クジャクと名の付くクジャクチョウ [チョウ・ガ]
高原へ向かうといつも探すチョウが2種いる。
1種は、翅の色合いがシックな彩のキベリタテハ。
今回は、残念ながら見ることができなかった。
もう1種は、対照的に緋色の「クジャクチョウ」だ。
今回道路脇の花に集まっているのが数多く見られた。
名前の通りクジャクの尻の飾り羽のような目玉模様があることから名付けられているようだが、クジャクの飾り羽は緑色でこのチョウの翅は緋色、目玉模様だけ似ているではどうにも納得がいかなかった。
そこでよく調べてみると、クジャクの羽根の半分から先はクジャクチョウと同じような色をしており、飛ぶとその色が現れる。
その色と尻の飾り羽の目玉模様を合わせると確かに、納得はできる。
名付けたものがそこまで考えてつけたかどうかはわからないが、個人的にはそう思って納得したのだった。
英名もクジャクという意味の「Peacock」。学名はご存知の方も多い「geisha」。
これは日本の芸者のことで、艶やかなことを芸者に例えてつけられたようだ。
綺麗なチョウは数あれど、個人的にはこの緋色と目玉模様、さらにはその中に見られる淡いブルーがとにかく印象的で、年に一度はみたいと思う好きなチョウの一つである。
2013年8月27日 長野県
鱗翅目 タテハチョウ科 クジャクチョウ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
2013-09-03 21:25
nice!(0)
コメント(2)
トラックバック(0)
クジャクチョウの学名ってInachis io geishaですよね。確かioも美の女神だったような記憶があります。日本のチョウにしては派手な模様ですね。
長野や山梨ではよく見ますが、狭山丘陵では一度しか見たことがありません。でもその時はさすがにビックリしましたね。、
by としぞう (2013-09-04 23:04)
としぞうさん コメントありがとうございます。
イオはゼウスの愛人で、妻ヘラの嫉妬をかって牛に変えられ異国に放された。翅の目玉模様はその時の泣顔という説。
また、その時に流した涙が足元にいたこのチョウに落ちて翅に水滴の模様ができたとする説もあるようです。
何にしろ悲しい話ですね(T_T)
狭山丘陵では一度も見たことがありません。山地から飛ばされてきたんでしょうか?びっくりですね!
by hirokou (2013-09-05 00:05)