スズメバチネジレバネ [その他の虫]
先日紹介した昆虫酒場に行ってみた。
今日は、カブトムシは見られずオオスズメバチやモンスズメバチとサトキマダラヒカゲにコメツキムシの仲間がいるだけだった。
この酒場で最も強いのはもちろんオオスズメバチだが、観察しているとサトキマダラヒカゲもなかなかの強者だ。
オオスズメバチの背後から忍び寄りお尻にアタックしたり、寄ってくるオオスズメバチを翅でぶったり、さらには追いかけるものまでいた。
帰って写真を確認していると、おおぉぅ!と思うものが写っていた。
一度見てみたいと思っていた「スズメバチネジレバネ」である。
スズメバチネジレバネとは、ネジレバネ目に属する昆虫で、スズメバチの仲間に寄生する。
世界最大、最強のハチに寄生するとは上には上がいるものだ。
幼虫は、スズメバチの体内に寄生し育つ。
オスは翅があり飛ぶが、メスは蛆虫状で翅も足もなく一生をスズメバチの体内で過ごす。
寄生したスズメバチネジレバネは、腹節から頭を出しているので見ればわかるのだ。
写真のオオスズメバチの最下部の腹節に半円のものが見えるが、これがスズメバチネジレバネの頭。
スズメバチの仲間で越冬するのは女王だけなのだが、このスズメバチネジレバネに寄生された働きバチは越冬する。
これは、春を迎えたネジレバネがスズメバチ体内に産卵するためのようだ。
ポプラディア大図鑑WONDA昆虫では、「羽化したオスは長くても4時間ほどしか生きられない」とある。
何ともタイトな人生、いや虫生である。
スズメバチネジレバネについては、イッカク通信発行所で詳しく書かれているのでそちらを参照願いたい。
(勝手にリンクしてすみません)
http://ikkaku2.exblog.jp/3116184
次回見つけたら、是非ネジレバネを取り出してみたいと思う!
2013年8月15日 埼玉県
ネジレバネ目 ネジレバネ科 スズメバチネジレバネ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
近所の境内で初見のエリザハンミョウ [甲虫]
家から歩いてすぐのところに毎年初詣にお参りする神社がある。
ここに「エリザハンミョウ」がいると、いつもお世話になっている森のキョロちゃんさんから教えていただいたので早速行ってみた。
境内を歩いてみると、小さな虫が飛び立つ。
おぉ、エリザかと思い近付くが、すぐに飛んでなかなか確認できない。
ようやくマクロレンズで捉えたのは、いつも見かける「トウキョウヒメハンミョウ」だった。
しつこく探しているとトウヒメとは異なる模様のハンミョウがいたのだが、これもじっとしていてくれないので撮影するのに難儀した。
顎から汗がしたたり落ちる暑さの中、ようやく「エリザハンミョウ」を確認できた。
大きさはトウキョウヒメハンミョウとほぼ同じくらいなので、この種を知らなければすべてトウキョウヒメハンミョウと思ってしまうだろう。
前翅下部の曲紋がエリザの特徴のようだ。
意外と身近なところにまだ見ぬ種がいるという事が改めて認識できた。
森のキョロちゃんさんありがとうございました。
2013年8月15日 埼玉県
鞘羽目 オサムシ科 トウキョウヒメハンミョウ、エリザハンミョウ(ヒメハンミョウ)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
ササキリの幼虫 [バッタ]
林縁でアシグロツユムシの幼虫の他にササキリの幼虫もよく目につくようになってきた。
アキノタムラソウの茎にいるのを見つけた。
目立つ色なので見つけやすいが、なぜこんな綺麗なオレンジ色をしているのだろう?
これでも保護色なのか?
よく見ると花を食べているようす。
ツユムシなどの幼虫も花の上で花粉などを食べているのを見かける。
花も彼らにとっては貴重な食料のようだ。
食事の後は丹念に触角のお手入れ。
すでに成虫も見かけるようになってきた。
見られる虫たちからも秋の気配を感じる。
2013年8月12日 東京都
直翅目 キリギリス科 ササキリ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX