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真冬のホタル [チョウ・ガ]

お題を真冬のホタルとしたが、あのお尻に灯りをともすホタルではない。
毎年12月~1月に1度はお目にかかる、「ホタルトビケラ」だ。
ホタルトビケラ1220_1_1.JPG
















胸が赤いのでホタルと名につくのだろうが、現れる時期は全く異なる。
同じような命名には、ホタルガがある。
ホタルとは程遠いが、地味な存在なので、ホタルと名につくことで覚えやすいかもしれない。
ホタルトビケラ1220-1_1.JPG
















2012年12月20日 東京都
トビケラ目 エグリトビケラ科 ホタルトビケラ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


ただ今越冬中! [季節]

ここ数日寒い日が続いて、朝起きるのがつらい・・・。
気温は氷点下に下がり、勤務先では屋外の水道は凍って水が出ない、管が破裂して水が噴き出すなどトラブル続き。
こんなに気温が下がっても、服を着ることもできずに寒さにひたすら耐えている虫たち。

昨年から観察している2頭はどうしているだろうか?と2日に見に行ってみた。
例年同じ木で越冬が確認されている「ウラギンシジミ」。
12月20日から継続観察していて、一時いなくなったがまた戻ってきていた。
1月2日に見ると葉が葉柄の根元から取れて落ちたものの別の葉とくっついて何とかとどまっている状態。
どうしてくっついているのかわからないが、ここが外れ地面に落ちてしまうと命を落としかねない。
落ちないようにと祈るばかりだ。
ウラギンシジミ0102_1.JPG
















こちらも同じ日から観察している越冬中の「キノカワガ」。
1週間後ほとんど動いていなかったが、この日見るとほぼ同じ位置で向きが変わっていた。
暖かい日などに多少動いたようだ。
共に今後も観察を続けて、無事春を迎えることができるかを見終えたい。
ウラギンはちょっと厳しいかもしれないが頑張ってほしいものだ!
キノカワガ0102_1.JPG
















2013年1月2日 東京都
鱗翅目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ
鱗翅目 コブガ科 キノカワガ        CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


ウスタビガの蛹化場所 [チョウ・ガ]

昨秋はウスタビガが多かった感があり、今の時期羽化した後の繭探しにも力が入る。
この日もフユシャクを探しながらも、視線は緑の「ヤマカマス」を木々の枝先に追っていた。
そんなせいか例年あまり見られない常緑の低木で、次々と繭が見つかった。
まずは1mほどのイヌツゲの枝先。
こんな低いところにあるのを今まで見たことがなかった。
ウスタビガ繭0102_1.JPG
















次に見つけたのは、ヒサカキの幼木。
こちらも地面から数十cmとさらに低い。
ウスタビガ繭0102-1_1.JPG
















そのすぐ近くのもう少し高い枝先にぶら下がっていた。
それでも1mほどの高さだ。
ウスタビガ繭0102-2_1.JPG
















意外と低いところにもあるなぁと目線を落として探していると、30cmほどの高さにぽっかり口をあけたヤママユガの繭も見つかった。
カマキリの卵梢の高さが降雪量によるとの見解もあるが、ヤママユの仲間の繭の高さも気象と関係があるのだろうか?
今まで落葉樹の高い枝先ばかりを探していたが、常緑樹の低い枝先にも見つかった事は意外であり、今シーズンの収穫だった。
今後は、落葉、常緑、高い低いと広い範囲で探してみようと思う。
ヤママユ繭0102_1.JPG
















2013年1月2日 東京都
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ繭、ヤママユガ繭  
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /430EXⅡ、CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


夜のフユシャク探索 [チョウ・ガ]

フユシャクシーズンに突入したというのに、今シーズンはまだ一度も夜の探索に出かけていなかった。
ほとんどのフユシャクが夜行性のため、夜に出掛けないと思うような種が見られない。
そこで寒さが緩んだ夜、近くの公園の桜並木に様子を見に行った。

最もよく見られたのが、お腹の大きな「イチモジフユナミシャク」のメスだった。
ほとんどの個体が、じっとしておらず樹皮を動き回っていた。
このメスは、木からいったん地面に降りてまた上って行った。
イチモジフユナミシャク0102_1.JPG
















中にはお尻を付けて少しの間じっとしてまた動き回っているものもいた。
産卵していたのかもしれない。だいぶお腹がしぼんでいた。
メスはいるものの、残念ながらオスを見つけることは出来なかった。
この種もそろそろ終わりの時期ではなかろうか。
イチモジフユナミシャク0102-1_1.JPG
















他には「ウスバフユシャク」のオス、メス単体と交尾2ペアが見られた。
サクラの幹でじっとしているオス。
ライトを当てると翅が目立つので、いればオスを見落とすことは少ない。
ウスバフユシャクオス0102_1.JPG

















こちらはメス。
先ほどのオスとは別の木にいた。
メス単体では、同じ時期に見られるウスモンフユシャクと私には判別不能なのでウスモンの可能性もあると思われる。
ウスバフユシャクメス0102_1.JPG
















サクラの低い場所で交尾していたペアだが、オスの翅が少しいびつなのは羽化不全だろうか?
よく見ないとメスがいることを見落としてしまう。
ウスバフユシャク0102_1.JPG
















こちらは3m弱の高さで交尾していたペア。
この高さだと、これが精いっぱいでメスまで写し込むことができなかった。
次回は脚立を持参しなければならないか・・・・。
ウスバフユシャク交尾0102_1.JPG
















帰る途中に、イチモジのメスのところにオスが来ていないか見て回ったが空振りに終わった。
フユシャクにとって脅威であろう「ヨコヅナサシガメ」の幼虫を見つけた。
メスを見ていた時にはいなかったのだが、この夜は暖かかったため活動していたのかもしれない。
ここにいたメスが見当たらなかった。長い足で素早く移動するので、上の方へ上って行ったのだと思うが、サシガメの餌食になっていなければいいのだが・・・。
寒い冬の夜とはいえ、全く敵がいないわけではない、寒さと外敵に耐えなければならないやはり厳しい世界である。
ヨコヅナサシガメ0102_1.JPG
























2013年 1月2日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 イチモジフユナミシャク、ウスバフユシャク
半翅目 サシガメ科 ヨコヅナサシガメ      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

シャチホコのようなフサヤガ [チョウ・ガ]

四阿の屋根の隅でへんてこりんなものを見つけた。
よく見えないので下に降りてもらった、が近くで見てもなんだかよくわからない?
エビのしっぽのような尻を持ち上げている。
まるでシャチホコ!
フサヤガ0102-4_1.JPG

















横から見るとこんな感じ。
フサヤガ0102-3_1.JPG

















まぁ明らかに蛾の仲間ではあるが、何でこんな体勢をとるのか?
何かの擬態か?
後から。
フサヤガ0102-5_1.JPG

















ちょっとひっくり返してみると、ん~なんか見覚えがある。
海釣りでよく釣れたコチに似ている。翅の生えたコチ。
魚と蛾が似ているとは面白い!
フサヤガ0102-6_1.JPG
















ちなみに枝にとまった正面顔はこんなんだった。
帰って調べると、ヤガ科のフサヤガ。
色んな蛾がいるものだ。
フサヤガ0102_1.JPG
















2013年1月2日 東京都
鱗翅目 ヤガ科 フサヤガ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

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