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一年間ありがとうございました [季節]

2012年もあと数時間で幕が下りる。
ススキ1231_1.JPG

















今年はfieldへ出かける機会が少なかったが、そんな中でもいろんな虫や生きものたちに出会い、その生態を撮影することができた。
2013年は、どんな虫たちの面白いシーンに出会えるだろうか?
ウラギンシジミ1220_1.JPG
















今年一年、blogをご覧いただきました皆様、本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。


今年は多い?ウスタビガ [チョウ・ガ]

今年はあちこちで「ウスタビガ」が例年に比べて多いとの声が聞かれる。
そこで空繭がどれくらいあるか木々を眺めながら歩いてみた。
幼虫の食樹は、クヌギ、コナラ、ケヤキ、サクラ、カエデなど意外と広い。
早速イロハモミジのてっぺんに一つ見つけた。
ウスタビガ繭1227-2_1.JPG
















葉が落ちた木に、きれいな黄緑色のオーナメントのようにぶら下がっているのを見つけた時には宝物を探し当てたみたいにちょっとうれしくなる。
モミジの斜め向かいにあるイヌシデのてっぺんにも1つ見つけたが、こちらの方がさらに高い場所にあり葉のある時期にはまず見つけることは出来なかっただろう。
よく見ると繭の下の方に黒い粒々が見える。
羽化したメスが、繭に産卵したのだろう。
ウスタビガ繭1227_1.JPG
















別の谷戸で、コナラの手が届きそうな低い枝にもついていた。
この繭にも黒い粒々が見られた。
ウスタビガ繭1227-1_1.JPG
















枝を手繰り寄せて手元で見てみると、黒い卵が積み重なってついていた。
メスは羽化するとやってきたオスと交尾をして、この繭に産卵したのだろう。
卵は繭の下方についているのがほとんどのようだ。
ウスタビガ卵1227-1_1.JPG
















卵を少しアップで撮ってみた。
卵の右上にある穴は、水抜きの穴らしい。
羽化の時は、上部の平らな部分を中から押し開いて出てくるが、ここは最初からくっついてはいないようなのでここから入った水を抜くためと思われるが、そこまで考えて作っているのは大したものだと感心してしまう。
ウスタビガ卵1227_1.JPG
















この日は全部で4つ見つかった。
今までウスタビガの繭を確認した個数を書き留めていなかったので、数値的には言えないがふらっとまわってこれだけ見つけられたのはやはり今年は個体数が多いように思う。
途中ウメの枝にヤママユガの空繭も見つかった。食樹は、クヌギ、コナラ、サクラなど。
ヤママユはこれ一つのみだった。
ヤママユ1227_1.JPG
















2012年12月27日 東京都 
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ
鱗翅目 ヤママユガ科 ヤママユガ  
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX、
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


今日は鳥見 [鳥]

ここ数日寒い日が続いているが、今朝はまた一段と寒かった。
これぞ冬!という肌を突き刺すような空気が風の後押しでたまらない。
夏の生まれで暑さにはそこそこだが、冬の寒さにはめっぽう弱い。
とはいえ貴重な休みだったので、出かけた。

今日のターゲットをいくつか定めていたが、歩き出すとヒーヒーという声が前方から聞こえてきた。
声の主は、木柵の上にいた。
ルリビタキ1227_1.JPG

















鮮やかなブルーの「ルリビタキ」のオスで、この谷戸になわばりを張っているようだ。
レンズを望遠に付け替えて、少しづつ近寄った。
望遠と言っても280mm+エクステンダー×1.4なのでかなり寄らなければ大写しにはできない。
元来、虫を撮っているので、普段長いレンズは使用しないのだ。
ルリビタキ1227-1_1.JPG

















山から下りてここにきて、警戒心も多少は薄れただろうが寄れば遠ざかりの繰り返しでなかなかこちらが望む距離には寄らせてくれない。
ルリビタキ1227-2_1.JPG

















谷戸を挟んだ反対側の園路でもヒーヒーという声が聞かれ、行ってみるとそこにいたのは「ジョウビタキ」のメス。
どうやらこの場所を取り合っているのか、お互い牽制しあいながら相手がいない時を見計らって利用しているようだ。
ジョウビタキ1227-1_1.JPG

















ムラサキシキブの枝にとまっていて、よくこんな細い枝にとまるなぁと感心していると、
実を啄んだ。
ジョウビタキ1227-2_1.JPG

















すぐ近くにあるヌルデの枝にはモズのメスがいた。
モズ1227_1_1.JPG

















この実はルリビタキやジョウビタキも餌としておりウソなども好んで食べているが、モズが食べるのを
初めて見た。冬の食べ物が少ない時期に、色々な鳥たちの食料になっている彼らにとっては無くて
はならない木なのだろう。
今日は虫もいく種か見ることができたが、鳥を撮る時間が多かった。
他にアオジ、ウソ、カシラダカ、ノスリなども見られたが、撮影できなかった。
今日の虫は次回以降に。
モズ1227-1_1_1.JPG

















2012年12月27日 東京都
スズメ目 ヒタキ科 ルリビタキ
             ジョウビタキ
      モズ科  モズ               
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


今年もあと僅か [季節]

何とあと数日で今年も終わり。
12月は忙しく、fieldに出掛けたのは20日の1度きり。
まだ3回しか更新できていないというスローペースはいったいいつ以来だろうか?
この3回もすべて11月ネタであった。

さすがに12月も後半になるとみられる虫の数もすっかり減ってしまった。
谷戸の景色もすっかり冬枯れ。
谷戸1220_1.JPG
















園路沿いで、卵塊を産んで力尽きたジョロウグモのメスを見つけた。
少しの間は、卵を守っていたのだろう。
糸に足を引っかけたままぶら下がって死んでいた。
無事役割を全うした立派な母グモだ。
ジョロウグモ1220_1_1.JPG
















谷戸の入り口に1本のイヌシデがある。
この木はこれからの季節、たくさんのフユシャクが見られるスポットだ。
この日も、少し探してみると2頭が見つかった。
もう発生のピークを過ぎた「クロスジフユエダシャク」のメス。
小さな蝶ネクタイが人気だ。
クロスジフユエダシャク1220_1.JPG
















もう1頭は、少し翅の大きいメス。
フユシャクの仲間は、1年に一度、冬の短い間にしか現れないので名前をすぐに忘れてしまう。
帰って調べて、そうそう!「ナミスジフユナミシャク」のメスだった。
お腹の真ん中くらいまである翅に一本の黒い筋が特徴。
ナミスジフユナミシャク1220_1.JPG
















唯一見つけたオスは、「クロオビフユナミシャク」。
あたりを探したがメスは見つからなかった。
メスは、飛べないがフユシャクの中では大きい翅をもっている。
クロオビフユナミシャク1220_1.JPG
















この木を囲の周りで、いつも生きもの観察をされている方々に出会った。
みなさんとても久しぶりだが、相変わらず虫や鳥を探していてここでお会いできるのが嬉しい限りだ。
その中の一人、てんとうむしさんが見つけてくれた「キノカワガ」。
今シーズンお初にお目にかかるのだが、この木肌にこの翅はちょっと目立ちすぎではないだろうか。
いつまででここにいてくれるか、キノカワガのチェックポイントが1つ追加になった。
キノカワガ1220_1.JPG
















2012年12月20日 東京都
真正クモ目 ジョロウグモ科 ジョロウグモ
鱗翅目 シャクガ科 クロスジフユエダシャク
鱗翅目 シャクガ科 ナミスジフユナミシャク
鱗翅目 シャクガ科 クロオビフユナミシャク
鱗翅目 コブガ科 キノカワガ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /430EXⅡ、CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


姿勢正しくピーン

林縁で見つけた、まっすぐ伸びた軸の先についた姿勢正しき小さな赤い実。
オトコヨウゾメかな?
オトコヨウゾメ1129_1.JPG
















こっちは固い茎が斜めに伸びて、その先についたさっきより少し大きな赤い実。
さらに姿勢正しき「ノイバラ」。
ヘタのついた渋柿みたい・・・。
ノイバラ1129_1.JPG
















この日見た虫の中で最も美しい姿勢だったのがこの「アカボシゴマダラ」の幼虫。
背筋を伸ばしてピーン!
よくよく見ていると、スキージャンプの滑空姿勢に見えてきた。
K点越えるか?っていう感じ。
アカボシゴマダラ1129_1.JPG
















2012年11月29日 東京都
マツムシソウ目 スイカズラ科 オトコヨウゾメ
バラ目 バラ科 ノイバラ
鱗翅目 タテハチョウ科 アカボシゴマダラ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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