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泥棒顔のシブイロカヤキリ [バッタ]

ススキはいろんな生き物たちの棲家となっている。
何かいないかと見ていたら、葉裏に不自然な色とふくらみが・・・。
シブイロカヤキリモドキ0929.JPG



























クビキリギスの幼虫かと葉をひっくり返してみると、いたのは「シブイロカヤキリ」の幼虫だった。
昔、この虫の存在を知らなかったころは、すべてクビキリギスだと思っていた。
当初シブイロカヤキリモドキと呼ばれていたが、改名されてシブイロカヤキリとなったがいまだにモドキと付けてしまう。
モドキという名は嫌いなのだが・・・・。
シブイロカヤキリモドキ0929-1.JPG


















クビキリギスと本当に似ているが、見慣れれば区別はたやすい。
クビキリギスは後ろ脚が長いが、本種は上の写真のように後ろ脚が短い。
また、クビキリギスの口は赤く血吸いバッタとも呼ばれるが、シブイロは黒い。
まるで、口ひげを伸ばした泥棒のようだ。
昔の泥棒といえば、ほっかぶりをして口の周りが黒いのが定番だった。
シブイロカヤキリ0929-1.JPG


















2014年9月29日 東京都
バッタ目キリギリス科 シブイロカヤキリ    CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ

秋の灯火観察会 [虫]

先日、灯火観察会に行ってきた。
夏に行われる予定だったが、天候の都合で秋に延期となったのだ。
さて、今の時期何がやって来るのだろうか。
生物部の中学生や高校生も参加して、幅広い年齢層の観察会だった。灯火観察会1004.JPG





















この日は、曇りで月明かりも風もなく絶好のコンディション。
期待したのは、クスサンなどの大型のガや樹上性の直翅類だったが、虫たちの集まりは悪い。
ポツリポツリとガたちが集まってきた。
灯火観察会1004-1.JPG




















屋根瓦の下からはアオダイショウの子供も興味津々。
参加者の人気者に!
アオダイショウ1005.JPG


















今回一番多くやってきたのは、「ウスキツバメエダシャク」。
白い体に淡い筋、後ろ翅の赤い紋がとても魅力的だ。
usukitubameedasyaku.JPG


















初めて見たのが「アシベニカギバ」。
翅が褐色のみの個体もいるようだが、黄色の模様のある個体がやって来た。
色合いも美しく、名前の紅色の脚をしっかり拝見。
正面顔は愛らしいものだ。
アシベニカギバ1004.JPG


















少ないながら甲虫類も訪れていた。
白い点が並んだテントウムシ、「シロホシテントウ」。
鞘翅に12個、前胸背に2個の白斑が特徴だ。
シロホシテントウ1004.JPG


















こちらも初見の「ヒラタアトキリゴミムシ」。
似ているものもいるが、この名でよいだろうか?
他にもいろいろやって来たが、やはり夏に比べると圧倒的に種が少ない。
また、残念ながらお目当てを見ることができなかった。
この日少し抜け出して、丘陵の明かりを見て回ったら、クスサンやコウモリガ、ヒメカマキリモドキなどが見つかった。
やはり環境のせいだろうか。
ヒラタアトキリゴミムシ1004.JPG


















2014年10月4-5日 埼玉県
有鱗目ナミヘビ科 アオダイショウ
チョウ目シャクガ科 ウスキツバメエダシャク、カギバ科アシベニカギバ
コウチュウ目テントウムシ科 シロホシテントウ、オサムシ科ヒラタアトキリゴミムシ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X


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