アズチグモ [その他の虫]
オカトラノオの真っ白な花が咲いていた。
根元の方から咲き始めだんだん先へと咲いていく。
今は真ん中あたりなので、もう少し花を楽しめそうだ。
この日は、いつも見られるヒョウモンの仲間などのチョウたちは見当たらず、アブやハナムグリだけしかいない。
シマアシブトハナアブが奇妙なとまり方をしていたので良く見るとクモに捕えられていた。
真っ白な花の中に真っ白なクモ、「アズチグモ」。
この色で待ち伏せされていると、花を訪れた虫たちは気付かない。
凄い擬態だ。
このアブもまさか敵が潜んでいようとは思いもよらなかっただろう。
少しの油断が死に繋がる、自然の中で生きるのは厳しい。
頭の三角形で褐色の班が特徴で、この個体はお尻にも褐色の模様があるなぁと思っていたら模様が動いた。
模様ではなく、このクモのオスだった。
クモの中には、メスに比べてオスがとても小さい種がいる。
夏から秋によく見られるジョロウグモも巣の中にいる大きいのはメスで、よく探すととても小さなオスがメスから離れてたところにいるのが見られる。
このオスも近付き過ぎるとメスに食べられてしまう。
オスはメスに寄り添うのも命がけだ。
2011年7月14日 東京都
真正クモ目 カニグモ科 アズチグモ
双翅目 ハナアブ科 シマアシブトハナアブ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX