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スゲ観察会 [植物]

丘陵の「生き物倶楽部」のスゲ観察会に参加してきた。
あいにくの肌寒い雨だったが、それにもかかわらず全部で15名ほどが集まって`スゲ’について学んだ。普段はただの雑草だが、スゲの多くの種は1年の間で今の時期だけ花を咲かせて実をつける。今が種を特定する唯一の旬なのだ。
このblogでも、スゲの中で唯一早春に林縁で花を咲かす「ヒメカンスゲ」を紹介したが、それ以外はほとんど知らない。
種を識別するには、この時期しかないのである!

今日は、雨のため写真は撮らず説明を聞くにとどまった。いただいたテキストを熟読し、改めて後日現場で復習をしよう。
「スゲ」 この地味な植物だが、この天候でもこれだけの方々が集まったのは、スゲの魅力か?先生の熱意か?
スゲたちが実をつけているのは後僅か。この間に1種でも覚えることが出来ればと思う!

早春に見られるヒメカンスゲの花
ヒメカンスゲ.JPG


春の花を見に行く [植物]

昨日ばったり会った仲間の方々が、これからイチリンソウやニリンソウの群生を見に行くと言うのでご一緒させていただいた。

ミヤマセセリ0419.JPG歩いていると、数頭の「ミヤマセセリ」が飛んでいた。
今年初めて見るメス。
前翅の白斑が綺麗だ。





川0419.JPG川沿いを伝って歩く。
水の中には小さな魚が泳いでいた。
川沿いの石には苔が生えて、いい感じ!
もう少しすれば、色々なトンボたちが見られそう。




ヤマルリソウ0419.JPG途中ヤマルリソウの群生が見られた。
水色の小さな花もたくさん集まれば、さらに美しい。






フデリンドウ0419.JPG水色といえば、このフデリンドウも綺麗だ。
2株が花をつけていた。






イチリンソウ0419.JPG道沿いに数輪のイチリンソウ。
数は少なかったが、大きな花なので存在感はある。






ニリンソウ1-0419.JPGいよいよ目的地に近くなると、ニリンソウがちらほら見られた。







ニリンソウ群生0419.JPG1時間半ほど歩いただろうか?
川沿いでニリンソウが群生していた。
見頃は少し過ぎていたようで、茎から出る2輪の花のうち一輪は散っているものが多かったがこれだけ集まって咲いていると圧巻だ。




野立てのお茶0419.JPGさらに少し歩いて別の群生地で休憩。
Iさんが本格的に野立てのお茶を入れてくれた。
「風景の碗」っていう一枚。
ニリンソウを見ながらの野趣あふれる一杯に、みなほっこり。
座った周りにはチゴユリの花があちこちに。

Iさんおいしいお茶をありがとうございました。

シロスジヒメエダシャク0419.JPG帰路で「シロスジヒメエダシャク」と思われる蛾を見つけた。
この仲間、たくさんいるので同定が難しい。






ヒトリシズカ0419.JPGヤブニンジン、ジロボウエンゴサク、ヒトリシズカにマルバコンロンソウなどたくさんの花たちを見る事が出来て、新たな発見の一日だった。

ご一緒させていただいたみなさんに感謝!


シデの花 [植物]

丘陵を歩いていると、足元に細長い房が落ちている。

イヌシデ花0331.JPG緑色の房は、「イヌシデ」の花。
シデの名前の由来は、花や果実がしめ縄に飾る四手のように見えるからという。





アカシデ花0331.JPG赤い房は、「アカシデ」。
花はイヌシデより小さい。
花も赤いが、若葉が赤くなるのでアカシデ。


春の花 其の2 [植物]

丘陵を歩くと、春の花たちがあちらこちらで彩りを添えている。
多くは淡い色で、心を和ませてくれる。

葉と同時に花をつける「ヤマザクラ」
ヤマザクラ0331.JPG







山道で咲いていた「ムラサキケマン」
ムラサキケマン0331.JPG







草原では「ヤハズエンドウ」。カラスノエンドウと言ったほうがなじみがあるだろう。
ヤハズエンドウ0331.JPG











明るい谷戸では、「ジロボウエンゴサク」が群生していた。
横から花を見ると、まるでキツネのようにみえる。
ジロボウエンゴサク0331.JPG







その奥では、「ヒトリシズカ」がにょきにょきっと地面から伸びて、ブラシのような花をつけていた。
ヒトリシズカ0331.JPG


春の花 スミレ [植物]

今日も曇り 昨日はいい天気だったのになぁ・・・。
でも昨日ほどは寒くはなく、歩くと少し汗ばんだ。

丘陵のあちこちでスミレの花が咲いていた。
花を見て、こんなところにもあったのかと気付かされる。
タチツボスミレが多いが、他にもたくさん見る事が出来た。

コスミレ0331.JPG「コスミレ」
コとつくが、決して小さくはない。
葉の裏が、紫色。





ノジスミレ0331.JPG「ノジスミレ」
スミレと似るが、花の色が薄く葉の先がとがる。






マルバスミレ0331.JPG「アオイスミレ」
葉の形が、徳川家の葵の御紋に似ている事から名付けられた。
側弁がねじれているようで、葉に白い毛が目立つのが特徴。

ご指摘をいただきマルバスミレから訂正しました。



ナガバノスミレサイシン0331.JPG「ナガバノスミレサイシン」
淡紫色の花が多いが、中には白色のものも見られる。






ヒゴスミレ0331.JPG「ヒゴスミレ」
丘陵では珍しく、この場所でしか見られないかも。
葉が細かく切れ込むのが特徴。





アカネスミレ0331.JPG「アカネスミレ」だったか?
レンジャーのKさんに教えてもらったのだが、メモをとっていなかったので忘れてしまった。側弁に毛が多い。

スミレだけで図鑑になっているほど多種あり、難しい。
間違っていればご指摘願いたい。


雑木林のオレンジ色 [植物]

ハナビラダクリオキン2-0308.JPG雑木林を歩いていると、艶のあるオレンジ色が目に飛び込んできた。
茶色の落ち葉が敷き詰められた林床で、目立つ存在。
何???





ハナビラダクリオキン1-0308.JPG枯れ枝に付いた何やら怪しげな塊。
触るとキクラゲのようなぷにゅぷにゅとした感触。






ハナビラダクリオキン3-0308.JPG調べてみると、キクラゲ目シロキクラゲ科の「コガネニカワタケ」のようだ。やはりキクラゲの一味。
良く似たものに、ハナビラダクリオキンがあるがこちらは針葉樹につく。

それにしてもこんな色が、枯れ枝で見られるのは本当に面白い!


タマキクラゲ0308.JPGこのところの雨や雪の天候のお陰か、あちこちでシロキクラゲ目ヒメキクラゲ科の「タマキクラゲ」が見られる。
湿気を吸うと膨らんでゼラチン状になり、乾燥すると縮んで黒褐色に形を変えてぺったりと貼り付く。




タマキクラゲ1-0308.JPG食べられるようだが、無味無臭らしい。
これだけ密集すると、見るからにちょっと気持ちが悪い。

まぁ色々なものが見られるのも、里山の豊かさの証だろう。





早春の雑木林 シュンラン(春蘭) [植物]

職場のS君から狭山丘陵ではシュンランはまだ咲いていないかと尋ねられ、そういえばそろそろかなと久しぶりにゆっくりとシュンランの花探しに雑木林を歩いた。

マンサク0308.JPG最初に気付いたのが、「マンサク」の花。
ここに木があったのを知らなかった。
名前の由来は、枝いっぱいに花が咲くとか春早くにまず花が咲くからと言われている。
金糸卵のようなちょとおいしそうな花だ。




フキノトウ0308.JPGフキノトウ1-0308.JPG林床で春を告げる「フキ」の花が咲いていた。
花芽は言わずと知れたフキノトウだ。
花が咲いてしまったものをフキノトウと言うのかどうか?



シュンラン0308.JPGいつもたくさんの花を咲かせるシュンランの株では、早くも一輪花が開いていた。
今年に入ってからだったか、この場所に下草刈りが入った事で葉が刈られ見た目ちょっとうまくないのだが・・・・。




シュンラン1-0308.JPG唇弁の赤紫の模様がかわいらしい。
花芽をつけているのはたくさんあったが、咲いているのはこの株だけだった。
天候にもよるが、来週くらいにはあちこちで花が見られそうだ。




のうさぎ糞.JPGシュンランを探していて、こんなものを見つけた。
野うさぎの糞。
糞はたまに見かけるが、その落とし主にはまだ出会った事がない。
今年は是非一度お会いしたいものである!


天狗のウチワ ヤツデ [植物]

ヤツデ.JPG丘陵でも、公園でも、また家の近くでも見られる「ヤツデ」。
葉っぱが人の手のようでもあり、親しみやすくポピュラーな植物だ。
天狗のウチワとはうまく言ったもんである。
晩秋以降ネギ坊主のような花をつけ、たくさんの虫たちを呼び寄せる。このヤツデ 実は葉は8つではなく5つ、7つ、9つなどの奇数に裂けるのだ。


ヤツデ1.JPG林縁で若いヤツデを見つけた。
大きい葉は完全には分裂していないが、葉脈の数から5裂している。
これがヤツデだと知らない人も多いのではないだろうか?

芽吹き [植物]

また寒くなったが、ヤマアカガエルの産卵や梅の開花、ウグイスの初鳴き、春一番 春は着実に近づいてきている。
ダウンジャケットが要らなくなるのももう少し。

ウグイスカグラ0301.JPGいつも歩いている道沿いで、ウグイスカグラの花を見つけた。
1月にも咲いているのを見たが、いよいよ本格的に開花を迎えたようだ。
名前の由来は色々あるが、ウグイスがこの花や実を啄む姿を見て、神楽を踊っているようだということからついたとも言われている。



モミジイチゴ0301.JPGこちらはトゲトゲが厄介者のモミジイチゴ。
葉が紅葉に似ているとか。
白い花はミヤマセセリを始め、たくさんの虫たちのレストランとなる。





ニワトコ0301.JPG巨大な冬芽のニワトコも、芽が開いて葉と花芽が顔を出した。
茶一色の雑木林も色付いて、見た目にも暖かい季節が間もなくやってくる。

春よ来い!早く来い! 歌をついつい口づさんでしまう!


林縁の不思議な物体 ツチグリ [植物]

ツチグリ0301.JPG林縁で面白いものを見つけた。
土の上にチョコンと乗っかった不思議な物体。
これは何?





ツチグリ2-0301.JPGその名は「ツチグリ」。別名土柿(つちがき)。
きのこの仲間で、夏から秋にかけて林内の道端や土の崖に見られるのだがなぜ今の時期に?
成熟すると厚い外皮が7~10片にくるっとめくれて、中から丸い袋が現れる。袋の先には穴が開いていて、ここから胞子を放出する。




ツチグリ1-0301.JPG乾燥すると外皮が袋を包んで丸くなり、湿度が高くなると再び開く。
きのこの晴雨計とも呼ばれる。
他のきのこのように何かにくっついているわけでもなく、乾燥して丸くなるところころと転がって移動する。

見た目もその生態も、不思議なきのこである。


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