カタクリの葉 [植物]
どれくらい大きくなっているかなぁ?
丘陵の北側の斜面を見に行ったら、たくさんの「カタクリ」が葉を大きく広げていた。
以前見た時には、まばらにしかなかったのに一面にぎっしり。
きれいな緑色に茶色の斑は、素晴らしい自然のデザイン。
間もなく、ピンク色の花が一面に咲き誇る春がやってくる!
今見頃なのが、ちょっと地味だがスゲの仲間では唯一春に花をつけるこの「ヒメカンスゲ」だ。
褐色の雑木林の斜面で、花を咲かせている。
良く見ると黄色いブラシのような花穂がきれいでかわいい。
先端のこの花は雄の小穂で、メスの小穂はその下につく。
スミレの花もシュンランもまだのこの時期、唯一の花かもしれない。
2011年3月18日 東京都
ユリ目 ユリ科 カタクリ
カヤツリグサ目 カヤツリグサ科 ヒメカンスゲ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
RICOH CX4(2枚目)
色もの 花 [植物]
今日は暖かく、谷戸の雪もだいぶ溶けてきた。
アカガエルたちの歓喜まであと僅か・・・。
カウントダウンは、始まっている。
昨日のエゴノキタケを除けばこのところ地味な色ばかりだったので、少し鮮やかなものを!
公園で咲きだした、金糸卵ならぬ「マンサク」の花。
花にもいろいろあるが、どうしてこんな花弁なのかといつも不思議に思う。
湿地脇では、ハンノキの花が咲いていた。
垂れ下がっているのは雄の花序。
青空に濃いピンク色が風になびいて美しい。
すぐ傍の枝ではモズのメスが、下を見下ろしてしきりに獲物を探していた。
オスにある黒い過眼線(目を通る模様)が無く、表情は優しい。
少し離れた場所にはオスがいて、この2羽は今年カップルになるのだろうか?
モズの繁殖活動は鳥たちの中でも早い方で、地域によっては2月から始まる。
様々な生き物たちが(自分も含めて)、間もなく訪れる春を待ち焦がれているに違いない!
2011年2月13日 埼玉県
マンサク目 マンサク科 マンサク
ブナ目 カバノキ科 ハンノキ
スズメ目 モズ科 モズ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM(1枚目)
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
春の花 先取り [植物]
立春を過ぎて、暖かい日が続いた。
2月4日にモンキチョウが飛んだ。
いよいよ春めいてきたようで、足元にも気の早い春の花が咲いている。
ホトケノザより少し遅れて咲き始めた「ヒメオドリコソウ」。
早春に見られる花としては、いつもホトケノザと混同してしまう。
共にシソ科だが、毎年いい加減に覚えろと自分に言い聞かせる。
この花にはミツバチなどが訪れるが、花に頭を突っ込んで出てくると頭の上にたくさんの花粉が付いている。何故だろうと花をよく見ると、おしべが上側についていて頭を入れるとのおしべの花粉がハチの後頭部に付着するようだ。
田んぼの畦では、「タネツケバナ」が咲いていた。
この花は在来種だが、よく似た外来種のミチタネツケバナも勢力を拡大している。
まだ種を付けていない時期には、茎に毛があるかないかで見分けられるようだが今日はそこまで確認しなかった。とりあえずタネツケバナとしておこう。
草はらでは、「ナズナ」の白い小さな花が見られた。
別名「ペンペン草」で、種が付いたら少し茎から剥がして回すとペンペンと音がするからと昔教わった。
あと少しすれば、これらの花たちもたくさん咲き誇るのだろうが、今の時期見る目を暖かくほっとさせてくれる存在だ。
2011年2月6日 埼玉県
シソ目 シソ科 ヒメオドリコソウ
フウチョウソウ目 アブラナ科 タネツケバナ、ナズナ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
林床に鮮やかなフユイチゴ [植物]
葉が落ちた雑木林は明るく、歩いていてとても気持ちがいい。
夏には鬱蒼とした林も、冬の間はまったくその景色を一変させる。
虫や花は見つからないけど、木の形や落葉樹がいかに他の木と重ならないように枝を伸ばして陽の光を葉で受けていたかがわかって面白い。
上を見ながら歩くのも楽しいものだ。
谷戸の一角に、ウバユリの群生地がある。
夏にはたくさんの花が楽しめるが、今の時期は口を開いて種を飛ばした実がすくっと林立していてこれはこれで壮観だ。
口を開けたその形が、食虫植物を彷彿させる。噛まれたら痛そう・・・・。
冬枯れの林床は、茶色一色で地味。
そんな中、マンリョウやカラタチバナなどの赤い実がポツポツとアクセントになっている。
一方で、一面に赤い実を付けて群生しているのが「フユイチゴ」だ。
濃い緑の葉の間にのぞく赤い実は、クリスマスの飾りのようで賑やか。
食べてもおいしいそうだが、まだ食べた事はない。
2010年12月29日 東京都
ユリ目 ユリ科 ウバユリ
バラ目 バラ科 フユイチゴ
CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
雑木林の冬のぼんぼり、センボンヤリ [植物]
昨晩は凄い雨、部屋にいると大きな雨音が聞こえ、かなりの時間続いたようだ。
午後行ってみると案の定、谷戸のあちこちで道が川になっていた。
雑木林を歩いていると、ある場所でタンポポの綿毛のようなのがたくさんあった。
タンポポはこんなところにはないし、コウヤボウキの仲間でもない。
そうそうここにあったのは、「センボンヤリ」だった。
キク科センボンヤリ属、春にキクに似た花を咲かせ、さらに秋には蕾のような閉鎖花を付ける。
秋の花は開く事なく、閉ざした花の中で自家受粉する。
名前の由来は、秋の閉鎖花が大名行列の先頭をいく千本槍に似ていることから。
秋の閉鎖花は見た事があるが、春の花はまだ見た事がないので来春が楽しみだ!
この時期の林縁は咲く花もほとんどなく寂しいが、そんな中クリスマスの飾りか耳かきのようなぼんぼりは、見る者を楽しい気分にさせてくれる。
2010年12月22日 東京都
キク目 キク科 センボンヤリ
CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM(3枚目)
猿と羊 [植物]
トチノキの黄葉 [植物]
ツリバナの可愛い実 [植物]
いつもの観察ルートを歩いていると、ふと葉蔭に赤いものがちらついた。
こんなところに何かあったかなぁと見ると、何とも可愛らしいニシキギ科ニシキギ属の「ツリバナ」の赤い実だった。
ここにツリバナがあることを、いつも通っていながら今の今まで知らなかった。
同科同属のマユミの綺麗なピンク色の実は、あちこちで見かけるがツリバナの実はほとんど見かけないのでツリバナ自体がさほど多くはないのかもしれない。
5つに割れた赤い実から、艶のあるオレンジ色の種子がぶら下がっている様は何とも微笑ましい。
2010年10月19日 東京都
ニシキギ目 ニシキギ科 ツリバナ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX
タカアザミと虫たち [植物]
今日は久しぶりに暑い一日となった。
午前中にビオトープ湿地を覗いてみた。
途中のコナラの木の根元で、オオスズメバチが横たわっていた。
見上げると頭上の幹で数匹が羽音を立てている。
触角や足を食いちぎられ、争いに負けて死んだワーカーのようだ。
6つある湿地の畦に、人の背よりも高いアザミが大きな株をいくつも根付かせている。
下向きにたくさんの紫色の花を付ける、存在感のある「タカアザミ」だ。
数年前にここを掘り返してビオトープを作ったら、埋土種子が目覚めそれ以来毎年たくさんの花を咲かせている。
暑いくらいの日差しの下で、アザミの花にたくさんの虫たちが蜜を求めて集まっていた。
オレンジの翅が鮮やかな「キタテハ」。
大きな羽音を立てて、花から花へ忙しい「クマバチ」。
「ツマグロヒョウモン」のオスも蜜を吸うのに必死のようで、近づいても全くお構いなしだった。
この湿地の周りには、ミゾソバやアキノウナギツカミなどが咲いているが、タカアザミだからこそ呼べる虫たちもたくさんいて湿地を賑やかにしてくれているのだ。
ホテイアオイの花 [植物]
以前、EOS40DとEF70-200mm2.8L IS USM+EF1.4×Ⅱのベストピント調整をしてもらったが、その後別の個所が故障し修理して以来、ピントが甘くなった気がして、再度調整を依頼した。
それが出来上がって来たので、今日取りに行って来た。
そのテストを兼ねて湿地に足を運んだら、見慣れぬ花が咲いていた。
葉やらっきょのような茎には見覚えが・・・・。
調べるまでもなかったがやはりこれは「ホテイアオイ」の花だった。
ホテイアオイは、小学校の頃からなじみのある植物だが、そういえば今まで花を見た事がなかった。
この植物がここにあること自体????ではあるが、こんな綺麗な花が咲くとは、ちょっと驚きだった。
皆さんはご存じだっただろうか?
べスピン調整のテスト結果は、これぐらいの被写体では全く問題なさそうだが、数ミリの虫の場合どうかはもう少し撮ってみなければわからない。
もちろんAFに頼るつもりはなく、メインはMFでのピント合わせだ。