アカガエルのオタマピンチ!その後 [両生類・爬虫類]
3月18日に書いた渇水でピンチに陥ったアカガエルのオタマを、今日ようやく見に行くことができた。
あの後雨が少し降り、昨日おとといと降り続いたおかげでなんと!水のなかった流れや池に水が満たされていた。
この水量なら渇水前に戻った感じ。
はたしてオタマたちは大丈夫なのか?
恐る恐る近付いてみると、いくつもの黒い塊が見えた。
おぉ!生きている!いや~良かった良かった。
大きさからしてピンチだったあのオタマたちに間違いない。
それにしてもあの後すぐに雨が降ってくれたのが良かったが、今回オタマたちを救ったのは彼らを包んでいたゼラチン質だ。
周りに水はなかったが、ゼラチン質の水分が乾燥から彼らを守ってくれたのだ。
このゼラチン質は、オタマの餌になっているようだが、今回のようなピンチの時に絶大な威力を発揮し危機を回避する役割があることがようくわかった。
卵から子供たちが孵化するころにはお母さんはいないのだが、こうして子供たちをしっかり守れるものを残しているとは、自然界の奥深さを実感した出来事だった。
何よりもオタマ復活!が嬉しい!!
2013年3月28日 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM
アカガエルのオタマピンチ! [両生類・爬虫類]
丘陵のある小さな谷戸の池に、アカガエルの卵塊の様子を見に行った。
3月2日にはたくさんの卵塊が産み付けられていた。
たまにトウキョウサンショウウオの卵塊も見られる場所で、それも楽しみにしている。
だが、ついて見て驚いた。
水がない・・・・。
今年の冬に雨が少なかったせいか各地で湧水が減少しているようだ。
ここの水源も丘陵の奥から染み出る湧水なうえ、本流から引いた池なので本流の水が減れば、こちらまで回ってこないのだ。
水は全く流れておらず、光っているところはすべて卵塊。
まだゼラチン質には水を含んでいて、中で孵化したばかりのオタマジャクシが蠢いていた。
ただこのまま雨が降らなければ、干からびるのも時間の問題。
幸い今晩は雨が降り、遅い時間は大荒れとの予報なのでとにかく雨雲に期待したい!
オタマたち頑張れ!雨よたくさん降ってくれ~!!
2013年3月18日 東京都
無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル CANON EOS50D,EF-S60mm F2.8L マクロ USM
ヤマアカガエルがやってきた [両生類・爬虫類]
昨日の春一番がもたらした暖かさと夜に降った雨のお蔭で、谷戸の湿地ではアカガエルたちの宴が開かれたに違いない。
一転して今日は強い北風が一日吹き荒れ、気温もぐっと下がったが、その現場を夜回りした。
風が冷たく手が痛くなるほどで、当然のことながら鳴き声は聞かれない。
2月に2つの卵塊が見られた湿地には、一面数えきれないほどの卵、卵、卵。
水面に出ているものはいないが、水底にじっとしているカップルがいた。
目の上からお尻に伸びる線が鼓膜のところで曲がっているのでヤマアカガエル。
メスに比べて濃い体色のオスだ。
少しの間じっと息を潜めたが、産卵をする気配はなく、そのうちこちらの方へ泳いできた。
さらに粘ったが産卵は見られず、ここではこのカップルのみだった。
卵塊の上に一頭のメスがすっかりぺちゃんこになったお腹を向けて横たわっていた。
無事産卵は終えたものの、力尽きてしまったのだろうか。
毎年、宴の後にはこうした亡骸があちこちで見られる。
次に丘陵の南側、北風が遮られる谷戸を見に行った。
風はさほど感じないが、何せ気温は低くここでも鳴き声は聞かれない。
湿地を見渡すが卵塊はまばらで、水底にメスと小さなオスとのカップル。
これもヤマアカガエルだ。
息をひそめて待ったが、少し鳴き声が聞かれたが合唱には至らず。
小さな若いオスがひょっこり水面に顔を出しただけだった。
この夜は、4つの谷戸の湿地と池を回ったが、3つの谷戸すべてヤマアカガエル。
昨年もっとも早くにたくさんの卵塊が見られた谷戸の池では、カエルも卵塊も見られなかった。
卵塊の数は全体ではまだまだ。
次に暖かい雨が降れば、ヤマアカガエルに加えてニホンアカガエルも押し寄せさらに賑やかな宴が開かれるに違いない。
その時を楽しみに待とう!
2013年3月2日 東京都、埼玉県
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ/430EXⅡ
アカガエル産卵する [両生類・爬虫類]
今日は午前中晴れ間が出ていたが、午後からすっかり曇り寒くなった。
午後から久しぶりにいくつかの谷戸を回ってみたが、虫はさっぱり見つからない。
近頃すっかり集中力が低下してしまった感がある。
日の当たる畑の脇では、ホトケノザの淡いピンクの花が春の訪れを告げていた。
湿地周りの木の幹で、苔の胞子嚢に絡まって白い綿毛を付けた種がいくつもくっついていた。
テイカカズラかな?ガガイモにしては種が細長いよう。
谷戸の湿地をのぞいてみると、ヤマアカガエルであろう一塊の卵塊を見つけた。
今年初確認、ここ数日の間で産んだと思われる。
昨年は、2月16日に産んで日数の経ったものを見つけていたので昨年並みといったところ。
まだ寒い日が続きそうだが、次の暖かい雨の後にはカエル合戦が繰り広げられるだろう!
2013年2月12日 東京都
シソ目 シソ科 ホトケノザ
リンドウ目 キョウチクトウ科 テイカカズラ
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
狭山丘陵のアマガエル [両生類・爬虫類]
今日は休みだったが家にいると暑いので、近くの小さな谷戸に出かけてみた。
駐車場に車を止めてテーブルと椅子を出してくつろいだ。
目の前には、小さな田んぼが広がっていて稲の花が咲いていた。
畔を歩いてみると、バッタが足元から右に左に飛び出した。
コバネイナゴ、ショウリョウバッタにオンブバッタ。
気を付けないと踏んでしまうほどだった。
ここの田んぼでは農薬を使っていないからだろう。
稲の葉は食べられて穴だらけだが、お蔭でたくさんのバッタたちが生きていけるのだ。
歩いているとバッタとは違うまん丸いものがぴょんとはねた。
何?
久しぶりに見る「ニホンアマガエル」だった。
東京都のレッドリスト北多摩ではVU(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されており、狭山丘陵でも東京都側ではあまり見られない。
アカガエルも数匹見ることができた。
たくさんのバッタたちのおかげで、カエルたちも棲むことができるのだろう。
さらに歩くとほぼ同じ大きさのものがまた見つかった。
今年カエルになったばかりの個体だろう。
シュレーゲルアオガエルに似ているが、鼻先から目にかけて黒い線があるのニホンアマガエルの特徴だ。
葉に座って両側に手をかけているように見えるこの姿、何とも愛らしい!!
2012年8月9日 埼玉県
直翅目 バッタ科 コバネイナゴ
無尾目 アマガエル科 ニホンアマガエル
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
陸の上の生活はどうですか? [両生類・爬虫類]
丘陵の林縁や水辺を歩くと、足元からぴょんぴょん茶色いものが跳ぶ。
バッタ?
ようく見るとちっちゃなちっちゃなカエルたちだった。
正体がわかると、歩くのに気を遣う。
踏んでしまってはえらいことだ。
これはアカガエル。
水から出てどれくらいたつのだろうか?
ここにはヤマアカガエルとニホンアカガエルの2種がいる。
「ヤマアカガエル」だろうと思うが、まだ小さくて判断が難しい。
別の場所では、もっと小さいのが歩いていた。15mmくらいだろうか。
大人になるとガマガエルとなる「アズマヒキガエル」だ。
成体の大きさはダントツに大きいが、陸に上がったばかりの頃はカエルの中で最も小さいかもしれない。
アカガエルはピョンピョン跳ねるがこちらは伸びをするようにのそのそ歩いていた。
どちらも動かなければ、枯葉にそっくりの色でまず気付かれないのだが・・・。
アカガエルもアズマヒキガエルも産卵、幼生期は水中だが、陸に上がると水辺を離れ雑木林で生活を始める。
水から上がって陸の生活はどうだろう?
水の中の方が良かったなんてものもいるかもしれない。
これからも水辺と雑木林、両方の環境を今のように良い状態に維持していかなければならない。
どちらか一つが欠けても、彼らはここに棲めなくなってしまうのだ。
2012年6月29日 東京都
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル、ヒキガエル科 アズマヒキガエル CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
春を告げるカエルたち~武蔵野 [両生類・爬虫類]
アズマヒキガエルの卵塊だ、
狭山丘陵では、早ければ1月末からアカガエルたちが暖かい雨に誘われて卵を産みに湿地に集まってくるが、ここではアカガエルの姿がほとんど見られず、アズマヒキガエルの卵塊が先に見つかった。
数日観察していると、日に日に卵塊の数が増えて行った。
池の周りでは、包接するヒキガエルたちがあちこちでかさかさ音を立てていた。
こうしてみると、上に乗っかっているオスは不細工だがメスはくりっとした瞳でなかなかかわいい!
早くに生まれた卵はすでにオタマジャクシの形になっていた。
泳ぎだす日も間もなくだろう。
数少ないがニホンアカガエルの卵塊もいくつか見つかった。
アカガエルの卵塊がもっと増えてカエルの数が増えれば、今以上に豊かな生態系が期待できるだろうなぁ!
2012年3月3日 東京都
無尾目 ヒキガエル科 アズマヒキガエル
アカガエル科 ニホンアカガエル RICOH CX5
啓蟄 虫だけでなくカエルたちも [両生類・爬虫類]
啓蟄とは、二十四節季の中で寒さが和らぎ冬越ししていた虫たちが出てくる頃の3月6日。
虫だけでなくカエルたちも賑やかだった。
湿地に近づくとニャラニャラ♪と声が聞こえてきた。
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通りかかった人たちが何がいるのかと覗き込んでいた。
知らない人には不気味な声だろう。
人が近づくと鳴き止んで落ち葉の下に潜り込み、いなくなるとまた出てきて鳴き始める。
ニャラニャラと聞こえるのは湿地に奥のほうからで、岸近くからはククッ、ククッという小さな鳴き声。
動かずじっと様子を見ているとあちこちから顔を出しまた鳴きだした。
ククッという声の主は「ニホンアカガエル」だった。
さて、問題。
写真の中に何匹のアカガエルたちがいるでしょう?
ここの湿地だけでいったい何匹のカエルたちがいるのか?
とにかくカエル・カエル・カエル。
夢に出てきそうである。
どうやら岸近くはニホンアカガエルで、湿地の真ん中や奥のほうにはヤマアカガエルがいるようだ。
どちらもアカガエルの仲間だが、混血しないのかいつも不思議に思う。
このカエル合戦はまだまだ続きそうだ。
上の答え=カエルの数は9匹。
2012年3月6日 東京都
無尾目 アカガエル科 ニホンアカガエル CANON EOS7D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
アカガエルの産卵始まる [両生類・爬虫類]
昨夜から雨が降った。
午後には止んで寒さも緩んだので、日が落ちてから先日卵塊があった谷戸の湿地にアカガエルの様子を見に出掛けてみた。
車を止めて歩いていると、湿地の池からニャラニャラと賑やかなアカガエルの鳴き声が聞こえてきた。
池を照らしてみるとたくさんの卵塊とアカガエルたちがいた。
鳴き声はヤマアカガエルのようだが、カエルを見てもどちらか判断が難しい。
体の色が濃く背中の線が鼓膜の後ろで曲がるのがヤマアカ、色は明るく線が真っ直ぐなのがニホンアカなのだが、これは背中の線が曲がっているのでヤマアカ?
こちらは真っ直ぐなのでニホンアカ?
両種入り混じっているということなのだろうか。
近いうちに確認しようと思う。
卵塊の上に、産んで間もない卵の塊があった。
写真の真ん中に密集している黒い卵、少しすると寒天質が水を吸って大きくなり一つ一つの卵を覆う。
水を吸って膨らんだ卵塊を見て、こんなにたくさんお腹に入っているのですかと聞かれることがあるが
実は産んだばかりの時は、この写真のような状態なのだ。
2012年2月23日 東京都
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル?ニホンアカガエル?
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
アカガエル産卵する [両生類・爬虫類]
今年の冬は雨が少なく、寒い日が続いている。
そろそろアカガエルたちの産卵時期ではあるが、この寒さではまだであろうと思っていると、昨日公園のレンジャーが卵塊を見つけたとの情報があり見に行った。
昨年、卵塊が最も多く見つかった谷戸を見て回るとすぐに新しいのが見つかった。
先日の少し暖かい日の夜に雨が降ったのでその時に産んだのかもしれない。
しかし、今日はまたすこぶる寒い・・・・。
別の谷戸の小さな池では一面氷が張っていたくらいだ。
こちらは少し前に産んだ卵塊。
近年の卵塊の初確認は、2009年は1月31日、2010年は2月16日、昨年は2月18日だった。
初確認としては昨年、一昨年並みだが、予報では週末もまだ寒いようで産卵ラッシュは少し遅れそうだ。
2012年2月16日 東京都
無尾目 アカガエル科 ヤマアカガエル卵塊
CANON EOS7D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ 、CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM