SSブログ

頭に角 ナナフシモドキのメス [その他の虫]

久しぶりに訪れた湿地では、「チダケサシ」が見ごろを迎えていた。
毎年タイミングを逃しここに来た時には、まだつぼみだったりすでに花期が終わっていたりとタイミングが悪かったが、今年はドンピシャだった。
chidakesashi0714.JPG
















茎に葉が少なく、食用となる乳茸(チチダケ)というキノコを刺して持ち帰った事からこの名がついたという。
東京都では絶滅危惧1B類に指定されている希少種。
chidakesashi1-0714.JPG

























少し歩いた葉の上で「ナナフシモドキ」を見つけた。
木の枝にいればなかなか見つけられないが、この葉の上では得意の擬態も十分発揮出来ていない。
葉の葉脈にしてはちょっと不自然だ。しいて言えば葉の上に落ちた枯れ枝ってところだろう。
nanahushimodoki0714.JPG
















翅のないナナフシにはこのナナフシモドキとエダナナフシの2種類がいるが、ナナフシモドキは触角が短ので見分けられる。上の写真で触角のように見えるのは前脚で、触角は前脚の間にあるのでよく見ないとわかりづらい。

顔をアップで見ると目の上に1対の小さな角がある。
メスにはこの角がありオスにはない。
といっても自然界ではオスはほとんど見つかっておらず、過去に7例、一番新しいもので2009年に愛媛県で見つかりニュースになった。

昆虫写真家 新開孝さんのブログ「ひむか昆虫記」 
http://www.shinkai.info/himuka_blog/2009/08/post-250.html

ナナフシモドキは、メスのみの単為生殖で増えるという何とも不思議な虫なのだ。

当初、過去6例、一番新しいもので2006年に岡山県と記したがその後愛媛県でも確認されていたので訂正した。
nanahushimodoki1-0714JPG.JPG
















2011年7月14日 埼玉県
 バラ目 ユキノシタ科 チダケサシ
 竹節虫目 ナナフシ科 ナナフシモドキ
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX (3.4枚目)


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。