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秋が深まり・・・ [季節]

ここ数日で里山はすっかり色付いた。
ほとんどの黄葉落葉樹は、オレンジや黄色に色を変え、目立つ緑は常緑樹ばかりか・・・。

今日は朝から雨。
久しぶりにたまりにたまった写真の整理、まだ昨年の10月、いつになったら追いつくのか?
10日ほど前に撮った写真から。

アキアカネかと思ったら、まだ見られた真っ赤なお尻の「マユタテアカネ」のオス。
寒さは増すが、いつまで頑張ってくれるだろうか。
マユタテアカネ1117.JPG


















林縁でもきれいなオレンジ色に色付いた「カラスウリ」の実。
茎や葉は生気を失ったグレーに変わっても、次代を担う実に命のすべてを注いでいる。
カラスウリ1117.JPG



























この日は陽のささない寒い一日、「ヤマトシジミ」はお決まりのコセンダングサでおやすみのようだ。
小さいのに寒さには強いのか、結構遅くまで見られるチョウだ。
ヤマトシジミ1117.JPG



























2014年11月17日 東京都、埼玉県
トンボ目トンボ科 マユタテアカネ
スミレ目ウリ科 カラスウリ
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ
キク目キク科 コセンダングサ       CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM

湿地のオカメ [バッタ]

先に書いたエゾスズやヤチスズより大きなコオロギが足元から飛び出した。
fieldで見られるバッタの仲間はおおむねわかっているつもりだが、コオロギの仲間はミツカドコオロギのオス以外は識別できないでいる。
ツヅレサセ、モリオカメ、ハラオカメあたりだろうか?
識別できるようになるのが、これからの課題だ。
モリオカメ1117-0.JPG


















バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑で調べると、どうもオカメコオロギの仲間に違いない。
このあたりで見られるであろう種としてモリオカメ、ハラオカメ、タンボオカメがいる。
モリオカメ1117-1.JPG


















モリオカメは前翅が長く腹が赤みを帯びる、ハラオカメは前翅が短く腹は白い、タンボオカメは体が黒っぽく腹は赤黒いとの記述がある。
この記述と写真から、モリオカメかタンボオカメと思われるがどちらか決定的な判断はできなかった。
モリオカメ1117-2.JPG


















名前につくオカメとはWikipediaによると、「古くから存在する日本の面(仮面)の一つである。丸顔、鼻が低く、額は広く、頬が丸く豊かに張り出した(頬高)特徴をもつ女性の仮面」だそうだ。
身近では、関西人なら誰でも知ってるオタフクソースのあのマーク。
case07_il01.gif








この顔とオタフクが似ているのか?
僕には似ているとは思えないのだが、昔の人にはオカメに見えたのだろう・・・。
モリオカメ1117.JPG


















2014年11月17日 東京都
バッタ目コオロギ科 オカメコオロギ.sp   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ


湿地のコオロギ ヤチスズ [バッタ]

歩いていると先に書いたエゾスズとは異なる種も飛び出してきた。
ヤチスズ1117.JPG


















シバスズかと思ったがちょっと雰囲気が違うようだ。
色、模様はそっくりだが、シバスズは尾肢より産卵管のほうが長い。
この個体は、尾肢より産卵管のほうが短いので「ヤチスズ」と思われる。
ヒバリモドキ科スズの仲間は同定がなかなか厄介である。
ヤチスズ1117-1.JPG


















2014年11月17日 東京都
バッタ目ヒバリモドキ科 ヤチスズ      CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ

湿地のコオロギ エゾスズ [バッタ]

湿地の植物、コブナグサやミゾソバなどが色変わりして、湿地の中だけ草紅葉。
草紅葉というには、少し色が足りないだろうか。
北狭山谷1117.JPG


















ヘリを歩くと、下草から小さなコオロギがたくさん出てきては逃げていく。
かなり靴で踏んでいるだろうが大丈夫かと心配するほど。
その大きさは1cmにも満たないため、写真を撮って拡大しないと老眼の目には全く詳細がわからない。
エゾスズ1117-1.JPG


















見たことのないコオロギなので、調べると一番近いのが「エゾスズ」。
コオロギといってもエンマコオロギなどのコオロギ科ではなく、クサヒバリやカネタタキと同じヒバリモドキ科に属する。
似たものにヒメスズというのがいて小顎髭(口ひげ)が白いのだが、この種は白くないのでこれとは異なる。
エゾスズ1117.JPG


















図鑑には幼虫越冬で春に成虫とあるのでこの時期にまだ成虫というのも気にはなったが、幼虫もいた。
年に数化するのだろうか?
コオロギの仲間は今まであまり見てこなかったので、まだ知らない種がたくさんいそうだ。
エゾスズ1117-2.JPG


















2014年11月17日 東京都
バッタ目ヒバリモドキ科 エゾスズ   CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ


まだ見られてうれしいなぁ! [バッタ]

湿地周りの草はらを歩いていると、さっと飛んだ淡い緑色。
草地を好むご本家「ツユムシ」だった。
ツユムシ1117-0.JPG



























秋、林縁でよく見かけるのは林縁を好むアシグロツユムシとセスジツユムシ。
アシグロはもう姿を消し、セスジのメスが時折見られるほど季節は進んでいる。
さらにいつものFieldは、ツユムシが好む草地環境が少ないのでなかなか見ることができない。

ツユムシという名前のツユは季節の梅雨ではなく、露だろうと思う。
梅雨の頃にはまだ幼虫だし、露をなめて生きている、なんかそんな繊細で弱弱しいイメージがあてはまるのだろう。
ツユムシ1117.JPG


















このツユムシにとってもこのところの寒さはさすがに厳しいと思う。
あとどのくらい頑張っていられるだろうか?
ツユムシ1117-1.JPG


















2014年11月17日 東京都
バッタ目ツユムシ科 ツユムシ  CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM内蔵ストロボ

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