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赤は秋色 [季節]

昼からコオロギの鳴き声が聞かれるようになり、秋を感じさせてくれる。
林縁を歩くと、どこからともなくシリシリシリという「ササキリ」の声が聞こえてきた。
どこから聞こえてくるのか、最近音の場所を特定するのが難しくなってきた。
年のせいか?
あちこち探したらなんと目の前で鳴いていた。

ササキリ0930_1.JPG


















あちこちでヤブマメの紫色の花も咲いていた。
ヤブマメ0930_1.JPG


















木々の実も熟して目立ち始めた。
ガマズミの小さな赤い実が目を引いた。
ガマズミ0930_1.JPG


















早くも見事に真っ赤に紅葉していたのは「ニシキギ」。
一つだけ赤い実が残っていた。鳥にでも食べられたのだろうか?
ニシキギ0930_1.JPG


















小枝にとまった赤とんぼの「マユタテアカネ」のお尻もまっかっかだ。
こうしてみると赤は秋色、華やかだ。
マユタテアカネ0930_1.JPG


















2013年9月30日 東京都
直翅目 キリギリス科 ササキリ
マメ目 マメ科 ヤブマメ
ニシキギ目 ニシキギ科 ニシキギ
マツムシソウ目 スイカズラ科 ガマズミ
蜻蛉目 トンボ科 マユタテアカネ   CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


秋のやわらかな光の中に

季節が移ろい暑く厳しい日差しも、少し柔らかくなった。
「クサギ」の花は終わり、緑色の実が顔をのぞかせている。
今頃は、まわりの咢は赤く、実は青く色付いているだろう。
クサギ0918_1.JPG
















つるを伸ばした「ヤマノイモ」にむかごが実っていた。
塩味のきいたむかごごはんが食べたいなぁ。
ヤマノイモ0918_1.JPG
















足元からひらひら飛び立った「ウスバカゲロウ」。
その儚げに飛ぶ様からカゲロウと付いたのだろうか?
蟻地獄と呼ばれる幼虫時代を想像できない頼りなさだ。
ウスバカゲロウ0918_1.JPG
















2013年9月18日 東京都
シソ目 シソ科(APG分) クサギ
ユリ目 ヤマノイモ科 ヤマノイモ
アミメカゲロウ目 ウスバカゲロウ科 ウスバカゲロウ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

晩夏のノコギリクワガタ 2013 [甲虫]

前回更新後、ブログへの書き込みができなくなり間が空いてしまった。
原因は不明だが、ブラウザに問題があったようで、初期設定に戻すと解決した。
初めからこうすればよかったものの、いろいろ試して時間を食ってしまった。

9月の中旬、晩夏か初秋かという時期に、昆虫酒場を見に行った。
目立ったのは、スズメバチたちと翅の痛んだナミヒカゲだった。
しばらく見ていると、少し高いところで小型の「ノコギリクワガタ」を見つけた。
樹液を求めて歩き回っている様子。
ノコギリクワガタ0918-2_1.JPG
















木の裏側に回ると低い位置に立派な大顎を持つ個体がいた。
まさしく水牛である。
この夏、我が家の玄関に飛んできたものと大きさはいい勝負だ。
ノコギリクワガタ0918_1_1.JPG
















翅の傷は、争って挟まれた跡だろうか?
この個体も顎は立派だが、さらに相手はすごいやつか、それとも小さいものに不意を突かれたか。
ノコギリクワガタ0918-1_1_1.JPG
















ナミヒカゲを撮っていたら、奥で何かが動いた。
見ると顎の小さな個体が樹液を吸っていた。
ノコギリクワガタ0918-3_1_1.JPG
















見ていると頭に何かが落ちてきた。
足元を探すと、何とこれも小型のノコギリクワガタ。
最初に幹で見かけたものはまだいたので、どうやら別個体。
これで4頭目、他のクワガタやカブトムシはすでに寿命が尽きたのか全く見られず。ノコギリクワガタ0918-4_1_1.JPG

















ふと横を見ると、死んだ個体も見つかった。
なぜかこの日はノコギリクワガタばかり。
成虫越冬はしないようだが、今までも遅い時期に見られることが多く、寿命が長いのか、寒さに強いのか、たまたまなのだろうか?
ノコギリクワガタ0918-5_2.JPG
















2013年9月18日 東京都
鞘羽目 クワガタムシ科 ノコギリクワガタ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

ハラビロカマキリの悲運 [その他の虫]

朝夕涼しくなるにつれて、見られる虫の数も減ってきたような気がするが、このところfieldを訪れる間が空いてしまって浦島太郎状態だ。
この日はやたらオオカマキリの姿が目に付いた。皆立派な成虫になっていた。
このオオカマキリは、左目に傷があったがこれがまたいかつさを増長させていた。羽を広げてくれればなおさらよかったのだが!なかなかうまくはいかないものだ。
オオカマキリ0918_1.JPG


















ツリフネソウの葉の上で、薄い緑色の美しいカマキリがいた。
これはいったい何カマキリだろうと見ていたが、どうやら羽化してさほど立っていないであろうハラビロカマキリだった。
翅の1対の白斑も光の加減で目立っていなかったから断定できなかったのだ。
いったい何の種かと、近くでまじまじ見ていたら、写真を撮る間もなくさっと下草に落ちてしまった。

落ちた先を目で追うと、ハラビロとは別の何かがさっと動く様子が目にとれた。
何とそこには偶然にもオオカマキリがいて、落ちてきたハラビロを片方の鎌で掴んでいたのだった。
オオカマキリ0918-1_1.JPG


















流石のハラビロカマキリも、オオカマキリの鎌にガッシリと摑まれると全く身動きが取れない。
とにかく一瞬の出来事だったが、これに反応したオオカマキリがすごいとしか言いようがない。
私がハラビロカマキリに気付かなければという自責の念に駆られたが、まぁこれも運命かと妙に自分に言い聞かせ、その責任として最後まで見届けようなどと変な責任感を持ったのだった。
きれいな翅から食べ始め、そのまま腹を。
オオカマキリ0918-2_1.JPG


















あっという間に腹を食いつくし、首から頭へ。
ここから先は、ちょっと・・・・。
同じカマキリの仲間なのにと思いながらも、自然界で生きていく厳しさを目の当たりにした瞬間だった。
オオカマキリは、お腹がパンパンに膨らんだ大きいメスで、今すぐ卵を産んでもおかしくないような状態。
これも無駄にはならない事だとわかっていても、私の行動が引き金になった出来事だけに、何とも複雑だ。
オオカマキリ0918-3_1.JPG


















他の場所では、早くも産み付けられたオオカマキリの卵のうがあった。
データを取っているわけではないが、生きものたちの活動も含めた季節の移ろいが今年は早いように思うのは気のせいだろうか?
オオカマキリ0918-5_1.JPG


















2013年9月18日 東京都
蟷螂目 ハラビロカマキリ、オオカマキリ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


今年も確認できた!カヤコオロギ [バッタ]

丘陵のある草はらに「カヤコオロギ」を見に行ってきた。
カヤコオロギは、明るいイネ科の多い草はらに棲むマツムシ科の大きさ10mmほどのコオロギの仲間。
オスメス共に翅は短く、飛ぶことは出来ずにオスは鳴かない。
カヤコオロギ0910-2_1.JPG


















近年減少している種で、埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類、東京都のレッドデータブックでは記載されているものの区部、本土部でDD(情報不足)、北多摩・西多摩でデータなしとなっている。
まぁ、マニアックに探さないとなかなか見つからない種だとは思うが・・・。
カヤコオロギ0910_1.JPG


















この日は生息場所に足を踏み入れた途端に数匹が足元から跳ねた。
なかなかの数にほっと一息。
少し探したが、ほとんどがメスばかりでようやくオス1匹を見つけることができた。
今年も見ることができてうれしい限りである。
ここには他に希少な植物などもあることから環境が大きく改変されることは無いと思われ安心している。
ある谷戸では、元来生息していたクルマバッタがここ2年程確認できていない。
その場所も、何かが変わったわけでもなさそうなのだが何が原因か特定できていない。残念である。
そういったこともあるので、継続して見ていきたいと思う。
カヤコオロギ0910-1_1.JPG


















2013年9月10日 東京都
直翅目 マツムシ科 カヤコオロギ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

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