冬を前に [チョウ・ガ]
いよいよ寒くなってきた。
トチノキは、すっかり葉を落としている木とまだ緑色の葉をつけている木、黄葉した木と様々だ。
陽の当たる場所のイロハモミジは今が見ごろだ。
15日には、雑木林の林床で冬の使者クロスジフユエダシャクを1頭見つけた。
間もなくひらひらと林床を飛び交う姿が見られるのだろう。
オニドコロの葉の上で、丸々太った「ダイミョウセセリ」の幼虫を見つけた。
このチョウの越冬形態は幼虫越冬なので、このまま冬を越して春に蛹、羽化する。
何枚か撮影していたら、危険を感じたのか?葉を食べるのをやめてじっと動かなくなった。
ここまで大きくなれたのだから、春には無事チョウになれるといいね!
小さな幼虫のころから時々見てきたアオバセセリの幼虫を久しぶりに見に行ったら、巣の中はもぬけの殻だった。
巣となった葉の根元は、落ちないようにしっかり糸で枝に紡がれていた。
夏の幼虫は葉に作った巣の中で蛹になるらしいが、越冬の場合は落ち葉の中で蛹になるようだ。
無事蛹になったのだろうか?
踏まないよう足元を気にしながらその場を後にした。
2014年11月14日 東京都
ムクロジ目ムクロジ科 トチノキ
ムクロジ目カエデ科 イロハモミジ
チョウ目セセリチョウ科 ダイミョウセセリ、アオバセセリ