雪の日はどうしてる? [自然]
雪が降る寒い日に越冬中の虫たちはどうしているのか?
観察している虫たちを探してみた。
フユシャクがよくいるシデを見ると、雪のあたらない幹のくぼみにいたのが「ナミスジフユナミシャク」のメス。
幹に沿って流れ落ちる雨水を避けるように、長い脚で蜘蛛の糸や幹で体を固定していた。
そのすぐ横には、「エサキモンキツノカメムシ」が2頭。
身を寄せ合って寒さをしのいでいるように見えた。
成虫越冬で、木の根元の落ち葉をめくるとよく見つかるがここはまともに雨風が当たるので厳しい環境だ。
早く落ち葉に潜り込んで!と思わずにはいられない。
先日教えていただいた越冬中の「ウラギンシジミ」はどうしているだろうか?
向かう雪道、長靴での落ち葉の上はつるつるで、注意をしていたものの足元が滑り転びそうになるも何とか手をついてこらえ事なきを得た。
その場所について探すと、2頭いたうちの1頭は姿を消していた。別の場所へ移ったのだろうか?寒さに耐えられなかったのだろうか?
最後に「キノカワガ」はまだいるかと探してみた。
こちらも1頭は見当たらなかったが、もう1頭はほぼ同じ場所で幹から流れ落ちる雨水を頭から受けながらも頑張っていた。私たちにはお湿りのありがたい雪だが、虫たちにとっては命を脅かす雪なのかもしれない。
2012年1月20日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 ナミスジフユナミシャク
半翅目 ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ
鱗翅目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ
コブガ科 キノカワガ
RICOH CX5, CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
雪でお湿り [季節]
東京では、昨日まで35日連続で乾燥注意報が出され空気はカラカラ状態だった。
「そろそろ雨がほしいなぁ」と思っていたところに雪が降った。
朝起きて外を見ると、向かいの屋根は真っ白だが道路に積もるほどではない。
いつもの谷戸もうっすら雪化粧。
芝生の上には一面に降り積もっていたが、すでに足跡が残っていて、残念ながら一番乗りはではなかった。
雪の中を傘をさして歩くと、カサッ♪カサッ♪降り積もる音が懐かしくも楽しい!
林床の落ち葉が雪で隠れると、目立って見えてくるのは常緑の低木と褐色の葉がついた木だ。
常緑は、ツバキ、ヒサカキ、アオキなど。
褐色は、コナラなどの若木とこのクスノキ科の低木「ヤマコウバシ」。
この谷戸には、ヤマコウバシがたくさんあることに気が付いた。
真っ白な雪の上にちょこちょこ顔を出しているアズマネザサの中に、こんもり葉を茂らせていた「マンリョウ」。
緑色の葉の下からのぞく赤くまん丸の実がみずみずしく、雪の白とのコントラストが美しい。
2012年1月20日 東京都
クスノキ目 クスノキ科 ヤブコウジ
サクラソウ目 ヤブコウジ科 マンリョウ CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO