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早春の色 [季節]

冬枯れの里山で鮮やかな花が咲いていた。
錦糸卵のような花弁の「マンサク」。
名前の語源は、早春に先ず咲くから、枝一杯に花をつけるさまを豊年満作に例えてなど他にも諸説がある。
見ていて賑やかでとても楽しい花だ。
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そのすぐ横で甘い香りを漂わせて咲いていたのは、艶のある蝋細工のような花の「ロウバイ」。
黄色い花弁と中央の紫色の組み合わせが素晴らしい。
偶然か?マンサクもロウバイも同じ色の組み合わせだ。
名前に梅と付くが、分類上梅はバラ科バラ目でロウバイはクスノキ目ロウバイ科とまったくの別種。
同じ仲間と思っている方も多いのではないだろうか。
roubai0227_1.JPG
















雑木林を歩いていると、褐色の落ち葉の上に鮮やかな緑色のものを見つけた。
久しぶりに見る「ヤマカマス」=ウスタビガの繭だった。
こんなにきれいな緑色は、この冬の繭だろう。
yamakamasu0227_1.JPG
















裏返してみると、色があせていて横っ腹に大きな穴が開いていた。
羽化するときは上部から出る。
寄生蜂やハエならもっと小さな穴なので、おそらく鳥にやられたに違いない。
中には何も残っていなかった。
今シーズンも残念ながら、ウスタビガが羽化する場面を見ることができなかった。
来シーズンへの持越しテーマとなっている。
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この記事を書き始めて、ほぼ完成というところで2回も不慮に削除してしまい、えらい時間を費やしてしまった。2回削除してしまった時点で今日はもうやめようかとも思ったが、逆にこれは是が非でもアップせねばという気になった。
それにしても、いったい何をやっているのだろうか?・・・。

2012年2月27日 東京都
ユキノシタ目 マンサク科 マンサク
クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ
鱗翅目 ヤママユガ科 ウスタビガ

CANON EOS7D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


アカガエルの産卵始まる [両生類・爬虫類]

昨夜から雨が降った。
午後には止んで寒さも緩んだので、日が落ちてから先日卵塊があった谷戸の湿地にアカガエルの様子を見に出掛けてみた。
車を止めて歩いていると、湿地の池からニャラニャラと賑やかなアカガエルの鳴き声が聞こえてきた。
池を照らしてみるとたくさんの卵塊とアカガエルたちがいた。
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鳴き声はヤマアカガエルのようだが、カエルを見てもどちらか判断が難しい。
体の色が濃く背中の線が鼓膜の後ろで曲がるのがヤマアカ、色は明るく線が真っ直ぐなのがニホンアカなのだが、これは背中の線が曲がっているのでヤマアカ?
yamaaka0223_1.JPG





 


 

 





こちらは真っ直ぐなのでニホンアカ?
両種入り混じっているということなのだろうか。
近いうちに確認しようと思う。
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卵塊の上に、産んで間もない卵の塊があった。
写真の真ん中に密集している黒い卵、少しすると寒天質が水を吸って大きくなり一つ一つの卵を覆う。
水を吸って膨らんだ卵塊を見て、こんなにたくさんお腹に入っているのですかと聞かれることがあるが
実は産んだばかりの時は、この写真のような状態なのだ。
akagaerurannkai0223_1.JPG
















2012年2月23日 東京都
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル?ニホンアカガエル?
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


樹上で越冬 アカボシ幼虫 [チョウ・ガ]

道路沿いの1mほどのエノキの実生を見てみると、幹の二股にアカボシゴマダラの幼虫がいた。この木では毎年アカボシゴマダラの幼虫が見られるのでチェックしている。
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神奈川などでは樹上越冬していると聞いていたが、狭山丘陵で数年来観察してきてこの時期ほとんどが落ち葉の裏に移動しており、かつて幹にいるのを見たことがなかったので驚いた。
アカボシゴマダラ0216_1.JPG
















隣の少し大きなエノキの根元を見てみると、やはり3頭の幼虫が幹にしっかりついて越冬中だった。
どちらの木も根元にはエノキの落ち葉があり、落ち葉の葉裏に移動してもおかしくないのだが・・・。
この冬は寒い日が続いているが、南方系のチョウがこの寒さの中幹で越冬できる順応性には驚かされる。
アカボシゴマダラ0216-1_1.JPG
















2012年2月16日 埼玉県
鱗翅目 タテハチョウ科 アカボシゴマダラ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


おしゃれな衣装のシロフフユエダシャク [チョウ・ガ]

2月に入り見られるフユシャクの種も変わってきた。
チャバネやイチモジ、ナミスジなどは姿を消し、ウスバやウスモンなどが見られるようになってきた。
今までの種は、比較的うす茶系でシンプルな翅のものが多かったが、この「シロフフユエダシャク」は色も模様も少し複雑。
シロフフユエダシャク0216_1.JPG
















これからはシロフをはじめ、ヒロバフユエダシャクやトギレフユエダシャクなど、ちょっとしたお洒落さんが見られるのが楽しみである。
シロフフユエダシャク0216-1_1.JPG
















2012年2月16日 埼玉県
 鱗翅目 シャクガ科 シロフフユエダシャク     CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


アカガエル産卵する [両生類・爬虫類]

今年の冬は雨が少なく、寒い日が続いている。
そろそろアカガエルたちの産卵時期ではあるが、この寒さではまだであろうと思っていると、昨日公園のレンジャーが卵塊を見つけたとの情報があり見に行った。
昨年、卵塊が最も多く見つかった谷戸を見て回るとすぐに新しいのが見つかった。
アカガエル卵塊0216_1.JPG
















先日の少し暖かい日の夜に雨が降ったのでその時に産んだのかもしれない。
しかし、今日はまたすこぶる寒い・・・・。
別の谷戸の小さな池では一面氷が張っていたくらいだ。
アカガエル卵塊0216-1_1.JPG
















こちらは少し前に産んだ卵塊。
近年の卵塊の初確認は、2009年は1月31日、2010年は2月16日、昨年は2月18日だった。
初確認としては昨年、一昨年並みだが、予報では週末もまだ寒いようで産卵ラッシュは少し遅れそうだ。
アカガエル卵塊0216-2_1.JPG
















2012年2月16日 東京都
 無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル卵塊
CANON EOS7D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


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