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抜け殻の神秘 [虫]

ススキの葉を丹念に見ていると、クモがいた。
なんか変?
足と頭がひっくり返っている?
最近老眼がひどく、裸眼ではよく見えない。
マクロレンズを通してよくよく見ると、どうやら抜け殻。

イオウイロハシリグモかアズマキシダグモあたりだろうか?
どうやって抜けたらこんなアクロバットな形になるのか、不思議・・・。
クモ0629_1.JPG

















毎年6月中旬ごろ、草はらを歩くと草にとまった抜け殻が目に付く。
おそらく、シロオビアワフキのものと思われる。
脱皮中や脱皮後成体が抜け殻と一緒にいるところを見たことがないので
推定の域を出ない。
通常抜け殻には褐色など何らかの色がついているが、この殻は黒っぽい部分と透明で透けて見える部分があり、その艶と透明感は素晴らしく美しく、何とも神秘的だ。
抜け殻コレクションに是非とも加えたい1品である。
シロオビアワフキ0629_1.JPG
















2012年6月29日 東京都
真正クモ目 キシダグモ科
半翅目 アワフキムシ科 シロオビアワフキ   
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


昆虫酒場の今 [季節]

毎夏、様々な虫たちがやってくるとある昆虫酒場を今年初めてのぞいてみた。
いつも常連のオオスズメバチやヨツボシケシキスイもいない。
スジクワガタ」のオス1頭だけが樹液を舐めていただけだった。
たまたま時間が悪かったのか、ここの酒場が賑わうにはまだ少し時期が早かったのだろうか?
スジクワガタ0629_1.JPG
















カメラを構えて数枚シャターを切ったら、危険を察知したのかこのスジクワガタさえ逃げ出して、結局何もいなくなってしまった。
まだまだ寂しい酒場の客入りだった。
7月半ばになれば、麗しきオオムラサキやカナブンなども加わって大賑わいに違いない!
スジクワ0629_1.JPG
















2012年6月29日 東京都
甲虫目 クワガタ科 スジクワガタ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


ヒメヒゲナガカミキリ [甲虫]

甲虫の中でも最も人気の高いのがカミキリムシではないだろうか。色は地味なものから派手なものまで、形や大きさも多種多様。種類も多く子供から大人までファンは多い。
そんな中でも地味ではあるが希少種にあげられる「ヒメヒゲナガカミキリ」。

ヒメヒゲナガカミキリ0629_1.JPG


















東京都レッドリストでは北多摩でNT=準絶滅危惧に指定されているが、fieldでは意外と出会う。名前の通り、長いひげが特徴だ。

ヒメヒゲナガカミキリ1-0629_1.JPG


















こちらはよく枯れ木で見られる「ナガゴマフカミキリ」。
この色彩の種は多くいるが、比較的同定しやすい種だ。
ナガゴマフカミキリ0629_1.JPG


















先日はラミーを見つけたが、そろそろシラホシカミキリやルリカミキリあたりがみたいなぁと探しているのだが、なかなかそうはいかないようだ。
ナガゴマフカミキリ1-0629_1.JPG


















2012年6月29日 東京都
甲虫目 カミキリムシ科 ヒメヒゲナガカミキリ、ナガゴマフカミキリ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
    


人気のレストラン ヒメジョオン [チョウ・ガ]

ヒメジョオンの花が盛りだ。
明治時代に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物。
ハルジオンとそっくりだが、茎が中実で葉は茎を抱かないことで区別できる。
初夏から晩秋まで咲いて、色々な虫たちがやってくる。
この日、最初に見つけたのが「スジグロシロチョウ」。
スジグロシロ0629_1.JPG

















今年は少ないと言われている場所もあるようだが、ここでは例年と変わらず多く見られる。
スジグロシロ1-0629_1.JPG
















「キタキチョウ」もお食事中。
キタキチョウ0629_1.JPG
















いつも葉の裏にいる「カノコガ」もお食事中。
カノコガが吸蜜しているのを初めて見た。
ちょっとカノコガ0629_1.JPGメタボなチョウみたい!

















2012年6月29日 東京都
鱗翅目 シロチョウ科 スジグロシロチョウ、キタキチョウ
      ヒトリガ科 カノコガ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

茶色いヒゲオヤジ [ハチ・ハエ・アリ]

歩いていると耳元で凄い羽音が聞こえてきた。
ハチ?
ちょっとビビりながら周りを見渡すと、葉にとまる影。
ヒゲオヤジことオオイシアブだった。
主に甲虫類を捕食しやわらかい部分に口を挿して体液を吸うハンターだ。
獲物はテントウムシ、カミキリムシ、コメツキムシなど様々。
チャイロオオイシアブ0629_1.JPG
















写真に撮って帰って見ているといつものヒゲオヤジよりも体色が茶色っぽい。
個体差かと調べると、こやつは「チャイロオオイシアブ」という別種のようだ。
別種といっても体全体、特に腹部の毛の色が褐色なだけで他に違いは見られない。
(オオイシアブは腹部4節以降、チャイロは2節以降が褐色なのだそうだ。)
微妙な違いだが大きな違いだった。
チャイロオオイシアブ0629_2.JPG

















2012年6月29日 東京都
双翅目 ムシヒキアブ科 チャイロオオイシアブ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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