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夜のフユシャク探索 [チョウ・ガ]

フユシャクシーズンに突入したというのに、今シーズンはまだ一度も夜の探索に出かけていなかった。
ほとんどのフユシャクが夜行性のため、夜に出掛けないと思うような種が見られない。
そこで寒さが緩んだ夜、近くの公園の桜並木に様子を見に行った。

最もよく見られたのが、お腹の大きな「イチモジフユナミシャク」のメスだった。
ほとんどの個体が、じっとしておらず樹皮を動き回っていた。
このメスは、木からいったん地面に降りてまた上って行った。
イチモジフユナミシャク0102_1.JPG
















中にはお尻を付けて少しの間じっとしてまた動き回っているものもいた。
産卵していたのかもしれない。だいぶお腹がしぼんでいた。
メスはいるものの、残念ながらオスを見つけることは出来なかった。
この種もそろそろ終わりの時期ではなかろうか。
イチモジフユナミシャク0102-1_1.JPG
















他には「ウスバフユシャク」のオス、メス単体と交尾2ペアが見られた。
サクラの幹でじっとしているオス。
ライトを当てると翅が目立つので、いればオスを見落とすことは少ない。
ウスバフユシャクオス0102_1.JPG

















こちらはメス。
先ほどのオスとは別の木にいた。
メス単体では、同じ時期に見られるウスモンフユシャクと私には判別不能なのでウスモンの可能性もあると思われる。
ウスバフユシャクメス0102_1.JPG
















サクラの低い場所で交尾していたペアだが、オスの翅が少しいびつなのは羽化不全だろうか?
よく見ないとメスがいることを見落としてしまう。
ウスバフユシャク0102_1.JPG
















こちらは3m弱の高さで交尾していたペア。
この高さだと、これが精いっぱいでメスまで写し込むことができなかった。
次回は脚立を持参しなければならないか・・・・。
ウスバフユシャク交尾0102_1.JPG
















帰る途中に、イチモジのメスのところにオスが来ていないか見て回ったが空振りに終わった。
フユシャクにとって脅威であろう「ヨコヅナサシガメ」の幼虫を見つけた。
メスを見ていた時にはいなかったのだが、この夜は暖かかったため活動していたのかもしれない。
ここにいたメスが見当たらなかった。長い足で素早く移動するので、上の方へ上って行ったのだと思うが、サシガメの餌食になっていなければいいのだが・・・。
寒い冬の夜とはいえ、全く敵がいないわけではない、寒さと外敵に耐えなければならないやはり厳しい世界である。
ヨコヅナサシガメ0102_1.JPG
























2013年 1月2日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 イチモジフユナミシャク、ウスバフユシャク
半翅目 サシガメ科 ヨコヅナサシガメ      CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

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コメント 4

kaochan

寒い冬の夜でも、観察できる虫たちもいるのですね。
遅くなりましたが、今年も良いー年でありますように。
by kaochan (2013-01-04 11:12) 

hirokou

kaochanさん あけましておめでとうございます。
冬の寒い夜に活動する虫たちは少ないですが、それを観察するのはもっと少数派でしょうね(^^)
そんなマニアックな少数派のblogですが、お暇な時にお立ち寄りください!
本年もよろしくお願いいたします。
by hirokou (2013-01-04 23:12) 

ヒメオオ

冬尺蛾探しはやはり夜の方が良いのですね!
先日、狭山丘陵の某ポイントを日中2時間半
ほど探し回りましたが、私は1頭も見つけることが
叶いませんでした。
by ヒメオオ (2013-01-05 09:11) 

hirokou

ヒメオオさん コメントありがとうございます。
昼間でもよくよく探せば見つかることもあるのですが、やはり交尾中のものを探す方が見つけやすいですね。
ただ、夜は寒いのがつらいです・・・。
by hirokou (2013-01-06 21:52) 

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