ヒヨドリバナとジェミニウイルス [植物]
ヒョウモンチョウの仲間がよく吸蜜する花にヒヨドリバナがある。
キク目キク科フジバカマ属で7~10月に白い糸が集まったような花を咲かせる。
丘陵では多くはないが所々でみられる。
先日、初めて訪れた草はら脇にこのヒヨドリバナがあった。
花は終わっていたが、いつも見るものとはちょっと様子が異なり斑のある葉が目立っていた。
一見きれいな葉だが、これはおそらくジェミニウイルスに感染したものと思われる。
このウイルスに感染すると、成長が低下し個体サイズが小さくなり死亡率が高まるとのこと。
葉が黄色くなるのは葉のクロロフィルが減るために起こり、光合成の低下によって成長が阻害される。
このウイルスに感染したヒヨドリバナは万葉集にも書かれていて、世界最古の植物ウイルスの記録ということでその昔から絶えることなく共存してきた不思議な関係らしい。
これらは他の株に感染しないうちに処分するしかないようだ。
2011年11月24日 埼玉県
キク目 キク科 ヒヨドリバナ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
2011-11-30 01:43
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