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噛まれたら その日ばかり なのか? [両生類・爬虫類]

さいたま緑の森博物館の前の道を歩いていたら、足元に黒い紐のようなものが横たわっていた。
踏むところだったのだが、何?
よく見ると細く小さなヘビだった。
ヒバカリ0721_1.JPG


















小さいといっても伸ばすと20cmほどはあるだろうか。
普段よく見るアオダイショウなどとは全然小さくてかわいい。

首の白い線から「ヒバカリ」の幼蛇。
大人になると、40~60cmになるそうだがヘビの中ではスモールサイズ。

このヘビ、昔は毒があると思われ、噛まれたらその日ばかりの命とのことから名付けられたようだが実は毒はない。
大きな誤解だが、そう思われていれば手を出すものもいないのでよいのかもしれない!

魚類、カエルやオタマジャクシ、ミミズなどを食べるそうだ。
今までにこれくらいのサイズしか見たことがないが、一度はぜひ成体も見てみたいものだ。
ヒバカリ0721-1_1_1.JPG


















2014年7月21日 埼玉県
有鱗目ナミヘビ科 ヒバカリ    CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


葉に映った影の主は? [その他の虫]

小川沿いのアキノノゲシの葉っぱに影を見つけた。
主脈に沿って並んだ細長い影。
はてさて何者なのか?
葉影から少し足が見えている。
ヤスナマツトビナナフシ0721_1.JPG



























裏へ回ってみた。
影の主は「ヤスマツトビナナフシ」だった。
葉脈に体を添わせて、前足を伸ばして見事に景色に溶け込んでいる。
背中に小さな翅があるのが特徴で、これで成虫。
ヤスナマツトビナナフシ0721-1_1.JPG



























ここで見られるトビナナフシは2種類いる。
最もよく見られるのが「ニホントビナナフシ」で、目の横に黄色い線がある。
この日見たのには線がないので、ヤスマツなのだ。
以前に記事に書いているので参照願いたい。
ヤスナマツトビナナフシ0721-2_1.JPG



























2014年7月21日 東京都
ナナフシ目ナナフシムシ科 ヤスマツトビナナフシ  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


小さな踊り子 マドガ [チョウ・ガ]

葉の上に小さな黒いものを見つけた。
ゴミかと思って通り過ぎたのだが、気になって戻ってみた。
レンズを通してみると、そこにはシックな柄のスカートを広げてお辞儀をするような姿に見える「マドガ」がいた。
昔テレビか映画でそんなシーンを見たのだろう。
そう見えるのは私だけかもしれないが・・・。
マドガ0721_1.JPG



























翅を広げた大きさは約15mmほどで、私の裸眼では何が何だかわからない。
気になったらじっくり見るのは必要だ。
その後、向こうを向いたままなかなかこっちを向いてくれない。
こっちを向いて ハニー!
マドガ0721-1_1.JPG


















ようやく振り返れば、ちょっとイヌ顔。
可愛いではないか!
やはりマドガ いいなぁ。
マドガ0721-2_1.JPG


















2014年7月21日 東京都
チョウ目マドガ科 マドガ   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


丘陵で美しさでは一番のカミキリムシだが・・・! [甲虫]

美しさとは何か?
色々な尺度と好みがあるが、あくまで個人的に美しいと思うのがこの種。
以前は見られなかったはずだが、数年前から見られるようになった「ルリボシカミキリ」。
どこからやってきて定着したのか?山地性のカミキリだと思っていたのだが・・・。ルリボシカミキリ0721_1.JPG




























同じような空色のカミキリでパンダカミキリことラミーカミキリも近頃頻繁に見られている。
放虫なのか自然発生なのかわからない!
ルリボシカミキリ0721-1_1.JPG



























以前勤めていた公園では、荒川に面しているのでルリボシは川伝いにやって来たのではないかと言われていたが、
ここではそういう起因はない。
外部から持ち込まれた材についていたか、自力で飛んできたのか、人為的に持ち込まれたか。
ルリボシカミキリ0721-3_1.JPG


















今までいなかった種が見られることは注目に値するが、温暖化であろうが人為的であろうが、元来そこに根付いている生態系に脅威を与えることは否めない。
アカボシゴマダラに象徴されるように、人が関与した生き物がそこに息づくのは、見るものとしてはありがたいしそれはその生き物の生命力なのでいいんじゃないかという意見もある。
しかしそれを許してしまえば人のエゴも含めて何でもありになってしまう。
見たければ本来いるべきところへ見に行けばいいのである!
人が関与して生息域を拡大したのなら、それに歯止めをかけるのが人の責任というものではないだろうか。
この点色々な考えがあるが、私はそう思う。
ルリボシカミキリ0721-2_1.JPG


















2014年7月21日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 ルリボシカミキリ   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


丘陵でも一二を争う大きさのカミキリ [甲虫]

今週末に仕事で紹介する谷戸に行ってみた。
小さな谷戸だが、植性豊かで様々な生き物たちが見られる好きな谷戸の一つだ。
数年前に、伐採した木を積んだところタマムシたちの産卵場所となり「タマムシ産卵ラッシュ」と記事を書いた。
しかし今は、すっかりその姿もほとんど見られない。
面白いものだ。

歩いてすぐにツタに覆われた樹皮に大きなカミキリムシを見つけた。
この大きさは、シロスジカミキリに次ぐ大きさだ!ウスバカミキリ0721_1.JPG



















名前は「ウスバカミキリ」。
ウスバカミキリとミヤマカミキリをよく混同してしまう。
ここでは2種ともみられるのだ。
きっとよく見ていれば間違えないのだろうが、どちらも出会う機会が少ないのでなかなか覚えられない。
地味な色合いだが、6cm近くもあるこの大きさはスゴイ迫力だ。
ウスバカミキリ0721-1_1.JPG


















今日はカミキリムシにたくさん出会ったのだが、先ずその第一号としてアップした。
関東もいよいよ梅雨明け間近で、たくさんの虫たちの出現がピークの時を迎えようとしているようだ。
ウスバカミキリ0721-2_1.JPG



























2014年7月21日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 ウスバカミキリ  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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