林縁のツユムシ [バッタ]
ブルーの目に白斑のある触覚、足が黒いのが特徴の「アシグロツユムシ」。
高い葉上で悠然と構えているのだが、さすがにレンズを近づけるとゆっくり向きを変えた。
あまり敏捷に逃げるわけではない。
例年、メスばかりでオスを見つけることができなかった「セスジツユムシ」だが、今年はオスをよく見る。
ほとんどのツユムシのオスとメスの違いは、オスにある発音器とメスにある産卵管だが、セスジツユムシだけはその違いに加えてメスのほうが翅の幅が広いことで見分けることができる。
このところセスジツユムシのメスは見かけていないが、秋が深まればメスばかりが見られることだろう。
バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ、セスジツユムシ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF8-10mm F4LフィッシュアイUSM
オオカマキリのメス [その他の虫]
秋は恋の季節! [季節]
風も涼しくモズの声も聞かれ、いよいよ秋本番。
草はらでは、たくさんの「ヤマトシジミ」が飛び交っていた。
今までで一番数が多いのではないか。
あちこちでカップルが見られたが、中には横恋慕しようという輩も。
まぁ、そうは問屋が卸さないのだ。
固く結ばれた二人だった。
よく似ているが、後ろ翅にオレンジの斑と突起のある「ツバメシジミ」もカップリング。
恋する二人は美しい!
光に浮かび上がった縁毛がまぶしかった。
チョウたちには驚異の敵である「オオカマキリ」も恋の真っ最中。
肉食系の巨大な女子に怯えるように、鎌の届かない背中に乗っかるオス。
万一食べられても、それは男冥利に尽きるのか?
おっ!こちらでも。
葉の上で「オンブバッタ」のカップルと思ったが、何やら様子が・・・。
同じ大きさ、どうやら男同士のようだ。
どうなるのかじっと見ていたら、前のオスが体を小刻みに揺らし後ろのオスに威嚇している雰囲気。
後ろのオスはといえば、ウンチ中。
緊張していたのか、気が緩んでいるのか?
もちろんこのカップルは成立しなかった!
2014年9月14日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、ツバメシジミ
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ
バッタ目オンブバッタ科 オンブバッタ CANON EOS70D MACRO100mm IS USM
華奢で繊細 アジアイトトンボ [トンボ]
水辺で何かいないか目を凝らしていると、気配を感じて追った。
すぐに目で捉えることができなかったが、じっくり見ると「アジアイトトンボ」だった。
アオイトトンボやキイトトンボはすぐに見つかるが、このイトトンボだけは凝視しなければ見つけることができない。
日本のトンボ図鑑では、全長僅か24~34mm、イトトンボの中でも小ささBEST4だった。
ちなみに国内最小のハッチョウトンボは全長17~21mm、さらに小さいというからびっくり。
視力は今でも抜群なのだが、その反面老眼が進んでこういった小さな類は非常に厳しくなってしまった。
それにしても、華奢で繊細、マクロレンズを通してみるとその美しさはなかなかのもの。
体の細さとこの色が水辺の草に溶け込んで、今の私に対して見事な保護色になっているようだ。
2014年9月12日東京都
トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ CANON EOS70D MACRO100mm IS USM
田んぼで見つけたバッタたち [バッタ]
田んぼでは稲が頭を垂れていた。
畦を歩くと「コバネイナゴ」が足元から田んぼへダイブ!
ここでは農薬を使っていないので、生きものの影が濃い。
コバネイナゴの数も半端ではない。
ほとんどが成虫となっていたが、まだ翅の短い幼虫もいくつか見られた。
これも終令幼虫、あと少しで飛べるようになるだろう。
何かいないかと探していると、目が合った。
こちらより先に僕を見ていただろう「オンブバッタ」。
葉の陰からこっそり見られているようで、ちょっと恥ずかしい。
2014年9月12日 埼玉県
バッタ目バッタ科 コバネイナゴ、オンブバッタ CANON EOS70D MACRO100mm IS USM