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そろそろ花粉が・・・。 [植物]

谷戸の湿地に3本のハンノキがある。
昨年の実がつく枝先に、早くも花序が風になびいていた。

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長く伸びている花序は雄花。
根元につく短いのが雌花。
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風が吹くと、雄花から花粉が舞い散る。
ハンノキの花粉も、花粉症のもとらしい・・・。
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2014年2月1日 埼玉県
ブナ目 カバノキ科 ハンノキ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


林縁の華やかさ [植物]

クサギ
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チャノキ
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2013年10月28日 埼玉県
シソ目 シソ科 クサギ
ツバキ目 ツバキ科 チャノキ    CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


ピンクから赤へ コブシ [植物]

コブシと言えば、早春に白い花を咲かせ、農家は農作業の目安としていることでも知られるが、秋の実もなかなか話題性がある。
ごつごつとした拳のようなその果実が、名前の由来となっている。
初めは淡いピンク色。
熟すと中から真っ赤な種が現れる。
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秋の赤い実はたくさんあれども、これだけグロテスクで自らを主張するものは他にないと個人的には思うのだ。
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2013年10月17日 東京都
モクレン目 モクレン科 コブシ        CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

神輿草 [植物]

あさっては立冬、一日一日冬が近づいてくる。
今日は日差しもなかったせいもあり、とても寒い一日だった。

木々の紅葉も少しずつ進み、林縁や足元の草も色付いてきた。
田んぼの畔でピンク色の小さな葉が目についた。
しゃがみこんでじっくり見てみると、この形何かに似ている?
お祭りで、人々が担ぐお神輿に似ているので神輿草(みこしぐさ)。
そういわれれば見える見える。
本名は「ゲンノショウコ」。
下痢止めや腹痛の薬として飲めばすぐに薬効が現れるのでこの名がついたらしい。
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少し進むと、一角でたくさんのお神輿が賑わいを見せていた。
これは花が終わった後の種で、弾けて種を飛ばすとお神輿のような形になる。
左のものは種を飛ばした後で、楕円の部分が種が入っていたところ。
右は弾ける前で、まだ種が入っている状態だ。
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花期は7月~10月でほとんど種になっていたが、一つだけ白い花が開きかけていた。
花の時期は目に留まるが、花が終わると雑草の中に紛れてしまう。
足元に目を凝らして歩くと、面白いものがいろいろ見つかるのだ。
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2012年11月5日 埼玉県
フクロソウ目 フクロソウ科 ゲンノショウコ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

甘い香りの金銀花 [植物]

いつの間にか関東は梅雨入りをしていた。
いつもは天候には敏感なのだが、それに気付かないとは何とも情けない。

歩いていると甘い香りが漂ってきた。
1年ぶりに嗅ぐ懐かしい香り。
香りのもとを手繰ると、林縁に白い花が咲いていた。
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花の名は「スイカズラ」。
冬でも葉をつける常緑で、寒い冬に耐えていることから別名「忍冬(にんどう)」とも呼ばれる。
この花を見ると、いつも昔見たドラマを思い出す。
1985年にフジテレビ系で放映されていた昼どら「しのぶ」。
主演は藤吉久美子で宅麻伸、三浦リカのキャストだったがすっかりはまってしまっていた。
お蔭でそれ以来藤吉久美子のファンになってしまったがその後太川陽介と結婚してしまった・・・。
話が脱線してしまったが、咲き始めは白色で日が経つにつれ黄色に変化する。
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同じ茎に白と黄色の花が見られることから金銀花とも呼ばれる。
葉も花も生薬として用いられるようだ。
スイカズラはイチモンジチョウの食草だが、今までこの植物で幼虫を見たことは無く、同科のウグイスカグラでしか見たことがない。
今年はぜひこの植物でイチモンジチョウを見つけたい。
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2012年6月5日 東京都
マツムシソウ目スイカズラ科 スイカズラ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


ニセアカシア [植物]

先日、キバネツノトンボを見に行った場所で高木に房のような白い花が目に付いた。
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マメ科ハリエンジュ属の落葉高木「ニセアカシア」。別名「ハリエンジュ」。
アカシアとして北米から輸入され、花が美しいことから街路樹や公園樹などに植栽された。
根で共生している根粒菌のおかげで成長が早く、やせた土地や海岸などの砂地でもよく育つため治山や砂防、薪炭材などの用途にも利用された。
さらにはミツバチの密源として養蜂家には大切な木。
本物のアカシアが後に日本に入ってきたため、ニセアカシアと名付けられた。
歌謡曲などでアカシアと歌われているのはほとんどがこの種。
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花は見た目に美しくてんぷらなど食用にもなるようだが、枝には鋭いとげがあり花以外は有毒。
成長が早く繁殖力が強いことが問題になり、要注意外来生物リストにあげられ駆除されている。
先に挙げたミツバチやチョウなどこの花の蜜を求めて多くの虫たちが集まる五つ星のレストランではあるのだが・・・・。
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2012年5月17日 埼玉県
マメ目 マメ科 ニセアカシア(ハリエンジュ)
鱗翅目 アゲハチョウ科 ジャコウアゲハ    CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ


ナガバノスミレサイシン [植物]

毎年丘陵の一角に「ナガバノスミレサイシン」が群生して咲く場所がある。
昨年は見ることができなかったので、今年はと足を運んでみた。
花が少し少ないように思うが見ごろだった。
紫色の花。
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白色の花。
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両方が一緒に咲いているところはなかなか美しい。
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キタテハを見るのも今年何度目だろうか。
陽だまりで日光浴をしていた。
このところ虫の記事をあまり書いていない。
なかなか虫が見つからないのはなぜだろう?
注意力が散漫なのだろうか?
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2012年4月13日 東京都
キントラノオ目スミレ科 ナガバノスミレサイシン
鱗翅目 タテハチョウ科 キタテハ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ、
EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM   


ヒヨドリバナとジェミニウイルス [植物]

ヒョウモンチョウの仲間がよく吸蜜する花にヒヨドリバナがある。
キク目キク科フジバカマ属で7~10月に白い糸が集まったような花を咲かせる。
丘陵では多くはないが所々でみられる。
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先日、初めて訪れた草はら脇にこのヒヨドリバナがあった。
花は終わっていたが、いつも見るものとはちょっと様子が異なり斑のある葉が目立っていた。hiyodoribana1124-1_1.JPG



















一見きれいな葉だが、これはおそらくジェミニウイルスに感染したものと思われる。
このウイルスに感染すると、成長が低下し個体サイズが小さくなり死亡率が高まるとのこと。
葉が黄色くなるのは葉のクロロフィルが減るために起こり、光合成の低下によって成長が阻害される。
このウイルスに感染したヒヨドリバナは万葉集にも書かれていて、世界最古の植物ウイルスの記録ということでその昔から絶えることなく共存してきた不思議な関係らしい。
これらは他の株に感染しないうちに処分するしかないようだ。hiyodoribana1124_1.JPG
















2011年11月24日 埼玉県
 キク目 キク科 ヒヨドリバナ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


自虐的なセイタカアワダチソウ [植物]

秋になると目立つ黄色い花が「セイタカアワダチソウ」。
河原や草はらで高いもので3mほどの背丈で花を咲かせている。
明治末期に観賞用として持ち込まれ繁殖した、北アメリカ原産のキク科アキノキリンソウ属の多年草。
一時花粉症の原因と騒がれたようだが、風媒花ではなく虫媒花なので花粉量も多くなく騒動はおさまったとされている。
セイタカアワダチソウは、根や地下茎から他の植物の生育を阻害する物質を出す(アロレパシー)が、この成分が自分自身の成長をも阻害してしまうという自虐的でちょっと可哀そうな植物なのだ。
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2011年10月6日 埼玉県
 キク目キク科 セイタカアワダチソウ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM

雑木林に漂う香り [植物]

陽だまりにはルリタテハがきれいな瑠璃色を見せてくれる。
今年は、その数が多いように思う。
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ウバユリの保全地では、クルッと巻いた艶のある新葉が顔を覗かせている。
この2日間の暖かさで、一気に芽生えてきたようだ。
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そんな雑木林を歩いていると、何とも言えない香りが漂ってくる。
ん~、そういう季節になったのか!と常緑の木々を見上げると、思った通り小さなかわいい花が咲いていた。
香りの元は、「ヒサカキ」だ。
ガス漏れ?たくあん?色々言われるが、私はあまり好きな匂いではない。
関西の長寿番組では、ある時期になると駐車場付近からラーメンの匂いがするが何か?と番組のネタになった事もある。
関西では榊(さかき)だが、関東では代わりにヒサカキの葉を神棚や仏壇に飾る。
雑木林のどこにでも生えている常緑樹で、その実はメジロなどの野鳥が好んで食べる一般的な存在だからこそ、あちこちからこの香りが漂ってくるのだ。
皆さんは、この香り、匂いどう思われるだろうか?
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2011年3月19日 東京都
 鱗翅目 タテハチョウ科 ルリタテハ
 ユリ目 ユリ科 ウバユリ
 ツバキ目 ツバキ科 ヒサカキ CANON EOS40D,SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO


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