顔の赤いクロタマムシ [甲虫]
針葉樹の伐採木を丹念に見ていると、黒いタマムシが出てきた。
黒いからクロタマムシかと思ったのだが、今までに見たことがないのでわからない。
タマムシの仲間らしくとにかく動き回り落ち着かない。
特徴を探すと、目と目の間にオレンジ色の模様があった。
これならすぐにわかるだろうと思ったのだが、帰って図鑑を見ても載っていない。
webでもさんざん探してようやく「クロタマムシ」のオスだという事が判明した。
手持ちのどの図鑑にもクロタマムシは記載されているが、頭にオレンジ色の模様がある写真や記述が全くない。
この特徴は記載すべきで、これを目当てに探しても全く無意味なのだ。
写真が無理ならせめてその記述が必要である。
2013年8月28日 長野県
鞘羽目 タマムシ科 クロタマムシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
アカアシオオアオカミキリ [甲虫]
近所の境内で初見のエリザハンミョウ [甲虫]
家から歩いてすぐのところに毎年初詣にお参りする神社がある。
ここに「エリザハンミョウ」がいると、いつもお世話になっている森のキョロちゃんさんから教えていただいたので早速行ってみた。
境内を歩いてみると、小さな虫が飛び立つ。
おぉ、エリザかと思い近付くが、すぐに飛んでなかなか確認できない。
ようやくマクロレンズで捉えたのは、いつも見かける「トウキョウヒメハンミョウ」だった。
しつこく探しているとトウヒメとは異なる模様のハンミョウがいたのだが、これもじっとしていてくれないので撮影するのに難儀した。
顎から汗がしたたり落ちる暑さの中、ようやく「エリザハンミョウ」を確認できた。
大きさはトウキョウヒメハンミョウとほぼ同じくらいなので、この種を知らなければすべてトウキョウヒメハンミョウと思ってしまうだろう。
前翅下部の曲紋がエリザの特徴のようだ。
意外と身近なところにまだ見ぬ種がいるという事が改めて認識できた。
森のキョロちゃんさんありがとうございました。
2013年8月15日 埼玉県
鞘羽目 オサムシ科 トウキョウヒメハンミョウ、エリザハンミョウ(ヒメハンミョウ)
CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM
クズの葉上はラブリ~ [甲虫]
今の時期、クズが様々な植物を覆い隠し繁茂している。
ピンク色の花も美しい。
そんな葉上をよく見ると、小さな虫がたくさん見つかる。
5mm前後の小さなゾウムシの仲間「コフキゾウムシ」、交尾しているのも多くみられる。
敏感なカップルは、近づくとすぐに交尾をといてそそくさと逃げてしまう。
このカップルも一枚撮った後すぐに逃げてしまった。
しかし、お相手が気になるのだろう。
少しすると様子を見ながらも近づいてきた。
その後どうなったかは知らないが、今クズの葉上はラブリーなのだ
2013年7月19日 東京都
鞘羽目 ゾウムシ科 コフキゾウムシ CANON EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
草はらの宝石 イモサルハムシ [甲虫]
ヒルガオでジンガサハムシを探していたのだが、見つからない。
代わりに艶のある美しいブルーのサルハムシがたくさんいた。
これが敏感で、近づくとすぐに落下してしまう。
交尾個体が落下。
落ちた葉からさらに下の葉へ。
覗くお尻がkawaii。
銅金色の個体も同じ種だろう。
帰って調べると、「イモサルハムシ」だった。
主にヒルガオを食し、青や銅金色など体色は変化に富むとある。
黄金色のジンガサハムシが見たかったのだが、イモサルハムシもなかなかのもの。
色は違えどこちらも草はらの宝石だ。
それにしても近づけば落ち、中には飛んで逃げる者もいてゆっくり観察することができない。
なかなか厄介である。
2013年7月4日 埼玉県
鞘羽目 ハムシ科 イモサルハムシ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
地味だがよく見ると美しいヨツボシオオキスイ [甲虫]
雑木林のあちこちで昆虫酒場がオープンしている。
ここの主役は、カブトムシやクワガタムシ、オオムラサキあたり、その他は脇役。
ヒール役はスズメバチってところだろう。
まぁ、人によって求めるものが異なるので、主役はそれぞれだろうが一般的にはこう言っていいだろう。
脇役の中に「ヨツボシオオキスイ」がいる。
一見地味ですぐに逃げてしまうのだが、よく見るとこれがなかなか美しい!
光を反射して銅色に輝くちりばめられた点刻や黄色い四つ星。
この虫がもっと大きければ、もう少し人気があるに違いない。
すこし前に知ったのが、これによく似た「ムナビロオオキスイ」の存在だ。
目からうろこで、そんなに似た虫がいたのかと驚きでもある。
保育社などの図鑑には掲載されているようだが、手元にないので知らなかったのだ。
今まですべてヨツボシオオキスイとして片付けていたが、今後は同定に注意が必要だ。
この2種の識別は、上翅表面の第3-5間室(溝)が綺麗に区切られているのがヨツボシで、凸凹していてきれいに
区切られていないのがムナビロだそうだ。
写真のものはヨツボシでよさそう。
また、ヨツボシは上翅先端が丸いのがオスで、尖ってW型になっているのがメスとWEB上で言っているサイトがほとんどだが、
先日買ったポプラディア大図鑑WONDA昆虫では、オスは翅の先が尖るとある。
どちらが正しいのだろうか?
この夏は、ムナビロを撮影してその差を確認したいものだ。
2013年6月17日 埼玉県
鞘羽目 オオキスイ科 ヨツボシオオキスイ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
凄いアタック!ヒゲナガハナノミ [甲虫]
恥ずかしげに交尾するヒゲナガハナノミ [甲虫]
ホタルに似ているがホタルとは異なり、光らないヒゲナガハナノミ科に属する。
幼虫は水中ですごし、成虫もホタルと同じような水辺環境で見られるため、これをホタルだと思う人もいるのではないだろうか。
近付くとすぐに飛んで行ってしまい敏感だ。
そんな中でも交尾をしているのは比較的逃げずにモデルになってくれる。
茶色くてひげの立派なのがオスで、黒い方がメス。
たいがいオスもメスも写真のように下を向き、特にメスはかたくなにうつむいて一向に顔をあげてはくれない。
これでは面白くないのだが、虫も恥ずかしいのか…いたしかたない。
2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
初めて見たキベリコバネジョウカイ? [甲虫]
帰ってよく見ると、前翅短いが固そうで蜂などの膜翅目ではなく鞘羽目のようだ。
そこで、netで調べてみると「キベリコバネジョウカイ」という種のよう。
ただニセキベリコバネジョウカイというのもいるらしいのだが画像が出てこないのと手持ちの図鑑にどちらも未記載なので不明だ。
ご存知の方がいらっしゃれば是非お教えいただきたく。
※ご近所の小さな生き物たちのそら様、ムシをデザインしたのはダレ?のBABA様より
キベリコバネジョウカイとニセキベリコバネジョウカイの識別点をお教えいただきこれをキベリコバネ
ジョウカイといたしました。ご教示くださりありがとうございました。
2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 ジョウカイボン科 キベリコバネジョウカイ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX
初めてのヨツキボシカミキリ [甲虫]
葉の上に見たことのないカミキリムシがいた。
大きさは10mm前後で前翅の黄色い模様が特徴的で美しい。
帰って調べると背中の模様から「ヨツキボシカミキリ」という名前だった。
ヌルデを好むらしい。
少し歩くと伐採された木株に小さな虫がたくさん集まっているのが目に付いた。
先ほど見たヨツボシカミキリだった。この伐採木はヌルデなのだろうか?
交尾をしているカップルもいくつも見られた。
そこへ独り身のオスの横槍が入る。
そんな光景があちこちで見られた。
こちらでも。
邪魔されたオスは、直立して天に向かって大顎をガチガチしているがほとんど効果がない。
が何とかメスを死守できたようだった。
正面から見ると、ラミーカミキリとよく似て可愛い顔をしている。
カミキリムシにもたくさんの種がいて、毎年新しい出会いがあり楽しみだ!
2013年5月28日 埼玉県
鞘羽目 カミキリムシ科 ヨツキボシカミキリ EOS50D,EF100mm F2.8L IS USM /MT-24EX