葉っぱの宇宙船

スミナガシを見たことで、ほかのアワブキも見回ってみた。
残念ながらスミナガシを見つけることはできなかったが、葉っぱで作った宇宙船を見つけた。



















窓が片側に5つ、両側で10個。
近くにいくつかあったがどれも10個ある。



















いったいどんな宇宙人が乗っているのか？
覗いてみたら、びっくり！
頭が黄色く黒い目がたくさんあった。
宇宙人は「アオバセセリ」というチョウの幼虫だった。
宇宙船は巣で葉っぱの両側をくっつけていた。
普段はこの巣の中に隠れていて、食事の時に巣を出て葉っぱを食べるようだ。



















巣を開いてしまって申し訳ない。
この間に鳥にでも食べられたらと思い、巣の修復を見届けることにした。
少しすると歩きだし、両側の葉っぱを糸で繋げた。




























何回か同じ動作を繰り返し。




























糸の真ん中あたりで何かしてる。
どうやら長さを縮めているようだ。
なるほどこうして葉と葉の間隔を縮めてくっ付けるようだ。
これをもう一か所、上のほうで行って終了。




























この間、およそ18分。
少し隙間が見られるが、無事元通り。
外敵にも襲われず、良かった良かった！
これを見届けてこの場を後にした。



















2014年9月3日　東京都
チョウ目セセリチョウ科 アオバセセリ幼虫　CANON EOS70D MACRO100mm IS USM/MT-24X

ジョーカー発見！ スミナガシ幼虫

丘陵のmy fieldに数本しかないアワブキ。
昨日、チョウについて色々教えていただいているU氏にご存じないという木を案内した。
アワブキはスミナガシやアオバセセリの食草。
今まで葉にスミナガシの食痕があるものの、幼虫を見つけられないでいた。

この日、U氏が葉を食べる若齢幼虫を見つけてくれた。
何だ、いるじゃん！
U氏ありがとうございます。

さらにステージの異なる幼虫がいることも。
脱皮したばかりの体が褐色の5令幼虫だそうだ。
頭の角は立派である。



















さらに一回り大きい緑色の幼虫も別の枝にいた。
息を吹きかけると、首を振って威嚇する。
この角のようなものは、敵を威嚇するためのものなのだろうか？
まさにトランプのジョーカー顔である！

この夏、成虫には一度出逢ったきり。
しかしこの幼虫たちが無事育ってくれれば、来夏も美しいスミナガシの翅表を見ることができるのだ！
がんばれ！みんな。



















2014年9月3日　東京都
チョウ目タテハチョウ科 スミナガシ幼虫　　　CANON　EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X