おやすみ ツマグロヒョウモン [チョウ・ガ]
この日は曇り空で太陽は沈黙。
肌寒い中歩いていたが、なかなか虫たちが見られない。
湿地脇の草を見て歩いていると、草の中に褐色の影。
のぞいてみると、お休み中のきれいな「ツマグロヒョウモン」だった。
反対側に回って草の陰からこっそりと。
このあたりには幼虫の食草のスミレがたくさんある。
晴れた日にはよく飛んでいるのを見かけるが、こんなところで休んでいるのね。
顔をアップで。
寝ているのやら起きているのやら、よくわからない。
一回りして再び探したが、飛んでいったようでもう姿は見えなかった。
これからますます寒くなるが、いつまで見られるのだろうか?
2014年11月17日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ/430EXⅡ
冬を前に [チョウ・ガ]
いよいよ寒くなってきた。
トチノキは、すっかり葉を落としている木とまだ緑色の葉をつけている木、黄葉した木と様々だ。
陽の当たる場所のイロハモミジは今が見ごろだ。
15日には、雑木林の林床で冬の使者クロスジフユエダシャクを1頭見つけた。
間もなくひらひらと林床を飛び交う姿が見られるのだろう。
オニドコロの葉の上で、丸々太った「ダイミョウセセリ」の幼虫を見つけた。
このチョウの越冬形態は幼虫越冬なので、このまま冬を越して春に蛹、羽化する。
何枚か撮影していたら、危険を感じたのか?葉を食べるのをやめてじっと動かなくなった。
ここまで大きくなれたのだから、春には無事チョウになれるといいね!
小さな幼虫のころから時々見てきたアオバセセリの幼虫を久しぶりに見に行ったら、巣の中はもぬけの殻だった。
巣となった葉の根元は、落ちないようにしっかり糸で枝に紡がれていた。
夏の幼虫は葉に作った巣の中で蛹になるらしいが、越冬の場合は落ち葉の中で蛹になるようだ。
無事蛹になったのだろうか?
踏まないよう足元を気にしながらその場を後にした。
2014年11月14日 東京都
ムクロジ目ムクロジ科 トチノキ
ムクロジ目カエデ科 イロハモミジ
チョウ目セセリチョウ科 ダイミョウセセリ、アオバセセリ
まだ見られるバッタたち ヒナバッタ [バッタ]
陽の当たる暖かな草地の一角で、シリ・シリ・シリ♪というホシササキリとは異なる複数の鳴き声が聞こえてきた。
じっと観察していると、鳴いては移動しているバッタがいた。
ここではお馴染みの「ヒナバッタ」だ。
なぜかこの一角の密度が高い。
オスはメスより体が一回り以上小さく、腹部が黄色く腹端がオレンジ色。
鳴き方はキリギリスやコオロギとは異なり、翅に発音器はなく翅の側面と後ろ脚をこすり合わせて音を出す。
いわば、この翅と後ろ脚が発音器ということだ。
メスが落ち葉の上で日向ぼっこをしていた。
バッタの中では、比較的遅くまで見られる種。
寒さに強いのだろう。
この仲間には、ミヤマ、ノリクラ、シロウマ、タカネ、クモマ、ハクサンヒナバッタなど高山帯に生息するものが多く、さらにはみな夏から秋にかけて成虫になることからもそれが裏付けられると思う。
少し歩いて、おぉっ、ここにもと思ったらよく似た仲間の「クルマバッタモドキ」だった。
クルマバッタモドキのほうがサイズが大きいのだが、中には小さな個体がいる。
共に前胸背に白いXの模様があるからややこしいが、クルマバッタモドキは複眼に模様があること、後ろ翅に褐色の半円の模様があることから識別ができるのだ。
2014年11月13日 東京都
バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、クルマバッタモドキ EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
まだ見られるバッタたち ホシササキリ [バッタ]
今朝は、今シーズン初めて10℃を切り寒かった。
布団も服も冬物をいつでも使えるように押入れから出しておいた。
さて、fieldでもすっかり見られる虫が少なくなったが、草はらを歩くと元気に飛び跳ねる。
バッタたちがまだ頑張っていた。
数は少ないものの見られたのが、キリギリスの仲間の「ホシササキリ」。
夏にはイネ科の草はらでたくさん見られる種で翅にある褐色の小さな斑を星に見立てて名付けられたようだ。
オスは、翅の発音器をすり合わせてシリ・シリ・シリと鳴く。
今日もカメラから逃げながらも、時折鳴いていた。
お尻に長い産卵管のあるメスも見られた。
バッタの仲間に産卵管はないが、キリギリスとコオロギの仲間には産卵管があるのだ。
朝・夜と昼との温度差が大きく紅葉にはいいが、彼らには厳しいだろうなぁ。
2014年11月14日 東京都
バッタ目キリギリス科 ホシササキリ EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
冬の虫 チャエダシャク [チョウ・ガ]
今日は風が強かったが日差しが温かかった。
午前中は用があり、午後も色々済ませてから出かけたがすっかり日が傾いていた。
昼が短いのを実感だ。
谷戸ではウワミズザクラの黄葉が鮮やかだ。
稲刈りの終わった田んぼでは、黄葉する木々とは対照的に株から新たな葉が青々と伸びていた。
これから訪れる寒さには耐えられないだろうに。
畦を歩いてもイナゴの姿は見られない。
横の草地でようやく見つけた「コバネイナゴ」。
褐色のヨモギの葉に緑色の体が目立つこと。
いつまで見ることができるだろうか?
クスノキの幹で見つけたのは、前回見つけたキノカワガではなく「チャエダシャク」だった。
秋から冬、いよいよ冬の虫たちが見られるようになってきた。
フユシャクの季節がすぐそこまで来ている。
2014年11月13日 埼玉県
バッタ目バッタ科 コバネイナゴ
チョウ目シャクガ科 チャエダシャク
CANON EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM/MT24-EX EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ