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越冬していたヤマトクロスジヘビトンボの幼虫 [その他の虫]

谷戸から流れ出る湧水脇の朽木をひっくり返してみたところ、何かがそこに潜んでいた。
黒っぽい頭に、泥をかぶったちょっといもむしの質感の体。
側面には短い足のようなものがついている。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228_1_1.JPG
















少し触ってみたところ、頭を持ち上げて大顎を開いて威嚇してきた。
獰猛な性格のこの生きものは、「ヤマトクロスジヘビトンボ」の幼虫である。
ヘビトンボの幼虫は孫太郎虫と呼ばれ、昔から子供の疳の薬として利用されている。
幼虫期を水中で生活し、陸で蛹化して初夏ごろに成虫となって地上に現れる。
以前、この近くで成虫を確認しているので、継続してこの湧水で繁殖しているのだろう。
東京都のレッドデータブックでは、北多摩で準絶滅危惧種に指定されている。
また、この仲間は、環境省水生生物調査のきれいな水の指標生物とされる。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228-1_1_1.JPG
















ヘビトンボの仲間は、ヘビトンボ、ヤマトクロスジヘビトンボ、タイリククロスジヘビトンボの3種がいるが、それぞれの幼虫の特徴は、ヘビトンボの頭は赤く、ヤマトは黒く頭楯(大顎の間)が乳白色、タイリクは頭と頭楯も黒いので区別できる。さらにお尻にある1対の呼吸管がヤマトはくっついており、タイリクは離れている。
この個体は頭楯の色が乳白色、呼吸管がくっついているのでヤマトである。
他の2種がここにいるのかどうか、私は確認していない。
ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫0228-2_1_1.JPG
















2013年2月28日 東京都
アミメカゲロウ目 ヤマトクロスジヘビトンボ  CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM/MT-24EX


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