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ようやく見つけたアオバズク [鳥]

毎年、初夏の頃から我が家の周りにアオバズクがやって来て、ホッホー・ホッホーと鳴く。
樹洞のある大木で繁殖し、冬にはまた帰っていくフクロウの仲間の夏鳥だ。

うちのすぐ近くに放置された屋敷林があり、色々な野鳥が利用していた。
恐らくアオバズクも利用していたに違いないが、昨年バッサリ切られ駐車場になってしまった。
そのせいで今年は来ないかなと思っていたが、声を聞けてほっとしていたのだった。
この夏近くの神社で確認されそこで繁殖かと思われたが、樹洞のある木は見当たらない。
どこかで繁殖しているのに違いないと思うのだが・・・。

これまで鳴き声聞くと探しに出かけたのだが、夜道人の目もあり見つけられずにいた。
今日もまた鳴き声が聞こえたため、探しに出かけようやくその姿を電線で見つけた。
少し遠く暗いのでピント合わせが難しく、何とか見られるものが数枚撮れた。
ストロボ光で目が赤く光っていた。
アオバズク0911_1.JPG

















家に戻って撮った写真を見ていると、さらに大きな声が聞こえてきた。
移動して近くに移ったかと玄関を出ると、何と目の前の電線にとまって鳴いていたのだった。
これだけ近くで見たのは初めてで、ちょっと興奮!
だが後ろを向いたままなかなか前を向いてくれない。
アオバズク5-0911_1.JPG

















少ししてようやくこちらを向いてくれた。
右目はやはり赤く光っているが、左目は元来の黄色が少し見える。
アオバズク4-0911_1.JPG

















こんな機会は次いつあるかわからないのでじっくり観察と思ったが、いかんせん暗くシルエットだけ。
手持ちの図鑑ではキジバトよりやや小型と書かれているが、大きいように思えた。
数枚撮っていると、ストロボ光を嫌ったようでサッと神社の方角へ飛んで行ってしまった。
我が家から狭山丘陵までそんなに遠くはないので丘陵に繁殖地があるならばそれほど心配はいらないだろうが、繁殖できる大木がなくなればここで姿を見ることができなくなる。

現在市街地に残る林は、地主の方や周囲の住民にとってさまざまな問題を多く抱えているが、私たちも含めたそこを利用している生きものたちのために保存していけるといいのだが。
これからもホッホー・ホッホーという声を聞くことができるか?
毎年ドキドキである。
アオバズク3-0911_1.JPG

















2012年9月11日 埼玉県
フクロウ目 フクロウ科 アオバズク(埼玉県 地帯別危惧種、東京都 絶滅危惧ⅠB類)
CANON EOS40D,EF70-200mm F2.8L IS USM/EF1.4×Ⅱ+430EXⅡ


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