秋といえばアカトンボ [トンボ]
昨日とはうって変わって、とてもいい天気。
陽射しは強いが、風は涼しく心地良い一日だった。
丘陵を歩くと、色々なトンボが目につくようになった。
林縁では「オオアオイトトンボ」が、歩く度に飛び上がる。
水辺ではない雑木林になんでこんなにいるのかと思うが、産卵の時以外は雑木林などで過ごすらしい。
水辺の近くでは、「アオイトトンボ」のカップルがいた。
田んぼ脇の草を刈られ、残された草むらに十数のペアが集まっていた。
凄い密度である。
中には、♂♀単独のものもいて思わず頑張れ!と声を掛けてしまった(^.^)
オオアオイトトンボとよく似ているが、少し小さく成熟すると体に白い粉を吹くことで見分けることが出来る。
アザミの花には「コノシメトンボ」がお尻を上げてとまっていた。
体が赤く色付いているのは「マユタテアカネ」。
ブタの鼻の顔を、前から撮れなかったのが残念だ。
翅の付根が赤い「ネキトンボ」。
アカトンボは、胸の模様で見分けるので慣れないと難しいが、翅の付根が赤いのは種が限られるのでありがたい。
近くには「コガタコガネグモ」が巣を張っていた。
クモも生きていく為に必死に獲物を待っている。
やはり食うもの、食われるもの厳しい世界である!
アゲハモドキ 撮り逃す [チョウ・ガ]
民家奥の田んぼの稲もだいぶ穂を垂れてきた。
来月初旬に稲刈りだそうだ。
田んぼを守るのは、ユーモラスな案山子たち。
金太郎やトンボをイメージしたものもあり見ていて楽しい。
案山子を撮っていた脇の葉の上に
いたのは、「ササキリ」。
なかなか敏捷で、レンズを向けると
サッと葉裏に隠れる。
そろそろ草むらや林縁は秋の虫の
天下になるのだろう。
センニンソウも見頃だ。
草むらを歩いていると、おっジャコウアゲハ!
と思いきや、かなり小さい。
ヒラヒラ飛んで、近くの草に止まってはまた飛び上がる。
よく見ると「アゲハモドキ」だった。毒をもつジャコウアゲハに擬態しているといわれている蛾だ。追いかけると高いミズキの枝に止まった。
とても遠くて、証拠写真程度。幼虫の食草はミズキなので産卵場所を探していたのだろう。今度はいっこうに動こうとしなかった。
次回はしっかりしたのを撮りたい・・・・!
*今朝のNHKのニュースで、「クロマダラソテツシジミ」がいよいよ関東に上陸。
品川区、港区で繁殖が確認されたというニュースをみた。
温暖化の影響と紹介されていたが、なぜ東京にいるのか?関西から運び込まれたソテツについてきたのか、誰かが意図的に放したのか?わからないが、この冬を乗り越えられるか疑問である。
秋の気配 [季節]
今日は朝から曇り空。とても過ごしやすい一日だった。
丘陵にもすっかり秋の気配。
セミの鳴き声も、少なく寂しげだ。
林縁では、マメ科の花が小さいながらも色とりどりに可愛らしく咲いていた。
これらの実は、昨年確認していたが花は見た事が無かった。
あとはヤブマメの花をチェック。
左:ツルマメ
右:ノササゲ
「アシグロツユムシ」が成虫となり、あちこちで見られた。
これからが本番の虫だ。
「ハヤシノウマオイ」のメスは葉の裏で休憩。こちらはそろそろ姿を消すだろう。
左:アシグロツユムシ
右:ハヤシノウマオイ
今日良く見かけたのが、「クロヒカゲ」。
真っ黒な個体が多く、まさしく名前の通りである。
アザミで吸蜜していたのは「ミドリヒョウモン」。
多い時には4頭が、1つのアザミに集まっていた。
左:クロヒカゲ
右:ミドリヒョウモン
カメムシにも色々いるものだ! [セミ・カメムシ]
数日家を空け、久しぶりに帰ってきた。
旅先で撮ったのは後日として、丘陵で見かけたカメムシ2種。
インフォーメーションセンター(かっこよい名前になった(^.^))の前のススキにいた頭の尖ったカメムシ、カメムシ目、エビイロカメムシ科、全長14~19mmの「エビイロカメムシ」。
主にイネ科の植物の汁を吸う。
この幼虫が個人的には好みなのだが、残念ながら見つからなかった。
里山民家の前の草むらのエノコログサには、ホソヘリカメムシ科の「クモヘリカメムシ」がいた。
カメムシの仲間の中でも、とってもスリム。
これもイネ科の植物の汁を吸う害虫だ。
エビイロカメムシとはまったく対照的ないでたちである。
帰りにクロコノマチョウの幼虫を見に行くと、数匹いた終令幼虫はすっかり姿を消し、散々探してようやく1つの蛹を見つけた。
他に蛹を見つけることが出来なかった。
新たに生まれたばかりの一令幼虫も見られた。
おそろしや~スズメバチ同士の争い [ハチ・ハエ・アリ]
コナラの樹液に来ているクロカナブンを見ていたら、上から足元に、“ボトッ”という音と共に何かが落ちてきた。
ドングリかと思いきや、何と2匹の「オオスズメバチ」だった。
2匹は絡み合い、顎や針で攻撃しあっている。
何とも恐ろしい光景である。
巣の異なる個体が餌場で出逢うと、こういう争いが起きるそうだ。
とにかくひつこく相手が死ぬまで戦うことが多い。
そういえば、秋の終わり頃、昆虫酒場の木の根元にたくさんのスズメバチの死体を見ることがある。
少しの間じっと見ていたら、どうやら片方が優勢で、負けそうなほうが逃げようとするのをしっかり掴んで放さずさらに攻撃を続けていた。
しかし僅かな隙を見て、逃げ去ってしまった。
戦いが終わったとほっとしていたら、勝ったほうが今度はこちらに向かって飛んできた。ズボンにとまったのを振り払って逃げたが、危うく刺されるところ。やはり危険なやつらだった。
この戦いの最中、すぐ隣ではモンスズメバチが何かを探して歩いていた。
なかなかのんきなものである。
どのスズメバチもこれからが、最も凶暴になる時期。
Fieldでは充分に注意したいものだ。