SSブログ

顔の赤いクロタマムシ [甲虫]

針葉樹の伐採木を丹念に見ていると、黒いタマムシが出てきた。
黒いからクロタマムシかと思ったのだが、今までに見たことがないのでわからない。
タマムシの仲間らしくとにかく動き回り落ち着かない。
クロタマムシ0828-1_1.JPG


















特徴を探すと、目と目の間にオレンジ色の模様があった。
これならすぐにわかるだろうと思ったのだが、帰って図鑑を見ても載っていない。
クロタマムシ0828-3_1.JPG


















webでもさんざん探してようやく「クロタマムシ」のオスだという事が判明した。
手持ちのどの図鑑にもクロタマムシは記載されているが、頭にオレンジ色の模様がある写真や記述が全くない。
この特徴は記載すべきで、これを目当てに探しても全く無意味なのだ。
写真が無理ならせめてその記述が必要である。
クロタマムシ0828-2_1_1.JPG



























2013年8月28日 長野県
鞘羽目 タマムシ科 クロタマムシ   CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


アカアシオオアオカミキリ [甲虫]

今年は、「アカアシオオアオカミキリ」をよく見かけた。
夜の酒場の常連客だ。
レッドデータで埼玉県では準絶滅危惧種、東京都では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種である。
アカアシオオアオカミキリ0804-0_1_1_1.JPG


















確かに名前の通り脚が赤い。
頭や前胸背、前翅はオレンジの入ったメタリックグリーン。
色には個体差があるようだ。
アカアシオオアオカミキリ0804-3_1_1_1.JPG


















前から見ると、カミキリらしい愛嬌のある顔付。
アカアシオオアオカミキリ0804-4_1_1_1.JPG


















この角度だとちょっといかついか。
アカアシオオアオカミキリ0804_1_1_1_1.JPG


















2013年8月4日
鞘羽目 カミキリムシ科 アカアシオオアオカミキリ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


近所の境内で初見のエリザハンミョウ [甲虫]

家から歩いてすぐのところに毎年初詣にお参りする神社がある。
ここに「エリザハンミョウ」がいると、いつもお世話になっている森のキョロちゃんさんから教えていただいたので早速行ってみた。
境内を歩いてみると、小さな虫が飛び立つ。
おぉ、エリザかと思い近付くが、すぐに飛んでなかなか確認できない。
ようやくマクロレンズで捉えたのは、いつも見かける「トウキョウヒメハンミョウ」だった。
トウキョウヒメハンミョウ0815_1.JPG




















しつこく探しているとトウヒメとは異なる模様のハンミョウがいたのだが、これもじっとしていてくれないので撮影するのに難儀した。
エリザハンミョウ0815-0_1.JPG




















顎から汗がしたたり落ちる暑さの中、ようやく「エリザハンミョウ」を確認できた。
大きさはトウキョウヒメハンミョウとほぼ同じくらいなので、この種を知らなければすべてトウキョウヒメハンミョウと思ってしまうだろう。
エリザハンミョウ0815-2_1.JPG




















前翅下部の曲紋がエリザの特徴のようだ。
エリザハンミョウ0815_1_1.JPG




















意外と身近なところにまだ見ぬ種がいるという事が改めて認識できた。
森のキョロちゃんさんありがとうございました。
エリザハンミョウ0815-1_1_1.JPG




















2013年8月15日 埼玉県
鞘羽目 オサムシ科 トウキョウヒメハンミョウ、エリザハンミョウ(ヒメハンミョウ)

CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM


クズの葉上はラブリ~[黒ハート] [甲虫]

今の時期、クズが様々な植物を覆い隠し繁茂している。
ピンク色の花も美しい。
そんな葉上をよく見ると、小さな虫がたくさん見つかる。
5mm前後の小さなゾウムシの仲間「コフキゾウムシ」、交尾しているのも多くみられる。
コフキゾウムシ0719-2_1.JPG


















敏感なカップルは、近づくとすぐに交尾をといてそそくさと逃げてしまう。
このカップルも一枚撮った後すぐに逃げてしまった。
コフキゾウムシ0719-1_1.JPG


















しかし、お相手が気になるのだろう。
少しすると様子を見ながらも近づいてきた。
その後どうなったかは知らないが、今クズの葉上はラブリーなのだ[黒ハート]
コフキゾウムシ0719_1.JPG


















2013年7月19日 東京都
鞘羽目 ゾウムシ科 コフキゾウムシ  CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


草はらの宝石 イモサルハムシ [甲虫]

ヒルガオでジンガサハムシを探していたのだが、見つからない。
代わりに艶のある美しいブルーのサルハムシがたくさんいた。
これが敏感で、近づくとすぐに落下してしまう。
イモサルハムシ0704-0_1.JPG


















交尾個体が落下。
落ちた葉からさらに下の葉へ。
覗くお尻がkawaii。
イモサルハムシ0704_1.JPG


















銅金色の個体も同じ種だろう。
帰って調べると、「イモサルハムシ」だった。
主にヒルガオを食し、青や銅金色など体色は変化に富むとある。
イモサルハムシ0704-3_1.JPG


















黄金色のジンガサハムシが見たかったのだが、イモサルハムシもなかなかのもの。
色は違えどこちらも草はらの宝石だ。
イモサルハムシ0704-2_1.JPG




















それにしても近づけば落ち、中には飛んで逃げる者もいてゆっくり観察することができない。
なかなか厄介である。
イモサルハムシ0704-4_1.JPG


















2013年7月4日 埼玉県
鞘羽目 ハムシ科 イモサルハムシ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


地味だがよく見ると美しいヨツボシオオキスイ [甲虫]

雑木林のあちこちで昆虫酒場がオープンしている。
ここの主役は、カブトムシやクワガタムシ、オオムラサキあたり、その他は脇役。
ヒール役はスズメバチってところだろう。
まぁ、人によって求めるものが異なるので、主役はそれぞれだろうが一般的にはこう言っていいだろう。

脇役の中に「ヨツボシオオキスイ」がいる。
一見地味ですぐに逃げてしまうのだが、よく見るとこれがなかなか美しい!
光を反射して銅色に輝くちりばめられた点刻や黄色い四つ星。
この虫がもっと大きければ、もう少し人気があるに違いない。
ヨツボシオオキスイ0617-2_1.JPG




















すこし前に知ったのが、これによく似た「ムナビロオオキスイ」の存在だ。
目からうろこで、そんなに似た虫がいたのかと驚きでもある。
保育社などの図鑑には掲載されているようだが、手元にないので知らなかったのだ。
今まですべてヨツボシオオキスイとして片付けていたが、今後は同定に注意が必要だ。
この2種の識別は、上翅表面の第3-5間室(溝)が綺麗に区切られているのがヨツボシで、凸凹していてきれいに
区切られていないのがムナビロだそうだ。
写真のものはヨツボシでよさそう。
また、ヨツボシは上翅先端が丸いのがオスで、尖ってW型になっているのがメスとWEB上で言っているサイトがほとんどだが、
先日買ったポプラディア大図鑑WONDA昆虫では、オスは翅の先が尖るとある。
どちらが正しいのだろうか?
この夏は、ムナビロを撮影してその差を確認したいものだ。
ヨツボシオオキスイ0617-1_1.JPG




















2013年6月17日 埼玉県
鞘羽目 オオキスイ科 ヨツボシオオキスイ     EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


凄いアタック!ヒゲナガハナノミ [甲虫]

笹の葉の上に「ヒゲナガハナノミ」のカップルを見つけた。
今の時期が発生のピークなのだろう。
水辺の林縁で目を凝らしていると、動くもののほとんどがヒゲナガハナノミくらいの多さだ。
ヒゲナガハナノミ0603_1.JPG
























カップルを見ていたら、独り身のオスが集まってえらい騒ぎになってしまった。
横取りできるかは置いといて、これくらいのチャレンジがあるべきだろうと、つい自分の過去を振り返った。
誰に遠慮することもなく、思うがままに行動するのはとても大事なことだと今になって虫に教えられている(笑)
ヒゲナガハナノミ0603-1_1.JPG
















2013年6月3日 東京都
鞘羽目 ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ     EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

恥ずかしげに交尾するヒゲナガハナノミ [甲虫]

湿地周りを歩いたら、あちこちで「ヒゲナガハナノミ」が見られた。
ホタルに似ているがホタルとは異なり、光らないヒゲナガハナノミ科に属する。
幼虫は水中ですごし、成虫もホタルと同じような水辺環境で見られるため、これをホタルだと思う人もいるのではないだろうか。
近付くとすぐに飛んで行ってしまい敏感だ。
そんな中でも交尾をしているのは比較的逃げずにモデルになってくれる。
ヒゲナガハナノミ0528_1.JPG
















茶色くてひげの立派なのがオスで、黒い方がメス。
たいがいオスもメスも写真のように下を向き、特にメスはかたくなにうつむいて一向に顔をあげてはくれない。
これでは面白くないのだが、虫も恥ずかしいのか…いたしかたない。
ヒゲナガハナノミ0528-1_1.JPG
















2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ    EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

初めて見たキベリコバネジョウカイ? [甲虫]

ヨツキボシカミキリを観察している足元に、ハバチのような虫がいてとりあえず撮影しておいた。
帰ってよく見ると、前翅短いが固そうで蜂などの膜翅目ではなく鞘羽目のようだ。
そこで、netで調べてみると「キベリコバネジョウカイ」という種のよう。
ただニセキベリコバネジョウカイというのもいるらしいのだが画像が出てこないのと手持ちの図鑑にどちらも未記載なので不明だ。
ご存知の方がいらっしゃれば是非お教えいただきたく。

ご近所の小さな生き物たちのそら様、ムシをデザインしたのはダレ?のBABA様より
 キベリコバネジョウカイとニセキベリコバネジョウカイの識別点をお教えいただきこれをキベリコバネ 
 ジョウカイといたしました。ご教示くださりありがとうございました。
キベリコバネジョウカイ0528_1_1.JPG
















2013年5月28日 埼玉県 
鞘羽目 ジョウカイボン科 キベリコバネジョウカイ  EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX

初めてのヨツキボシカミキリ [甲虫]

葉の上に見たことのないカミキリムシがいた。
大きさは10mm前後で前翅の黄色い模様が特徴的で美しい。
帰って調べると背中の模様から「ヨツキボシカミキリ」という名前だった。
ヌルデを好むらしい。
ヨツキボシカミキリ0528_1.JPG


















少し歩くと伐採された木株に小さな虫がたくさん集まっているのが目に付いた。
先ほど見たヨツボシカミキリだった。この伐採木はヌルデなのだろうか?
交尾をしているカップルもいくつも見られた。
ヨツキボシカミキリ0528-3_1.JPG


















そこへ独り身のオスの横槍が入る。
ヨツキボシカミキリ0528-4_1.JPG


















そんな光景があちこちで見られた。
こちらでも。
ヨツキボシカミキリ0528-1_1.JPG


















邪魔されたオスは、直立して天に向かって大顎をガチガチしているがほとんど効果がない。
が何とかメスを死守できたようだった。
正面から見ると、ラミーカミキリとよく似て可愛い顔をしている。
カミキリムシにもたくさんの種がいて、毎年新しい出会いがあり楽しみだ!
ヨツキボシカミキリ0528-2_1.JPG


















2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 カミキリムシ科 ヨツキボシカミキリ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。