オオルリボシヤンマの産卵 [トンボ]
八千穂高原を後にして軽井沢まで足を伸ばした。
トンボがいそうな池を見つけてちょっと覗くと、池のほとりに抜け殻が。
ここはいろいろいそうだなと待っていると、エゾトンボの仲間がパトロール。
いい場所でホバリングしてくれず、種は確認できなかった。
草陰に入って産卵しているヤンマがいた。
これまた同定不能!
と思っていたら池に浮いている水草のところに来て産卵を始めた。
腹部の模様から初めて見る「オオルリボシヤンマ」のようだ。
先のエゾトンボの仲間やオオルリボシヤンマ、他にもたくさんの種のトンボが見られた。
なかなか自然度の高い池のようだ。
池の周りで休息しているヤンマがいないか枝を見て回っていたら、5mほどの高さの枝の上に何やら黒い塊が。
よく見ると「ヤマカガシ」の幼蛇だった。
こんな場所まで登って餌があるのか?それとも日向ぼっこ?
少しするとこちらの気配を察知してか、枝をスルスル降りて行ってしまった。
帰りに星野エリアに立ち寄って、少し散策してきた。
星野温泉トンボの湯、外から見ただけで入らず・・・。
隣のモミの木広場には赤いトンガリが目印の軽井沢マルシェ。。
信州各地の生産者こだわりの夏野菜や味覚を提供するお洒落なスペースだ。
この日も駐車場は満車で少し離れた無料駐車場に車を止めて歩いた。
ここに接する街道は、若い頃からバイクや車で幾度となく走っていたのだが、このあたりはいつも渋滞で足を止めて立ち寄ったのは今回が初めて。
昔も今も多くの人を引き付ける魅力作りは素晴らしい!
2013年8月28日 長野県
蜻蛉目 ヤンマ科 オオルリボシヤンマ
有鱗目 ナミヘビ科 ヤマカガシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
アオイトトンボの潜水産卵 [トンボ]
ムツアカネのいた湿地では、たくさんの「アオイトトンボ」も見られた。
狭山丘陵でも見られるが、2000mを超える場所にも分布しているのはちょっとオドロキ。
交尾しているものの中で、水から出ている植物に摑まり、連結したままメスが水に潜っていた。
見ているとどんどん潜って、ついにはオスも水中に沈んでしまった。
水辺の植物への産卵はよく見かけるが、潜水産卵を見るのは初めて。
メスも大変だが、主導権を握られ水中へ引っ張られていくオスもまた大変だ。
別の場所では、お尻をあげて下げて体操をしているような行動をする個体がいた。
まずは静止。
はい、下げて。
次ぎ上げて。
間をおいて繰り返すさまを見ていると、こちらの背筋もピーンとなった。
これは翅と腹をすり合わせて汚れを落とすクリーニング行動だそうだ。
何とも面白い!
2013年8月27日 長野県
蜻蛉目 アオイトトンボ科 アオイトトンボ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
高原のチョウたち [チョウ・ガ]
地味なイタドリも、こうしてみると美しい!
狭山丘陵でも時たま目にする「メスグロヒョウモン」のメス。
名前の通りメスは黒い翅を持っているが、オスはヒョウモン柄だ。
こちらも丘陵ではおなじみの「ミドリヒョウモン」。
最も多かったヒョウモンチョウだ。
オスとメスが蜜を求めて花の上をくるくる回ります。
こちらは後翅裏の後縁の白斑が4つ、「ギンボシヒョウモン」。
同白斑が5つの「ウラギンヒョウモン」。
似ていてとてもややこしいので、この仲間は苦手である。
2013年8月27、28日 長野県
鱗翅目 タテハチョウ科 メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモン
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
顔の赤いクロタマムシ [甲虫]
針葉樹の伐採木を丹念に見ていると、黒いタマムシが出てきた。
黒いからクロタマムシかと思ったのだが、今までに見たことがないのでわからない。
タマムシの仲間らしくとにかく動き回り落ち着かない。
特徴を探すと、目と目の間にオレンジ色の模様があった。
これならすぐにわかるだろうと思ったのだが、帰って図鑑を見ても載っていない。
webでもさんざん探してようやく「クロタマムシ」のオスだという事が判明した。
手持ちのどの図鑑にもクロタマムシは記載されているが、頭にオレンジ色の模様がある写真や記述が全くない。
この特徴は記載すべきで、これを目当てに探しても全く無意味なのだ。
写真が無理ならせめてその記述が必要である。
2013年8月28日 長野県
鞘羽目 タマムシ科 クロタマムシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
クジャクと名の付くクジャクチョウ [チョウ・ガ]
高原へ向かうといつも探すチョウが2種いる。
1種は、翅の色合いがシックな彩のキベリタテハ。
今回は、残念ながら見ることができなかった。
もう1種は、対照的に緋色の「クジャクチョウ」だ。
今回道路脇の花に集まっているのが数多く見られた。
名前の通りクジャクの尻の飾り羽のような目玉模様があることから名付けられているようだが、クジャクの飾り羽は緑色でこのチョウの翅は緋色、目玉模様だけ似ているではどうにも納得がいかなかった。
そこでよく調べてみると、クジャクの羽根の半分から先はクジャクチョウと同じような色をしており、飛ぶとその色が現れる。
その色と尻の飾り羽の目玉模様を合わせると確かに、納得はできる。
名付けたものがそこまで考えてつけたかどうかはわからないが、個人的にはそう思って納得したのだった。
英名もクジャクという意味の「Peacock」。学名はご存知の方も多い「geisha」。
これは日本の芸者のことで、艶やかなことを芸者に例えてつけられたようだ。
綺麗なチョウは数あれど、個人的にはこの緋色と目玉模様、さらにはその中に見られる淡いブルーがとにかく印象的で、年に一度はみたいと思う好きなチョウの一つである。
2013年8月27日 長野県
鱗翅目 タテハチョウ科 クジャクチョウ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM