があり緑や青のものもいるようだ。
丘陵で見かけるのはほとんどこの紫色。
緑や青の金属光沢もぜひ見てみたい!
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2011年11月30日 東京都
鞘羽目 センチコガネ科 センチコガネ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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