SSブログ

名は体を表す [自然]

生きものの名前はいろいろあるが、中でも見た目がそのまま名前になっているものも多い。
この花もその一つ、「セリバヒエンソウ」。
葉がセリに似ていて、花が燕が飛んでいる様に似ているから。
seribahiennsou0417_1.JPG
















背中に七つの星があるから「ナナホシテントウ」。
幼虫では想像するのはちょっと無理。
nanahoshitentou0419_1.JPG

















体がテカテカ黒光り!
これって松ヤニを体に塗りたくっているカメムシの仲間だから「ヤニサシガメ」。
最近松が減ってこの虫も少なくなっているようだ。
yanisashigame0417_1.JPG
















これも幼虫では想像することはできないが、成虫はゴマダラの翅に赤い星模様があるチョウ、
「アカボシゴマダラ」。
幼虫で越冬し、食樹のエノキが芽吹く頃脱皮して若葉そっくりの萌木色にピンクのいでたちに変身する。これはその変身前。成虫とは似ても似つかぬ容貌だ。
akaboshigomadara0417_1.JPG
















2012年4月17日、19日 東京都
キンポウゲ目 キンポウゲ科 セリバヒエンソウ
鞘羽目 テントウムシ科 ナナホシテントウ
半翅目 サシガメ科 ヤニサシガメ
鱗翅目 タテハチョウ科 アカボシゴマダラ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


春が来た! [自然]

今日は少し風が強かったものの暖かい一日だった。
せっかくの休みなのに昼まで寝てしまい、飛び起きあわてていつもの谷戸へ。
少し歩くと足元の落ち葉から黄色いチョウが飛び立った。
落ち葉の上にとまったのは今年初見の「キチョウ」だった。
敏感で近くに寄ることはできず遠目から一枚。
キチョウ0329_1.JPG
















林縁で紫色の花が目に入った。
南向きの暖かな道端で咲いていたのは「コスミレ」。
数株が花を咲かせていた。
コスミレ0329_1.JPG
















もっともたくさん見られたのが、冬を成虫で越冬した「テングチョウ」だった。
キチョウも成虫越冬だが、数では圧倒的にテングチョウのほうが多い。
テングチョウ0329_1.JPG
















今日のお目当てはこの虫、「ビロードツリアブ」。
さんざん探したが、見つけたのはこのカップルだけだった。
近寄るとすぐに飛んでしまい、この一枚をとった後すぐに交尾をときそれぞれはるかかなたに飛んで行ってしまった。
たくさん見られるのはもう少し先だろうか。
ビロードツリアブ0329_1.JPG
















日当たりの良い草地で一頭だけ見つけた「ベニシジミ」。
幼虫越冬なので、早々と蛹になって羽化してきた個体だろう。
残念ながら開翅したきれいなオレンジ色を撮ることはできなかったが、このチョウも今年初見で
いよいよ春を実感した一日だった。
このほかにも畑でモンシロチョウ、あっという間に目の前を通り過ぎて行ったチョウのスプリングエフェメラルのミヤマセセリ。
これから楽しみな季節がやってきた!!
ベニシジミ0329_1.JPG

















2012年3月29日 東京都
鱗翅目 シロチョウ科 キタキチョウ
キントラノオ目(APGⅢ) スミレ科 コスミレ
鱗翅目 タテハチョウ科 テングチョウ
双翅目 ツリアブ課 ビロードツリアブ
鱗翅目 シジミチョウ科 ベニシジミ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM   
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


雪の日はどうしてる? [自然]

雪が降る寒い日に越冬中の虫たちはどうしているのか?
観察している虫たちを探してみた。
フユシャクがよくいるシデを見ると、雪のあたらない幹のくぼみにいたのが「ナミスジフユナミシャク」のメス。
幹に沿って流れ落ちる雨水を避けるように、長い脚で蜘蛛の糸や幹で体を固定していた。
namisuji0120_1.JPG




 














そのすぐ横には、「エサキモンキツノカメムシ」が2頭。
身を寄せ合って寒さをしのいでいるように見えた。
成虫越冬で、木の根元の落ち葉をめくるとよく見つかるがここはまともに雨風が当たるので厳しい環境だ。
早く落ち葉に潜り込んで!と思わずにはいられない。
easakimonkitsunokame0120_1.JPG


















先日教えていただいた越冬中の「ウラギンシジミ」はどうしているだろうか?
向かう雪道、長靴での落ち葉の上はつるつるで、注意をしていたものの足元が滑り転びそうになるも何とか手をついてこらえ事なきを得た。
その場所について探すと、2頭いたうちの1頭は姿を消していた。別の場所へ移ったのだろうか?寒さに耐えられなかったのだろうか?
uraginshijimi0120_1.JPG
















最後に「キノカワガ」はまだいるかと探してみた。
こちらも1頭は見当たらなかったが、もう1頭はほぼ同じ場所で幹から流れ落ちる雨水を頭から受けながらも頑張っていた。私たちにはお湿りのありがたい雪だが、虫たちにとっては命を脅かす雪なのかもしれない。
kinokawaga0120_1.JPG

 

 

 

 

 







2012年1月20日 東京都
鱗翅目 シャクガ科 ナミスジフユナミシャク
半翅目 ツノカメムシ科 エサキモンキツノカメムシ
鱗翅目 シジミチョウ科 ウラギンシジミ
      コブガ科 キノカワガ             
RICOH  CX5, CANON  EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO


冬虫夏草 [自然]

冬虫夏草とは昆虫などから生えるキノコ(菌類)の総称。
冬は虫の姿をしていて夏は草になるという意味だそうだ。
昔から漢方として重宝されているが、なかなか出会う機会がない。

そんな中でも目を凝らして見つかるのはオサムシタケだろうか。
オサムシタケは、以前は珍しいとされていたようだが、今ではもっとも数多く見つかる冬虫夏草かもしれない。

先日、木の幹を見ていて見つけたガの仲間。
最初、昆虫糸状菌に冒されたのかと思ったのだが、調べるとどうやらこれは冬虫夏草の1種のようだ。
ガヤドリナガミツブタケに似ているようだが、特定できる根拠はない。
今までもこのような白いトゲトゲのガを幾度と見てきたが、冬虫夏草とは思わなかった。
冬虫夏草にも色々な種があるようだが、仮にこれが何かに効くとしても利用するにはちょっと勇気が必要だ。
toutyuukasou1130_1.JPG



 




 

















2011年11月30日 東京都
ボタンタケ目 バッカクキン科 冬虫夏草の1種 CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


里山のUFOと宇宙人 [自然]

林縁でキラリと金色に光って葉の上に降りるものがあった。
何だろう?と降り立ったところを見ると、小さなUFOが・・・・。
正体は、ヒルガオを食草とする金色の「ジンガサハムシ」だった。
その形はまるでUFOのよう。
jingasahamushi0616.JPG


 

 









とにかくちょこまかと動き、すぐに飛んでしまう。
jingasahamushi2-0616JPG.JPG

















今日は今にも雨が降り出しそうな天候だったが、おかまいなしに活発に飛び回る。
飛び上がったところを撮ってやろうと構えていたが、行動パターンが読めず何とか
フレーム内に収まった。
jingasahamushi3-0616.JPG
















すぐ傍に、またもや地球外生物が・・・・。
UFOから下りたった宇宙人か?と思わせる「ギンリョウソウ」だった。
葉緑素をもたない真っ白な体が不気味であり、美しい。
ginnryosou1-0616.JPG
















園路沿いにたくさん見られた。
林縁の奥にはなく、園路際で見られるのが不思議だ。
花を正面から見ると、真ん中の青い部分からビームでも発射しそうな雰囲気がなおさら怪しさを増長させる。
ginryosou0616.JPG
















2011年6月16日 東京都
 鞘翅目 ハムシ科 ジンガサハムシ
 ツツジ目 シャクゾウソウ科 ギンリョウソウ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


丘陵の奥へ [自然]

久しぶりに丘陵の奥の奥へ足を運んだ。
今年は水量が多いようで、あちこちで小さな小川が出来ていた。
そんな湧水の流れで見つけたのが「トウキョウサンショウウオ」の卵嚢だ。
あちこちでいくつもの卵嚢があった。
一匹のメスが1対の卵嚢を産むのだがその半対しかないものが多く見られた。
流されたのか心ない人に持ち去られたのか?
ここで見つけたのも半対しかなかった。
toukyousansyouo0502.JPG
















歩いている途中で出会った方に「ヤマルリソウ」が咲いていると教えていただいた。
そういえば昨年も見たがすっかり場所を忘れていた。
とても小さな花だが濃い水色が美しい!
yamarurisou0502.JPG
















すぐ近くにはツリバナの花も咲いていた。
は見た事があるが、花は初めて。
同属のマユミやニシキギとよく似た花だ。
tsuribana0502.JPG
















山道では「ホウチャクソウ」が独特な形の花を付けていた。
お寺やお堂などの屋根の4隅には、鐘のような装飾品が見られる。
それに見立てて付けられた名前だ。
個人的には色・形共にとても好きな花の一つ。
houtyakusou0502.JPG
















2011年5月2日 埼玉県
 有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ卵嚢
 ユリ目ユリ科 ヤマユリソウ
 ニシキギ目ニシキギ科 ツリバナ
 ユリ目ユリ科 ホウチャクソウ 
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


アカが付く名前の虫たち [自然]

先日仕事で井の頭恩賜公園に行って来た。
この公園に足を運んだのは初めてだった。
園路沿いの草で見つけたのは赤い虫、このところ良く見かける「アカハネムシ」だ。
緑色の草はらに、鮮やかな赤が際立つ。
良く飛ぶ虫で、見ていると数匹が飛翔を繰り返していた。
akahanemushi0421.JPG
















自然文化園の入口に大きなムクノキがあった。
根元を見ると実生の幼木があり、葉が何者かに食べられなくなっていた。
犯人を探してみると、葉に擬態した終令の「アカボシゴマダラ」の幼虫が見つかった。
アカボシの食草はエノキだが、この幼木は同じニレ科のムクノキ?
時間がなく確認はできなかったが、ムクノキでアカボシ幼虫を見た事はなく、根元に生えたエノキだったのだろうか?
akabosigomadara0421.JPG
















2011年4月21日 東京都
 鞘翅目アカハネムシ科 アカハネムシ
 鱗翅目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ
CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO


自然の恐ろしさ [自然]

昨日の地震の被害は、時間が経つにつれその大きさが明らかになってきた。

地震があった時、東京のビルの3階にいたが今までにない揺れを感じて、ただ事ではないと感じたがここまでのものだとは思わなかった。
私の実家は関西で、阪神淡路大震災を思い出したが、ひょっとしたら被害はそれ以上かもしれない。

今回は、揺れによる災害に加え津波による被害は相当のもので、テレビに流れる映像を見ていると恐ろしくなる。
さらに原発の放射能漏れも心配だ。

知人の実家も宮城で、未だに連絡が取れないという。
現地に行くすべもなく、待つしかないつらい状況だ。

一人でも多くの方が無事であるよう祈るとともに、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

自然の造形 [自然]

節分の今日は、少し風が冷たかったが暖かい一日だった。

チョウの舞を期待していたが、残念ながら出会う事は出来なかった。
キチョウは1/12、テングチョウは1/19に見る事が出来たのだが、モンキチョウだけはまだ未見だ。
風さえなければ・・・、そんな気候だった。

湿地では、「ガマ」の穂があちこちで爆発していた。
一つの穂をギュッと握ってみると、もこもこもこっと中から綿毛の付いた種が噴き出して風に乗って飛んで行った。
ん~!花火のヘビ玉みたいで面白い!!楽しいが、一つだけにしておいた。
gama0203.JPG
















風の遮られた谷戸の陽だまりでは、数匹のアブが飛んでは枯葉にとまって日向ぼっこ。
よく見かけるヒラタアブより大きく特徴のあるお尻の横線が明瞭。
調べると、「フタホシヒラタアブ」のようだ。

さすがハエと同じ仲間だけあって、手をすり足をすりとその仕草はまさしくハエだった!
hutahoshihirataabu0203.JPG
















種を飛ばした「ススキ」の穂が、くるりんと丸まって面白い形だった。
今の時期枯れた草は刈られる運命だが、ススキは生き物のよりどころとして刈り残されている。
株の根元でクビキリギスやツチイナゴなどのバッタを始めとして、たくさんの生き物たちが越冬しているに違いない。
susuki0203.JPG
















それぞれの穂が異なった弧を描いているのが面白く、まさしく「自然の芸術」。
気にいった穂を、切り撮ってみた。

明日は立春、東京は最高気温が13℃と3月中旬並みの暖かさらしい。
susuki1-0203.JPG
























2011年2月3日 埼玉県
 ガマ目 ガマ科 ガマ
 双翅目 ハナアブ科 フタホシヒラタアブ
 イネ目 イネ科 ススキ             CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


 [自然]

東京スカイツリーが見えるというので、丘陵にある六道山展望台に登ってみた。
久しぶりに360°の展望と青空にプカプカ浮かぶ雲を眺めてうっとり。
立ち上る水蒸気のような、空に沁み込んでいくような雲。
kumo1.JPG
















飛行機の窓から見る雲海のような雲。
晴れているのにここだけが暗雲の中のようだった。
kumo.JPG
















青い空に浮かんでいる孫悟空のキン斗雲のような雲。
kumo2.JPG
















同じ空でも、色々な色や形の雲があって面白い。
いつも小さなものばかり探しているので、たまには広大な空をのんびり眺めるのも心が休まりいいものだ!

2011年1月17日 東京都
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ,430EXⅡ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。