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梅の花とはやにえ [自然]

今日は朝から相変わらず厳しい冷え込みで、おまけに日が射したり曇ったりと冷え込んだ一日だった。
そんな中、早春を感じさせる梅の花が咲いていた。
白梅はちらほら、紅梅はふっくらとつぼみを膨らませもうじき開花という感じだ。
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梅の枝にモズのはやにえがあった。
今までにカメムシや毛虫、ミミズなどはあったが今回見つかったのはさらにマニアックな虫。
アリジゴクの仲間のはやにえだ。
アリジゴクといえば砂にすり鉢状の巣を作ってアリなど通りかかった虫たちを餌食にしているウスバカゲロウの幼虫だが、この仲間で巣を作るのは一部でそれらの多くは巣を作らず地面の石の隙間や枯葉などで待ち伏せして捕食する。
今回のはやにえはこの仲間に間違いはないが、はてさて何の幼虫だろうか?
それにしても、モズはよくもまぁこんな虫を捕まえるものだと感心してしまう!
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2011年1月16日 東京都
 バラ目 バラ科 ウメ 
 脈翅目の幼虫         CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM

枯れ野原の青 [自然]

昨日も、昼間は暖かい小春日和だった。
なかなか撮りたい被写体には出会えなかったが、一面茶色い林縁や草はらで大好きな色を見つけた。
緑の葉や赤い実が見られる中で、淡い色調から深く綺麗なblue。
夏の空、深い海の色。
時期外れなだけに、とても新鮮に映った。
草はらで咲いていた早咲きの「オオイヌノフグリ」の花。
花弁の根元の白から縁にいくにしたがって少しずつ色が濃くなっていく。
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そのすぐ脇の枯葉の上で、日向ぼっこをしていた「ムラサキシジミ」。
翅の内側は名前の通り、紫がかった青にキラキラと輝いていた。
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林縁にあった「ナガバジャノヒゲ」の葉を掻き分けると、その奥からまるで宝石のような美しい青い実が出てきた。隠されていた宝物を見つけたような、そんな感動を与えてくれる深い青だった。
今日、この青が一番のお気に入りだ!
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2011年1月9日 東京都
 シソ目 ゴマノハグサ科 オオイヌノフグリ
 鱗翅目 シジミチョウ科 ムラサキシジミ
 ユリ目 ユリ科(スズラン科) ナガバジャノヒゲ       CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


不思議の森へ [自然]

仲間数人と狭山丘陵の奥の不思議の森へ、苔・地衣類を求めて分け入った。
‘苔・地衣類’ ん~難しいというか全く知らない。
木の幹にいる虫を撮っていて、樹肌にそれらしきものがくっついているのは見る事があるが、それが何という名前の何なのかという事に興味を持った事はなかった。

今日は、それらを確認しながらもあわよくばフユシャク、鳥が撮れればとマクロと望遠レンズを付けていったがやはり甘かったようだ。

名前を教えてもらったが、忘れてしまった苔。
葉っぱのようで面白い。
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途中で色々な種のシダも見られた。
お正月の鏡餅やしめ縄などに使われる「ウラジロ」。
名前の通り葉の裏は白っぽい。
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斜面に群生していた「シシガシラ」。
あったのは比較的小さな株だったが、大きい株から出るたくさんの葉が獅子のたてがみにたとえて名付けられたらしい。
この2種は、普段歩いている谷戸では見られない種だ。
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昔田んぼだったという湿地脇に広がっていた、「ヤブコウジ」の群生。
林床でまばらに実を付けているのを見る事はあるが、これだけたくさんの赤い実は見応えがあった。
マクロレンズなので一部を切り取ったに過ぎず、是非とも魚眼で撮りたい光景だった。
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2011年1月3日 東京都
 シダ綱 ウラジロ科 ウラジロ
      シシガシラ科 シシガシラ
 双子葉植物綱 サクラソウ目 ヤブコウジ科 ヤブコウジ       CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

ハラビロカマキリの無念 [自然]

茶色い色の中に、赤い色の実があった。
トゲトゲが痛い「サルトリイバラ」だ。
以前にはよく見かけたが、鳥などに食べられたのか少なくなってきた。
鳥も好みがあるようで、この実が好きな鳥はいるのだろうか?
硬くておいしくなさそうに見えるのだが。
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気が付けば、「ニワトコ」の芽が膨らんでいた。
葉痕も可愛いのだが、撮るのを忘れてしまった。
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先週土曜日の観察会で見つけた、モズにはやにえされた「ハラビロカマキリ」のメス。
面白いもので、植物の目で観察している人は手前のムラサキシキブの実を見つけ、虫の目で観察している人はこのハラビロカマキリに目がいってしまうのだ。
さすがモズである。よく見ると武器の鎌を取り去っていた。
昨日、見に行くとまだあった。
お腹に卵を持ったままはやにえにされたカマキリの事を思うと、モズよ早く食べてやってくれ!と思わずにはいられない。
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2010年12月22日 東京都
 ユリ目 サルトリイバラ科 サルトリイバラ
 マツムシソウ目 スイカズラ科(レンプクソウ科) ニワトコ
 蟷螂目 カマキリ科 ハラビロカマキリ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


黄緑・黒・橙色 [自然]

秋になり、すっかりFieldも様々な色に輝いている。
緑・黄色・赤・橙などきっと一年で最も美しい季節だろう。

里山民家の庭で10日ほど前に見つけた「キアゲハ」の幼虫。
数日で姿を消し、あちこち探せど見つからない。
かなり歩いて蛹になったりするので、遠くの方に行ったのか?
どこかで蛹になっていれば良いのだが・・・・・。
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谷戸を歩くと、アマチャズルの実が目に付いた。
黒い実の下側に、白い天使の輪が目印だ。
背景の紅葉が綺麗なので撮影したが、後から上の写真と合わせて見ると、どちらも黄緑・黒・橙色が美しい。
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2010年11月11日 東京都
 鱗翅目 アゲハチョウ科 キアゲハ  CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
2010年11月20日 東京都
 スミレ目 ウリ科 アマチャズル  CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO


秋はオレンジ色 [自然]

いい天気が続いていて、毎日が心地よいが朝晩はかなり冷え込んできた。
先日紹介した「トチノキ」もすっかり葉を落とし、見上げれば遮るものも無く、真っ青な空がくっきり。
木の根元には、落葉してくるくる丸まった葉っぱが陽の光を透かしてオレンジ色に輝いていた。
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雑木林を歩くと、綺麗に黄葉しているのは桜の葉である事に気付いた。
インフォーメーションセンター横の「ウワミズザクラ」も今が今年3回目の見頃だ。
1回目は、春から初夏のブラシのような白い花。
2回目は、夏の終わりの緑、赤、紫の色とりどりの実。
今が3回目。年に3回も人を魅了させる事が出来るのは凄い!
奥に見えるのはコナラの葉っぱ。ウワミズザクラの葉が散る頃にオレンジ色になるのだろう。
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歩いていると樹上からひらひらと枯葉が・・・。
と思ったが下草に見事な着地。
葉っぱではなくチョウ、成虫で越冬する「テングチョウ」だった。
この翅の色はまるで落ち葉、今の季節最も有効な擬態かもしれない。
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2010年11月11日 東京都
 ムクロジ目 トチノキ科 トチノキ
 バラ目 バラ科 ウワミズザクラ
 鱗翅目 タテハチョウ科 テングチョウ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


秋の赤 [自然]

外では天気予報通りに凄い北風が吹いている。
明日は寒い一日だそうだ。

秋になると、自然の中で色々な色が目立ってくるが、目に付くのは赤い色だ。
その代表が赤トンボ。
「アキアカネ」のオスもそんな赤トンボを代表する一種。
昨年は12月7日にもまだ見る事が出来たが、今年はいつまで見られるだろうか?
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写真をよく見て気付いたが、この個体のお尻には白いアルファベットの「K」の文字が見られる。
何でKなのか?ワンポイントのアクセサリー?
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柿の木の葉もきれいな赤に染まっていた。
葉には緑の縁の中に黒い円、その中心が赤としゃれたデザインが施されている。
葉によって斑の大きさや位置、色の配分が一枚一枚異なり、まさしく自然の芸術だ。
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2010年10月24日 東京都
蜻蛉目     トンボ科   アキアカネ
カキノキ目 カキノキ科 カキノキ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX 

 


曇って寒い時はどこにいる? [自然]

午前中は晴れ間が出ていたが、午後からは曇って肌寒かった。
こんな時は、虫たちはどこにいるのだろうか?
数日の間で見つけたのはこんな場所。

草原で唯一元気に飛び回っているのは「ヤマトシジミ」。
曇っていても少々寒くても、咲いているコセンダングサの花やススキの穂の周りでたくさん見られる。
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「アキアカネ」などのトンボたちも全く飛んでいない。
どこへ行ったのかと探すと、タカアザミやアキノノゲシ、ススキの花や茎にとまっていた。
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晴れていればアザミで見られる「キタテハ」も、曇って寒いと草の茎やススキの葉裏で休んでいる。
先日ススキの大きな株の葉裏で数匹かたまって見る事が出来た。
翅の形や翅裏の色が、まるで落ち葉が引っかかったように見える。
後翅の白い紋は、虫食いの跡を表現しているのだろう。
よくぞ翅をこんな形と色にしたものだ。先日のキンウワバといい、見れば見るほど不思議で面白い!kitateha1019.JPG

























2010年10月24日 東京都
 鱗翅目 シジミチョウ科   ヤマトシジミ
 蜻蛉目 トンボ科         アキアカネ
2010年10月19日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科  キタテハ
全てCANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX 


モノトーンではなかった花炭 [自然]

今日は里山の秋祭り。
例年傍観者だったが、今年はボランティアとしてお手伝い。
里山クラフトコーナーで子供たちに「小枝のえんぴつ」づくりを楽しんでもらった。

イベントでは、毎年「花炭づくり」をされていて楽しいので見せていただいている。
里山の様々な素材を炭化させ、出来上がった形の面白さやモノトーンの色が楽しい。
これらを写真に撮るとカラーでも白黒で写したような面白さだ。
松ぼっくり
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ところが今年の炭の中にモノトーンでないカラフルなものがあった。
素材は聞かなかったが、とても美しく輝くBlue。
モノクロの写真の一部カラーになったようで面白い!
これも自然の色なのだろう。
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2010.10.06 [自然]

普段はなかなか見られないアゲハチョウの仲間だが、ヒガンバナが咲く時期には花で吸蜜する姿をじっくり見ることが出来る。
この日は、丘陵に向かう途中の住宅街の一角で「クロアゲハ」が蜜を吸っていた。
こうして見ると、足が長~い!
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葉上で芋虫団子を作る「クロスズメバチ」。
久しぶりに見たのだが、とても小さく感じられ最初何のハチかわからなかった。
この日の獲物は、コミスジの幼虫のようだ。
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木を囲む柵の上で輝く虫を発見。
「アカスジキンカメムシ」の幼虫だった。
幼虫は見かけるのに、成虫は今年も未見に終わった。
成虫もきれいだが、幼虫も光の当たり具合で青、緑、赤などとても美しい。
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終令までは集団で過ごすが、越冬前にはバラバラになり単独で冬を越すようだ。
9月に葉に集まっていた幼虫集団。
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今年はドングリが不作の年のようで、あちこちでクマが出没してニュースになっているがここでは不作とは思えないほどたくさん実っているのだが・・・・。
この虫にぜひ聞いてみたい、ゾウムシの仲間。
飛ぶところを撮影しようとしたが、この後見事に飛翔失敗し葉から落下してしまった。
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