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谷戸をふらり [季節]

今日は朝から所要で時間をとられたが、夕方に少し谷戸を歩きに行った。
近頃、暗くなるのが早くほんの30分ほどの散策。

さすがに、以前ほどなかなか虫が見つからない。
ようやく葉上にいる褐色型の「セスジツユムシ」のメスを見つけた。
この個体は後ろ脚が両方ともない。
襲われたか、脱皮時に失ったかはわからないが、大きな体を支えるにも歩くにも不便だろうなぁ。

これからの時期は、ツユムシ3兄弟、セスジツユムシ、ツユムシ、アシグロツユムシが見られるが、今年はまだ成虫ではセスジツユムシしか見ていないので楽しみだ。セスジツユムシ1007_1.JPG



















キラキラ光るので見ると、背の高さの位のところにクモの巣が幾重にも張られていた。
雨のしずくがクモの巣で輝いていたのだ。
朝から雨は降っていないので、夜のうちに降ったしずくだろう。
水玉1007_1_1.JPG


















先日ノコギリクワガタがたくさん見られたコナラの酒場には、閑古鳥が鳴いていた。
探せどノコギリクワガタの姿はなく、スズメバチやヒカゲチョウたちも1頭もいない。

樹液の出ているくぼみを探すと奥で何かが動いた。
よく見ると小さなクワガタのようだが頭と背中が隠れていて、オスなのかメスなのか、スジクワかコクワかわからない。
今日酒場で見つかったのはこの1頭だけ。
いよいよ秋も深まり、寂しくなって来たのを実感したのだった。
スジクワガタ1007_1.JPG


















2013年10月7日 東京都
直翅目 ツユムシ科 セスジツユムシ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


やはり悩ましい [チョウ・ガ]

先日、アザミに集まるヒョウモンチョウの仲間を見ていた。
が、種毎の翅の模様を覚えていないのでどれが何やらわからない。
帰って、撮った写真を図鑑と照らし合わせて同定するようである。
見てわかるものと言ったら、ツマグロヒョウモンとメスグロヒョウモンのメスくらいだろうか。
これも何だかわからず調べたら、メスグロヒョウモンのオスのようだ。メスグロヒョウモン0930-1_1.JPG



















翅の表と裏の模様を確認すると、まだわかり易い方だろう。
メスグロヒョウモン0930-2_1.JPG


















今回同定にかなり時間を要したのは、これ。
翅裏を見ると白線が1本なので、ウラギンスジヒョウモンかオオウラギンスジヒョウモンのようだが、翅表は見れば見るほどわからない。ミドリヒョウモンのメスとも似ている。
オオウラギンスジヒョウモン0930-1_1.JPG


















結局、翅の表裏の模様からオオウラギンスジヒョウモンのメスではないかと思うのだが、いかがだろうか?
翅表での識別ではミドリヒョウモンとオオウラギンスジの違いが個人的には今一不明確。
数冊の図鑑に目を通しているのだが、とても悩ましい!
オオウラギンスジヒョウモン0930_1.JPG


















すぐそばにあったノダケも花が咲いていたが、これには全く寄り付かず人気がないようだった。
ノダケ0930_1.JPG



















2013年9月30日 東京都
鱗翅目 タテハチョウ科 メスグロヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン
セリ目 セリ科 ノダケ

CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


ヤマトシリアゲ [その他の虫]

このところよく見かける虫に、ヤマトシリアゲがいる。
シリアゲムシ0918-1_1.JPG


















年に2回発生し、秋に出現する個体はベッコウ色をしていることからベッコウシリアゲとも呼ばれる。
その昔は別種と思われていたようだ。
英名はスコーピオン・フライ、見た目そのままの空飛ぶサソリだ。
オスの尾端は、サソリを彷彿させるような形状をしているが顔は馬面でアンバランス。
シリアゲムシ0918-2_1.JPG


















メスはというと名前にはそぐわない尾端である。
メスだけ見ていれば、この名はつかなかったであろう。
狭山丘陵では多く見られる普通種だが、先月他の地域で調査を行った折、その県ではレッドリストに載る希少種だった。
普段よく見かける種であっても他の地域では希少な存在なこともあるという事もあるのだ。
もっと広い視点で見ていく必要性を感じたのだった。
シリアゲムシ0918_1.JPG


















2013年9月18日 東京都
シリアゲムシ目 シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

灯火に集まるササキリモドキの仲間 [バッタ]

仕事帰りに携帯が鳴り、出てみるといつもお世話になっている森のキョロちゃんさんからだった。
峠のコンビニに珍しい蛾がいるとのこと。
立ち寄って撮影していると、ご本人にお会いした。
今日は雨上がりで蒸し暑く、灯りにはたくさんの羽蟻が集まっていた。
その蛾は改めてご紹介するとして、明りの周りを見ているとバッタの仲間がいた。
小さくて淡い緑色の体色。
見たところササキリモドキの仲間のようだ。
セスジササキリモドキ1002-1_1.JPG




















長い翅に足の鋭いとげが特徴。片足が取れているがこのとげの鋭さは肉食系。
お持ち帰りで家でじっくり眺めてみた。
セスジササキリモドキ1002-2_1_1.JPG


















これらの特徴から初見の「セスジササキリモドキ」のメスのようだ。
バッタ・コオロギ・キリギリス図鑑では、低山の林内や林縁や樹上にすみ8~11月に成虫とある。
セスジササキリモドキ1002-3_1_1.JPG


















少しして別の個体がやってきた。
先ほどのものより小さく背中の筋がない。
裸眼ではほとんど見えないのでこちらもgetし持ち帰った。
マクロレンズで見てみると、「ヒメツユムシ」のメスと思われる。
この種は今までに何度も見ているが、その中で最も小さい。
ヒメツユムシ1002_1_1.JPG


















これら樹上性のササキリモドキの仲間は、普段見つけることは難しいが、灯火に来たものを観察するのは容易いようだ。
ヒメツユムシ1002-1_1_1.JPG


















2013年10月2日 東京都
直翅目 ササキリモドキ科 セスジササキリ、ヒメツユムシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


エサキモンキツノカメムシの幼虫集団 [セミ・カメムシ]

谷戸の入り口にまるでご神木のように柵で囲われた大きなイヌシデがある。
このイヌシデの木には一年を通じて色々な虫たちがやってくる。
イヌシデ0918_2_1.JPG


















この日は、木柵に小さい物から終令であろう大きいものまでさまざまなステージのカメムシの幼虫が仲良く集まっていた。
エサキモンキツノカメムシ0918-2_1.JPG


















どうして同じ種がたくさん群れて過ごしているのか?
皆大きさが異なるので、同じ時に孵化して一緒に来たのではない。
不思議だ。
エサキモンキツノカメムシ0918-1_1.JPG


















はてさていったい何の幼虫だろうかとあたりを見回していると、柵の陰に成虫がいた。
まだ色も淡い「エサキモンキツノカメムシ」の新成虫と思われる。
帰って調べたところエサキの幼虫で間違いないようだ。
このカメムシは成虫越冬なので、小さいものも冬が来る前には成虫になるのだろうか。
エサキモンキツノカメムシ0918_1.JPG


















2013年9月18日 東京都
半翅目 ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ   CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

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