飛び交うウスバフユシャク [チョウ・ガ]
雪がちらつく寒い夜だったが、あちこちで飛び交うフユシャクがいた。
暗闇で飛んでいるのを追いかけるのはなかなか容易ではない。
明かりで照らしていても、すぐに暗闇に消えて見失ってしまった。
いったい何の種なのか?
幹で見つけたのは、「ウスバフユシャク」だった。
似たものにクロテンフユシャクがいるが、ウスバは前翅の外横線がほぼまっすぐなのが特徴。
クロテンは、外縁近くでくの字に曲がるので判別は容易だ。
今日は残念ながら交尾個体を見つけることはできなかった。
交尾個体を見れば、判別しにくいメスの特徴を確認できるのだが・・・。
フユシャクは種によって発生時期が異なり、春先まで色々な種を見ることができる。
冬の楽しみは、まだまだ続きそうだ!
2012年1月25日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 ウスバフユシャク CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
久しぶりのヤマカマス [チョウ・ガ]
先日の雪は、夜半にはやんだものの思ったより積もった。
結局翌日の仕事は、電車で行くことにした。
あちこちでスリップ、立ち往生の車があったとの話を聞き‘ホッ’。
丘陵でも思ったより積もっていて、人の立ち入らない場所ではパウダーのような雪がキラキラ。
小川でも水面と雪がお日様に照らされてキラキラ。
今日は冬鳥を探して歩いたが、なぜだかジョウビタキ、ルリビタキ、ツグミにシメなど全く出会うことができなかった。
鳥を探して上を見て歩いていたら、普段目につかないものが見えてきた。
ほとんど褐色に色を変えてしまった中で、まだオレンジ色が残った「カラスウリ」の実が鮮やかだ。
実の落ちた殻が可愛らしい「ツルウメモドキ」。
木の枝からぶら下がっていたドライフラワーは、夏緑のつる性シダ「カニクサ」。
葉は冬には枯れるがまだ緑色の葉もあった。
カニクサという名は、つるがしっかりしていてこのつるでカニを釣ったことから名がついたらしい。
このシダ、地上部に出ているつると葉のように見えるのが実は一枚の葉。
つるは普通の植物でいう葉軸にあたるものでこんな長く大きな葉をもつ植物はまず他には見られない。
今シーズン初めて「ウスタビガ」の繭を見つけた。
昨年ウスタビガの羽化を見ようと探して歩いたが、結局見つけることができなかった。
葉がある時期には、繭の緑が保護色となってなかなか見つけられない。
今年こそは、ぜひ羽化前の繭をと思う。
2012年1月25日 東京都
スミレ目 ウリ科 カラスウリ
ニシキギ目 ニシキギ科 ツルウメモドキ
シダ綱 フサシダ科 カニクサ
チョウ目 ヤママユガ科 ウスタビガ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM、CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ