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ようやく出会えたツノトンボ [その他の虫]

丘陵の谷戸に、あるバッタを探しに出かけた。
私の知る限りこの谷戸でしか見られない種だが、今日は残念ながら見つけることができなかった。
今年は他のバッタの仲間も少なく、全く手入れがされずに草丈が高くなっているのが気になった。

この谷戸では、以前にツノトンボの幼虫の孵化を確認して以来、成虫をずっと探してきたがこれまで一度も見つけられずにいた。
今日バッタを探して歩いていると、足元からトンボが飛び立った。
飛び方に違和感を覚えたので、着地した場所を見るとそこにいたのは「ツノトンボ」だった。
足掛け5年になるだろうか、ようやくここで見ることができたのは感動である。
ツノトンボ0905_1.JPG
















先端が丸くピンと伸びた触覚はまさにツノトンボの象徴。
体の色は地味だが、背中の黄色いラインが美しい。
これは、写真のようにイネ科の植物の葉の色に似せていると思われる。
お腹が膨らんでいるのはたくさんの卵を持っているからだろう。
まだこれから産卵をするようだ。
ツノトンボ1-0905_1.JPG

















そのすぐそばからもう一頭が飛び立った。
こちらもツノトンボのようだがお腹の膨らみがなく尾の先端に突起があるのでオスのようだ。
ツノトンボ2-0905_1.JPG
















あたりを見ると、ハルジオンの枯れた茎で孵化した幼虫を見つけた。
皆茎に整列してとまっている。
すぐ下には卵の殻があり、遠目に見ると植物に花が咲いているようにも見える。
これも彼らが敵から身を守る戦略なのだろうか?
ツノトンボ幼虫2-0905_1.JPG
















皆下向きに並んでいる。
近づくと大顎を広げて威嚇しているように思えた。
ツノトンボ幼虫-0905_1.JPG
















こんな状態のものがあちこちで見られ、今が孵化時期のピークのように思われた。
ツノトンボ幼虫1-0905_1.JPG
















あたりを探してみると、まだ孵化していない卵が見つかった。
ほぼ同じ大きさで整列している小さな楕円のその形は、とても美しい自然美だ。
これで丘陵で見られるオオツノトンボ、丘陵にはいないキバネツノトンボとこの仲間3種をすべて見ることができた。
ツノトンボ卵-0905_1.JPG
























2012年9月5日 東京都
脈翅目 ツノトンボ科 ツノトンボ 

CANON EOS40D,Tokina AT-X107 DX Fisheye /MT-24EX
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


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