クワの害虫 クワカミキリ [甲虫]
今林縁では、白い花穂が目立つ「オカトラノオ」が見ごろを迎えている。
「この花の見ごろはいつですか?」以前に観察会で質問を受けて、はて?と答えに困ったのを思い出す。
根元の方からいくつもの小さな花が咲き始め、だんだん先の方へ開花していく。
先へ開花が進むと早くに咲いた根元の花はしぼんでいき、すべての花が一度に咲くことは無い。
自分の感覚としての見ごろは、花穂の曲がった部分を中心に開花した、写真ぐらいがちょうどいいのではないかと思うのだがいかがだろうか?
さて園路際に生えているクワの木を眺めていると、カミキリムシが枝の樹皮をかじっていた。
クワにつくから「クワカミキリ」。
ここのクワでは毎年みられるため、少し前からチェックしていた。
大きさは40mm前後とカミキリの仲間では大型の部類でガッシリとした体格。
クワの他にはイチジク、ビワ、ケヤキなどでも見られ若い枝の樹皮が好きなようだ。
成虫は樹皮を食べ、幼虫は木の中で材を食べながら育ち2~4年程度で蛹になり
羽化して成虫となる。
中を幼虫、外を成虫に食べられたのでは、木もたまったものではないだろう。
2012年7月17日 東京都
鞘羽目 カミキリムシ科 クワカミキリ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ、CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX