オギの茎の穴 [チョウ・ガ]
谷戸のススキやオギも枯れてしまったが、生き物のために刈られずに残されている。
鳥たちや越冬している虫たちにはありがたい。
枯れた草の種を啄む鳥たちは隠れ家に、越冬している虫たちは株の根元が寒さをしのげる暖かい場所だ。
枯れたオギを見ていると、茎に小さな穴があいている。
中に何かがいるのだろうか?
この穴のある節を割ってみると、中から出てきたのは背中に薄紫の模様のある丸々と太った白い芋虫だった。
オギの茎の空洞にぴったりはまって、これ以上太ったらどうなるのだろうかというぐらいだ。
調べると、ニカメイガという蛾の幼虫だった。
イネの害虫で年に2回出現する事からこの名が付いたようだ。
この幼虫は、イネノズイムシとも呼ばれる。
シジュウカラなどの小鳥が、よくオギ、ススキ、ヨシなどをパキパキと裂いて何かを食べていて、枯れた葉と茎の間にいるカイガラムシだと思っていたが、茎の中にいるこの虫も食べているのかもしれない!
2011年2月22日 東京都
鱗翅目 メイガ科 ニカメイガ
RICOH CX4(1枚目)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM