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翅がかっちょいい!マエグロハネナガウンカ [セミ・カメムシ]

ウンカ・ヨコバイの仲間にも色々種がいる。
よく見かけるのは、ツマグロオオヨコバイやツマグロヨコバイ、アカハネナガウンカなどだ。
少し前になるが、暗い雑木林で見た事のないウンカを見つけた。
見た目はアカハネナガウンカに似ているが、体の色が異なりさらに翅が長い!
体は薄茶色で、翅の縁が褐色。
maegurohanenagaunka.JPG

















帰って調べると、「マエグロハネナガウンカ」という種のようだ。
確かに名前の通り、翅が長く縁が黒っぽいウンカだ。
ウンカと言えば、草はらで植物の汁を吸っているという認識だが、こいつは菌類を食べる(汁を吸う?)らしい。
どうりで雑木林にいるわけだ。
同じ仲間でも、様々な環境に適応して生きているのだなぁと感心した。
何らかの理由で草はらが消失しても、雑木林で生活している種は生き残る。
これも生物多様性なのだろう。
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この時持ち合わせていたのは調子の悪いコンデジで、デジイチで撮り直そうと今まで探してきたが見つける事が出来なかった。
今回掲載した写真は、そんなわけで納得がいかないが、撮り直す事が出来たら再度UPしたい!

2010年10月31日 東京都
 半翅目 ハネナガウンカ科 マエグロハネナガウンカ  RICOH Caplio R7

草の上のキノカワガ [チョウ・ガ]

冬の雑木林観察の楽しみの一つ、「キノカワガ」探し。
自分の身を隠す事にかけては、虫の中でもベスト3に入るガだ。
この日は同じ木に4頭いるのを教えてもらい、近くにいる2頭をフレームインした。
kinokawaga1205.JPG
















そんなキノカワガが、得意の樹皮でない場所にいたらどうなのだろうか?とちょっと意地悪な思いに駆られた。
数日後、別の場所で見つけたキノカワガをちょっと触ってみた。
暖かかったからだろうか、ふわっと飛んで下草に着地した。
おぉ、草にとまったのをはじめて見た。
思った通り、緑の草に白っぽい色は不自然で落ち着かない。
kinokawaga1207.JPG
















少しして、すぐ傍にある茶色い落ち葉に移動。
その時風が吹いて、翅の裏が見えた。
思ったより茶色く褐色の筋があり、翅表との色の違いが明確。
採集でもしない限り翅裏を見る事は出来ないので、ラッキーだった!
kinokawaga1-1207.JPG
















2010年12月5日 東京都
2010年12月7日 埼玉県
 鱗翅目 コブガ科 キノカワガ
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye/430EXⅡ(1枚目)

CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

陽だまりで [季節]

朝晩すっかり冬モード。
さすがに寒い!
寒くなれば服も冬服、家ではエアコンやファンヒーターが大活躍だが、夏と変わらぬ衣装の虫たちはさぞかし寒くつらいだろうなぁ。

昼間、陽のあたる場所ではそんな虫たちが体を温めていた。
スギの幹で翅を開いていたのは、「キタテハ」。
成虫越冬なので、冬でも暖かい日には見る事が出来るかもしれない。
kitateha1205.JPG
















クワの葉の上では、まだ「キボシカミキリ」がいた。
あちこちのクワの葉はすでに枯れて落ちているが、ここは夏の終わりに全て葉を刈られてしまったが、その後に葉を出したためかまだ落ちる気配が無い。
キボシカミキリは比較的遅くまで見られる種だが、冬は乗り越えられず死んでしまう。
いつまで見る事が出来るか続けて観察してみたい。
kiboshikamikiri1208.JPG
















2010年12月5日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科 キタテハ
2010年12月8日 東京都
 甲虫目 カミキリムシ科 キボシカミキリ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

落ち葉の上で [季節]

クヌギやコナラを始め、落葉樹の葉がたくさん落ちている。
落ち葉の上をひらひらと飛んでいたクロスジフユエダシャクも、ピークを過ぎたのかめっきり数が減ったように思う。

さくさくと音を立てて歩くと、お尻の赤い「アキアカネ」がふわっと飛んでまた落ち葉にとまった。
落ち葉に赤トンボ、季節感があっていい絵だ。
今日は暖かいから動きも軽やかだったが、あとどのくらい頑張れるのだろう?
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少し歩くと葉の上で翅を開いている「ムラサキシジミ」がいた。
このところ虫が少なくなって、今まで以上に存在が目立つようになってきた。
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撮影しているとさらに先にも紫色が輝いた。
おっ、もう1頭いたようだ。先に見つけたものよりずっと小さな個体だった。
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何とか2頭まとめてフレームに収まった。
角度のせいか翅の輝く色が違うのは面白い!
班の形からどちらもメスのようだが、こうも大きさが異なるとは幼虫期の栄養状態の差だろうか?
最近このチョウを見つけると、つい尾端の突起を確認してしまう。
時折、突起のあるムラサキツバメを見かけるが、今日はすべてムラサキシジミだった。
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2010年12月8日 東京都
 鱗翅目 シジミチョウ科 ムラサキシジミ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

冬の雑木林 [季節]

今日は冬型の気圧配置で、風が強かったが雑木林を歩いてみた。
もちろん目当てはフユシャク、中でもチャバネフユエダシャクのメスだったが、残念ながら出会えなかった。
クヌギの樹皮の割れ目で見つけたのが、越冬中のマダラマルハヒロズコガ幼虫のひょうたん型の巣だ。
madaramaruhahirozukoga1207.JPG
















別のクヌギでも、同じように割れ目に入り込んでいるのがいた。
いつ見ても見事な、ひょうたんには感心させられる。
巣の表面には、樹皮に付いたのと同じ苔が付いていていつからここにいるのかと思ってしまう。
生きているのか、死んでいるのか?
madaramaruhahirozukoga1-1207.JPG
















遠くから見てサクラの樹皮に白いものが見えたので、チャバネかと思ったが近寄ると昆虫病原糸状菌に冒されたカミキリムシだった。
触角は折れているが、体はそのままの状態で残っていた。
冬の雑木林では、寂しい光景だった。kontyubyougensijyoukin1207.JPG

















2010年12月7日 東京都
 鱗翅目 ヒロズコガ科 マダラマルハヒロズコガ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX(1.2枚目)
CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye/430EXⅡ
 


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