冬の使者 コガモ [鳥]
埼玉中央部の公園に行った折、湿地の池に「コガモ」を見つけた。
今シーズン初めてだ。
ぷかぷか浮かんで、丁寧に羽づくろいをしている。
羽の一部の深いグリーンがとてもきれいだった。
カモの中では名前の通り最も小さい種の一つ。
カモの仲間のオスの羽は、繁殖期を終えるとメスと同じような地味な色に生え変わるものもいる。
その状態で、日本に渡ってくるので飛来した時はオスかメスなのかよくわからないものが多い。
この状態のオスをエクリプスという。
コガモも今の時期のオスはエクリプスで、いくつかの識別点はあるもののこの個体がオスかメスか判断が難しい。
何かメスっぽい。
羽づくろいをしてはぶるぶるぶるっと体を震わせておこる水面の波紋が面白い!
2013年10月12日 埼玉県
カモ目カモ科 コガモ CANON EOS40D EF70-200 f2.8 L IS USM
オオカマキリVSジョロウグモ [その他の虫]
ここ数日晴れ間が続いているが、すこし前の雨のお蔭かあちこちにキノコが顔を出していた。
ツバキの低木を何気に眺めていたら、緊張感あふれるシーンが目に入ってきた。
オオカマキリがジョロウグモを狙っていたのだ。
オオカマキリVSジョロウグモ、どちらが勝つのか、見る方は興味津々だが当事者たちは命をかけた戦いだ。
いったいどちらが勝つのかとずっと眺めていたのだが、襲うカマキリに無防備なジョロウグモ。
勝敗は攻めのオオカマキリに軍配か?
カマキリにすれば、捕まえたらこっちのもの、ジョロウグモは捕まえられる前に逃げるしかない状況だろう。
そこでカマキリがついに動いた。
ジョロウグモめがけて飛びかかった。
結果はこちら。カマに残ったのは足だけだった。
間一髪、足を犠牲に体は生き延びた。
狩りもなかなかうまくはいかないようだ。
ここでお会いした蝶散歩さんにクロコノマチョウの幼虫の居場所をご案内いただいた。かなり大きくそろそろ蛹化だろう。
このうさ耳幼虫、久しぶりだった。
毎年幼虫が見られるジュズダマは、今年は株が少なく幼虫を全く見かけない。
どうしたのだろうか?
2013年10月12日 埼玉
クモ目 ジョロウグモ科 ジョロウグモ
蟷螂目 カマキリ科 オオカマキリ
鱗翅目 タテハチョウ科 クロコノマチョウ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
初登場のコバネササキリ [バッタ]
ここは自然豊かな公園で、ここにしかいない生きものも多く見られる。
湿地脇の草むらである虫を探していたら、見たことのないキリギリスの仲間を見つけた。
ササキリ系だが、記憶にない形。
過去に見たこの仲間を頭の中で思い浮かべるも、ウスイロササキリやホシササキリ、オナガササキリとも違う。
公園のセンターでバッタコオロギキリギリス図鑑で確認すると、「コバネササキリ」という種のメスのようだ。
ここのスタッフの方に伺うと、コバネで間違いないとのこと。
公園の中でもある場所にのみ見られるという。
似た種にイズササキリがいるが、翅が長くメスの産卵管はコバネより短い。
まだまだ知らない種がいる事に新たなわくわく感を感じたのだった!
その後オスを探したが、見つからず。
羽化直後の個体を見つけ、これかと期待したがどうやらコバネイナゴの小さなオスだった。
残念。また、次の機会にぜひ見たいと思う。
2013年10月12日 埼玉県
直翅目 キリギリス科 コバネササキリ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
マイコアカネ
コガネムシの幼虫に寄生するもの [ハチ・ハエ・アリ]
ハラナガツチバチの仲間だ。
ハチではあるが至って温厚で、人に危害を加えることは無い。
秋になって数が増えてきたような気がする。
ハラナガツチバチ、ヒメハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチなどがいる。
これは「ヒメハラナガツチバチ」だろう。
この仲間、何とコガネムシ類の幼虫に寄生産卵する。
土の中にいるコガネムシ類の幼虫を探し当て産卵するその嗅覚は凄いものだ。
土の中にいるターゲットをどのようにして感知するのだろうか?
生態系のバランス、このハチのお蔭でコガネムシの数を抑える一助となっているのは間違いない。
このハチがいなければ、バランスは崩れるだろう。
どんな生き物にもその存在意義があるのだ。
2013年9月30日 東京都
膜翅目 ツチバチ科 ヒメハラナガツチバチ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX