モンキチョウの交尾 [チョウ・ガ]
暖かい南向きの斜面で、2頭のモンキチョウが飛んでいた。
相変わらず俊敏で、とまったと思ったらすぐに飛び立つ。
なかなか撮影しにくなぁと思っていたら、視界の隅で黄色いものがふわっと飛んで着地した。
今までここで見るのは2頭のみだったので、この暖かさでさらに羽化したかと着地点をじっくり探していると草陰にとまっているのを見つけた。
かなり近づいても一向に逃げる様子もない。
羽化したてだろうか?とよく見るとどうやら1頭ではないようだ。
ふわっと飛んだり、近づいても逃げないのは交尾していたからだった。
モンキチョウのオスの体色は黄色のみだが、メスには白色と黄色の2色がいる。
単体の黄色の個体はオスかメスか区別が難しいが、交尾しているのだからこの2頭はオスメスであろう。交尾時の飛翔形式は、交尾したオスが飛翔するパターンが多いので、そこから判断すれば上にいるのがオスの可能性が高い。
飛び交い交尾しているモンキチョウを見ると、もう春もそこまで来ているなぁとつくづく思う。
そうそう、Yahoo!JAPANのWEBマガジン「月刊チャージャー」の【趣味】流行に媚びない男の趣味図鑑/逸品のラビリンスというコーナーで、以前にblogに掲載したヒメカマキリモドキの写真が掲載されました。
2011年2月22日 東京都
鱗翅目 シロチョウ科 モンキチョウ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
春の兆し アメザリも! [その他]
谷戸の湿地で、アカガエルの卵を探していたら水底を動く赤い物体が。
暖かさで目覚めて穴から出てきた「アメリカザリガニ」だった。
このザリガニ、子供の頃から身近にいて釣ったり、ウナギ釣りの餌として捕まえたりと親しみのある存在だ。
近所でザリガニといえば、これしかいなかったのだからしょうがない。
丘陵でも、夏には子供たちがタコ糸の先にスルメを付けてザリガニ釣りを楽しんでいる。
しか~し、この生き物の事を皆さんはどれだけ知っているだろうか?
こういう私も、詳しく知ったのはつい最近だ。
アメリカザリガニは、昭和初期1927年に食用であるウシガエル(特定外来生物)の餌として名前の通り北アメリカから神奈川県に持ち込まれ、それが逃げて日本全土に広まってしまったのだ。
今では外来生物法で、要注意外来生物に指定されている。
高水温、低酸素、汚濁にも強く、繁殖力も旺盛で競合種もいない。
雑食性で、水草、水生昆虫、動物の死骸など何でも食べ、この種が入り込んだ水域では水草などがほぼ絶滅し、生態系に与える影響は深刻である。
しかしこれだけ日本全国に定着し、ペットや学校教材として利用されている現状では駆除は難しいだろう。
かつて北日本に生息していた日本在来種のニホンザリガニは、アメリカザリガニやウチダザリガニ(アメリカ産外来種)の影響も含め、今や北海道、東北3県に生息するのみで環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
幼い頃から親しんできたアメリカザリガニが生態系に与える影響を知って、今後どう付き合っていけばよいか悩ましい問題である。
茨城県では、イセエビよりうまいと食用として売られ食べられている。
食べた事がないからわからないが、まぁこれもありだろう!
2011年2月19日 東京都
十脚目(エビ目) アメリカザリガニ科 アメリカザリガニ CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
ヤマアカガエルの鳴き声 [両生類・爬虫類]
湿地に近づくと、あの声が聞こえてきた。
水を覗くと、昨晩から冷え込んだのだろう薄い氷が表面に張っていた。
こんな中で、活動しているのだろうか?
と思ってよく見ると、氷があるのは一部だけで氷の無い水面が波立っていた。
鳴き声が聞こえてくるのは、その一帯からだった。
昨日書いたが、キャラララ♪、ニャラニャラ♪どのように聞こえるだろうか?
実際に聞いていただこうと録音してきた。
ヤマアカガエル鳴き声
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
いかが?
鳴き声がするあたりを探すと、真新しい卵塊がいくつも見つかった。
昨晩から今朝の間に産んだのだろう。
もう少しするとヤマアカにニホンアカガエルも加わり、しばらくの間カエルたちの宴を楽しめそうだ!
2011年2月19日 東京都
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM(1枚目)
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
カエルたちがやって来た! [両生類・爬虫類]
昨日の東京の最高気温は14.5℃と3月下旬の陽気、さらに昨晩の雨は2月では89年ぶり76.5mmの大雨だったとか。
今朝起きたら、暖房を消し忘れたかと思うくらいに部屋の中が暖かく、温度計を見ると12℃もある。
これは間違いなくカエルたちが・・・、と思い谷戸を回った。
昨年最も早く卵塊を確認した谷戸に着くと、賑やかな声が聞こえてきた。
池にそっと近づくと、たくさんのヤマアカガエルたちがせわしなく泳ぎ回っている。
昨日の陽気と雨に誘われて、今年も卵を産みに山から下りてきたのだ。
オスはメスを呼ぶために、喉の袋を膨らませて鳴く。
何と聞こえるかは人によって違うだろうが、僕にはキャラララ♪とかニャラニャラ♪と聞こえる。
オスたちがじゃれあっている?中でようやく2カップルだけ見つけた。
まだこれからなのだろう!只今、お見合い品定め中といったところか。
そんな状況なので、卵塊も見つからない。
この後、他の谷戸も見て回ったがヤマアカガエルたちの姿はあったものの卵塊はなし。
夕方、最後に訪れた池を見てびっくり!岸近くの浅瀬が卵塊で埋まっていた。
恐らく今日産んだであろう新しいものがほとんどのようだが、中には昨日今日ではない古いものも混じっている。寒い中、頑張ったのかもしれないなぁ!
もう少し寒い日が続きそうだが、水辺には早い春が訪れたようだ。
2011年2月18日 東京都/埼玉県
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
色もの 花 [植物]
今日は暖かく、谷戸の雪もだいぶ溶けてきた。
アカガエルたちの歓喜まであと僅か・・・。
カウントダウンは、始まっている。
昨日のエゴノキタケを除けばこのところ地味な色ばかりだったので、少し鮮やかなものを!
公園で咲きだした、金糸卵ならぬ「マンサク」の花。
花にもいろいろあるが、どうしてこんな花弁なのかといつも不思議に思う。
湿地脇では、ハンノキの花が咲いていた。
垂れ下がっているのは雄の花序。
青空に濃いピンク色が風になびいて美しい。
すぐ傍の枝ではモズのメスが、下を見下ろしてしきりに獲物を探していた。
オスにある黒い過眼線(目を通る模様)が無く、表情は優しい。
少し離れた場所にはオスがいて、この2羽は今年カップルになるのだろうか?
モズの繁殖活動は鳥たちの中でも早い方で、地域によっては2月から始まる。
様々な生き物たちが(自分も含めて)、間もなく訪れる春を待ち焦がれているに違いない!
2011年2月13日 埼玉県
マンサク目 マンサク科 マンサク
ブナ目 カバノキ科 ハンノキ
スズメ目 モズ科 モズ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM(1枚目)
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ