カブトムシの掘り出し [甲虫]
一昨年からカブトムシを飼い3年目。
今年は22頭の幼虫が育ち、25日にうち2頭が羽化した。
本来は、1つのケースに1頭飼いでなければいけないのだが、つい1ケースに複数飼いしてしまった。
同じケースの中でも生育に差があり、早く羽化したものが活動を始めると、まだ蛹のものや幼虫などに致命傷を与えてしまう。
そこで今日3つある内、すでに羽化した個体のいるケースを掘り返した。
すると表面に近いところから、すでに死んだメスが出てきた。
腹がえぐられたようになっていることから、羽化間もなく先に羽化した成虫にやられた可能性が高い。
掘り返すのが遅かった・・・。
すぐ近くからメスの成虫が出てきた。恐らくこの個体が犯人だろう。
土を掻いていくと、小さな穴がぽっかり開く。
蛹室である。
崩すと中にいたのはまたメス。
羽化したては翅は白色で体もオレンジ色でまだ柔らかく注意が必要だが、黒く色付いていれば触っても大丈夫。
触るとよく鳴く♪
鳴くといっても腹を伸縮させて音を出しているそうだ。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
オスも出てきた。
まだ角に殻をかぶっている。
メスの蛹が1頭だけでてきた。
頭を上にして入っている。
脚はすでに出来上がっていて透けて見えるが、頭はさほど黒くないので羽化はもう少し先だろう。
蛹室は、内壁がつるつるで湿っていてしっかり固められている。
作る時に何か液体を出して塗り固めているのだろう
オスとメスで大きさが違う。
当然オスは角があるため、その大きさまで計算して作らなければならない。
小さければ角が曲がってしまう。
幼虫の時に、自分はオスだからこのくらいの大きさでと判断しているのだろう。スゴイ!
その大きさを測ってみた。
オスは高さ約7~8cm、径3~4cm。
メスは高さ約4~5cm、径3~3.5cm。
径はさほど変わらなかったが、高さがオスの方が約1.5倍ほどある。
家のは皆小さいのでこれくらいだが、大きい個体になるともっと大きな蛹室になるだろう。
今日掘り返したケースには8頭入れていたが、成虫オス3頭・メス3頭、蛹メス1頭、死亡メス1頭であった。
自然界では羽化して少しの間蛹室で過ごすようだが、人為的に掘り返すことがどんな影響を与えるか気になるところである。そう考えれば、やはり個別飼育が望ましい。
あと2ケースあるので、早いうちにまたやらねばなるまい。
カブトムシを飼うのは今年で終わりにしたい。
2014年6月30日
コウチュウ目コガネムシ科 カブトムシ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
梅雨時の昆虫酒場 [甲虫]
夏本番を前に虫たちの種類や数も増えてきたが、はてさて昆虫酒場にどれだけ集まっているのか?
チョウではサトキマダラヒカゲやヒカゲチョウ。
このところサトキマの数が減りヒカゲチョウが増えてきたように思う。
樹液の出ているところを見てみると、いたのは今年初認の「カナブン」。
シーズンにはもういいっていうぐらいいるが、初めて見るものは新鮮だ。
しかしカナブンよりハエの方の輝きが美しい。
「モンスズメバチ」もやってきていた。
酒場の常連と言えばこの虫。
「ヨツボシポシオオキスイ」。
体中の点刻が、まるで芸術品のような美しさ。
昨年からよく似たムナビロオオキスイを探しているのだが、残念ヨツボシのようだ。
今年最もよく見るクワガタがやはりここにもいた。
狭山丘陵では最も多いのではないかと思う「スジクワガタ」。
だが、出会ったのはメスが多くオスはまだ1度しか見たことがない。
この場所にもメス2頭が樹液を吸っていた。
数日前にも歩いていると何かが目の前に飛んできたので、叩き落とすとスジクワガタのメスだった。
土に潜っていたのか、体の点刻に土が詰まってこれはこれでなかなか綺麗だ。
梅雨が明けるとカブトムシを始めとしてさらに種が増えるのだろう!
夜にはメンツも変わっているか?楽しみである。
2014年6月19,27日 東京都
コウチュウ目コガネムシ科 カナブン
オオキスイムシ科 ヨツボシオオキスイ
クワガタムシ科 スジクワガタ
ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
きのこを食う虫 [甲虫]
これは昆虫酒場か?
期待して近づくとまさしくそうだった。
大した大物はいなかったが、この時の状況はまた後で。
その隣の木の幹に、黒地にオレンジの甲虫がいた。
ヨツボシケシキスイかと思いきや、サイズが大きい。
とりあえず撮影して帰ってみると、樹液ではなく樹皮に生えたきのこを食べていた。
仲良くカップルでお食事中なのは、オオキノコムシの仲間のようだ。
「ヒメオビオオキノコ」だと思うのだが、ミヤマオビオオキノコも捨てがたい。
タイショウ、カタボシエグリなどもいるらしい
詳細な図鑑を持っていないので、識別ができずここまでしかわからない。
それにしても体型は違えども、ヨツボシケシキスイとは色が酷似している。
この仲間、なかなか難しい!
2014年6月27日 東京都
コウチュウ目オオキノコムシ科 ヒメオビオオキノコ? CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
まだ初々しいゴマダラカミキリ [甲虫]
クリの木を眺めていると、葉上にカミキリムシを見つけた。
かなり高い場所なので、近くで見たいと枝を投げてみたら命中!
しかし、どこかへ飛んで行ってしまった。
今年初見のゴマダラカミキリに違いないと思ったのだが、残念。
さらに花の終わったクリの木を観察していると、何かが飛んできて帽子にあたって落ちた。
落ちたところを見てみると、フッフッフッ・・・。
そこにいたのはゴマダラカミキリ、「そんなに見てほしかったのか!じらしおって」と勝手に思ったのだった。
ゴマダラカミキリといえば、小学生の頃、5~6月に通学路のプラタナスの街路樹で毎年見かけて捕まえた思い出の虫である。
今でもプラタナスの独特の香りを嗅げばゴマダラカミキリを思い出すほど。
まだ羽化して間もない個体のようで、体の水色が美しい!
捕まえると、首を振ってギーギーと音を出す。
クリの葉っぱにとまらせると、ゆっくり写真を撮る間もなく飛んでしまった。
相変わらず落ち着きがないというか捕まるとじっとしていない虫である。
隣のカキノキの葉裏にとまった。
カミキリムシの仲間は、幼虫が果樹などの材を食うものがいて害虫として扱われる場合が多い。
このカミキリもクワやイチジクなどの害虫とされる。
ここのクリの木はまだ幼木なのだが、ほとんどの木で幹には今年の羽脱痕(カミキリムシが出た穴)や産卵痕が見られ樹勢も良くない。
これはシロスジカミキリの仕業だが、クリの収穫を考えればたまったものではない!
しかし一方でシロスジカミキリは東京都のレッドリストで北多摩NT=準絶滅危惧種なのだ。
ゴマダラカミキリは希少種ではないが、害虫とされる希少種が及ぼす害と樹木の保護、両立はどうしたものか。
悩ましい!
2014年6月27日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 ゴマダラカミキリ CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
恋のメリーゴーランド イノコヅチカメノコハムシ [甲虫]
なかなか雨が止まず降り続く。
今日少し歩いてみたが、普段の水場はどこもすごい勢いで水が流れていく。
昨年は、水がなくて田んぼに給水車を入れる状況だったが、今年は真逆の心配が・・・。
今の丘陵は花の端境期、ミズキもエゴもネジキも終わって、ムラサキシキブやテイカカズラか。
ウグイスカグラの赤い実が陽を浴びて、見ても美しく食べてもみずみずしく渇きをいやしてくれる。
色々な雑草が伸びてきた中で、イノコヅチの葉上にカメノコハムシを見つけた。
イノコヅチなので「イノコヅチカメノコハムシ」だろうか。
オスがメスの上に乗って交尾の真っ最中だった。
見ていると、オスがお尻を振り振り、メスがくるくる回る。
見ていて面白い!
まるでメリーゴーランドのよう。
いつまで見ても変わらぬ動きにこちらが飽きてしまった。
後はよろしく!
2014年5月31日 東京都
マツムシソウ目スイカズラ科 ウグイスカグラ
コウチュウ目ハムシ科 イノコヅチカメノコハムシ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX
ノコギリクワガタ見っけ! [甲虫]
何してるの? [甲虫]
何せ小さいものは裸眼ではよく見えないのだが、気になってカメラを向けると瑠璃色のハムシたちが横たわっていた。
一番左がメスで右2頭はオスと思われる。
メスをめぐっての争いか?
決着はついていると思うのだが、一番右のオスの諦めが悪い!
腹が黄色くツユクサについているので「キバラルリクビボソハムシ」。
ごそごそしているうちに、メスはさっさと逃げていった。
さすがに2頭に上に載られると立っていられなかったのだろう。
たまったもんではない。
解放されてホッ!?
2014年5月28日 東京都
コウチュウ目ハムシ科 キバラルリクビボソハムシ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX
上翅先端のくびれ ヤハズカミキリ [甲虫]
ベニカミキリ きれいだなぁ! [甲虫]
ハンミョウ(斑猫) 道教え [甲虫]
このところ職場で「ハンミョウ」の話が数回出たことで触発され、久しぶりに見に行ってきた。
丘陵では僕の知る唯一の生息地、車を止めて歩くこと30分ほどでその場所に着いた。
早速目の前から飛び立った。
おぉっ、いるいる!
そぉっと近づくが、敏感で近寄らせてくれない。
ハンミョウは別名道教え。
人が近づくと、数m先まで飛ぶ。また近づくと飛ぶという繰り返しから道を教えてくれている‘道教え’と呼ばれる。
じっくり見たいものとしては、教えてもらわなくていいのでじっとしていてと思うのである。
何度見ても昆虫界でも一二を争う美しさだ。
メタリックに輝く緑・赤・青。
人が見て美しいと思うのと、自然界でハンミョウがこの色合いを纏っているのに相関性はない。
ハンミョウにとってどういったメリットがあるのだろうか?
美しいものには棘があると言われるが、まさしくこの虫も美しさとは裏腹に獰猛な一面を持ち合わせている。
肉食性で大きな牙でミミズや小さな昆虫などを捕えて食べる。
アップで見てみると、いろいろ新たな発見があった。
触角は第4節までは美しいが、それより先に輝きはないこと。
両肩の部分は、色が剥げたように白くなっている。
大顎の重なりは左が上。
いくつかの個体を見たが皆同じだった。
また、ここだけかもしれないが見られる範囲は園路10mほどでそこを過ぎると全く見られない。
じっくり観察することは新たな知見があり面白いものである!!
2014年5月13日 埼玉県
コウチュウ目ハンミョウ科 ハンミョウ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX