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あと何種見られるフユシャク [チョウ・ガ]

冬に現れるフユシャクの仲間たち。
いよいよ終盤だ。
今日見つけたのは、今最も多く見られるだろう「シロフフユエダシャク」。
外横線が外翅外縁に直角に入るのが特徴。
シロフフユエダシャク0304_1.JPG
















もう1種は、「ヒロバフユエダシャク」だ。
フユシャクの中では大柄な種でシロフに似ているが大きく、外横線が外翅外縁に斜めに入ることで見分けられる。
それにしても、よくぞこんなにぴったりの場所を見つけて潜り込んだものだ。
あと僅かなフユシャクシーズンにシモフリトゲエダシャクとトギレフユエダシャクのメス、フチグロトゲエダシャクを何とか見たいものだ。
ヒロバフユエダシャク0304-1_1.JPG
















2013年3月4日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 シロフフユエダシャク、ヒロバフユエダシャク 
CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM/MT-24EX


冬芽や葉痕も面白い [季節]

少しづつ春の足音が聞こえてきた。
冬の訪れに落葉の木々は葉を落とし、寒さから芽を守り春に備えてきた。
葉を落とした後に残る葉痕は、種ごとに異なった形をしていて、その中に維管束という水や養分を送っている管のあとが様々な数や形で残っていて目や口に見えたりして面白い。
冬芽も木によってさまざまだ。

赤鬼のような「ハリエンジュ」の葉痕。
ハリエンジュ_1.JPG
















お腹に赤ちゃんが出来て、万歳して喜んでいる人型のようなやわらかな「アカメガシワ」の冬芽と葉痕。
アカメガシワ0304_1.JPG
















最も面白いのは「オニグルミ」。
オニグルミ0304-2_1.JPG
















上げた手の先にも顔が・・・・。ちょっと心霊写真ぽく怖いかも。
オニグルミ0304_1.JPG
















とんがり帽子をかぶったおじさん?
冬芽が帽子、葉痕が顔。
暖かくなれば、帽子を脱いでむくむくと大きく変化する。
その様を見るのもまた、面白いだろう。
オニグルミ0304-1_1.JPG
















2013年3月4日 東京都
マメ目 マメ科 ハリエンジュ(ニセアカシア)
キントラノオ目 トウダイグサ科 アカメガシワ
クルミ目 クルミ科 オニグルミ          CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM/MT-24EX


エノキの神経衰弱 三種勢揃い [チョウ・ガ]

先日、じっくりとエノキの根元で神経衰弱をする時間をとることができた。
まず最初に引き当てたのが、これ。
「ゴマダラチョウ」の幼虫。
背中に3つの飾りと、お尻をちょっと開く。
ゴマダラチョウ幼虫0228_1.JPG
















次に見つかったのは、日本の国蝶「オオムラサキ」の幼虫。
背中に4つの飾りと、お尻をちょっと開く。
オオムラサキ0228_1.JPG
















最後は、体が緑色の「アカボシゴマダラ」の幼虫。
背中に3つ目が大きい4つの飾りと、すぼめたお尻。
外来種で対応に苦慮します。みんな仲良くしてくれればよいのですが!
三種勢揃い0228_1.JPG
















2013年2月28日 東京都
鱗翅目 タテハチョウ科 ゴマダラチョウ、オオムラサキ、アカボシゴマダラ
CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM/MT-24EX

ヤマアカガエルがやってきた [両生類・爬虫類]

昨日の春一番がもたらした暖かさと夜に降った雨のお蔭で、谷戸の湿地ではアカガエルたちの宴が開かれたに違いない。
一転して今日は強い北風が一日吹き荒れ、気温もぐっと下がったが、その現場を夜回りした。
風が冷たく手が痛くなるほどで、当然のことながら鳴き声は聞かれない。
2月に2つの卵塊が見られた湿地には、一面数えきれないほどの卵、卵、卵。
ヤマアカガエル0302-2_1.JPG
















水面に出ているものはいないが、水底にじっとしているカップルがいた。
目の上からお尻に伸びる線が鼓膜のところで曲がっているのでヤマアカガエル。
メスに比べて濃い体色のオスだ。
ヤマアカガエル0302_1.JPG
















少しの間じっと息を潜めたが、産卵をする気配はなく、そのうちこちらの方へ泳いできた。
さらに粘ったが産卵は見られず、ここではこのカップルのみだった。
ヤマアカガエル0302-1_1.JPG
















卵塊の上に一頭のメスがすっかりぺちゃんこになったお腹を向けて横たわっていた。
無事産卵は終えたものの、力尽きてしまったのだろうか。
毎年、宴の後にはこうした亡骸があちこちで見られる。
ヤマアカガエル0302-5_1.JPG
















次に丘陵の南側、北風が遮られる谷戸を見に行った。
風はさほど感じないが、何せ気温は低くここでも鳴き声は聞かれない。
湿地を見渡すが卵塊はまばらで、水底にメスと小さなオスとのカップル。
これもヤマアカガエルだ。
ヤマアカガエル0302-4_1.JPG
















息をひそめて待ったが、少し鳴き声が聞かれたが合唱には至らず。
小さな若いオスがひょっこり水面に顔を出しただけだった。
この夜は、4つの谷戸の湿地と池を回ったが、3つの谷戸すべてヤマアカガエル。
昨年もっとも早くにたくさんの卵塊が見られた谷戸の池では、カエルも卵塊も見られなかった。
卵塊の数は全体ではまだまだ。
次に暖かい雨が降れば、ヤマアカガエルに加えてニホンアカガエルも押し寄せさらに賑やかな宴が開かれるに違いない。
その時を楽しみに待とう!
ヤマアカガエル0302-3_1.JPG
















2013年3月2日 東京都、埼玉県
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ/430EXⅡ


越冬していたヤマトクロスジヘビトンボの幼虫 [その他の虫]

谷戸から流れ出る湧水脇の朽木をひっくり返してみたところ、何かがそこに潜んでいた。
黒っぽい頭に、泥をかぶったちょっといもむしの質感の体。
側面には短い足のようなものがついている。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228_1_1.JPG
















少し触ってみたところ、頭を持ち上げて大顎を開いて威嚇してきた。
獰猛な性格のこの生きものは、「ヤマトクロスジヘビトンボ」の幼虫である。
ヘビトンボの幼虫は孫太郎虫と呼ばれ、昔から子供の疳の薬として利用されている。
幼虫期を水中で生活し、陸で蛹化して初夏ごろに成虫となって地上に現れる。
以前、この近くで成虫を確認しているので、継続してこの湧水で繁殖しているのだろう。
東京都のレッドデータブックでは、北多摩で準絶滅危惧種に指定されている。
また、この仲間は、環境省水生生物調査のきれいな水の指標生物とされる。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228-1_1_1.JPG
















ヘビトンボの仲間は、ヘビトンボ、ヤマトクロスジヘビトンボ、タイリククロスジヘビトンボの3種がいるが、それぞれの幼虫の特徴は、ヘビトンボの頭は赤く、ヤマトは黒く頭楯(大顎の間)が乳白色、タイリクは頭と頭楯も黒いので区別できる。さらにお尻にある1対の呼吸管がヤマトはくっついており、タイリクは離れている。
この個体は頭楯の色が乳白色、呼吸管がくっついているのでヤマトである。
他の2種がここにいるのかどうか、私は確認していない。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228-2_1_1.JPG
















2013年2月28日 東京都
アミメカゲロウ目 ヤマトクロスジヘビトンボ  CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM/MT-24EX


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