今の時期の丘陵の蝶たち [チョウ・ガ]
いつも観察している丘陵の小さなエノキ。
blogでお世話になっている「愛野緑の撮影日記」の愛野緑さんが、「アカボシゴマダラ」の幼虫が樹上越冬状態に入ったようだとの記事を載せておられたのでこの木であろうと探したのだがなかなか見つからずようやく他力(T_T)で確認できた。
二股の枝の根元に同化して本当に良く見ないとわからない。
背中の突起の色もエノキの樹皮の模様の色にそっくりだ。
一方で同じ木の「ゴマダラチョウ」の幼虫は相変わらず直立姿勢で葉の上にいた。
どちらの幼虫も、葉の上にいる時は緑だが越冬状態になると樹皮や枯葉の茶色に体色を変化させるようだ。
このゴマダラ幼虫もいずれは茶褐色になり木を下りるのだろう。
この日、僕が以前に「アオバセセリ」の蛹の写真を失敗したといっていたので「蝶と山・てくてく写日記」のBANYANさんがわざわざ蛹を持ってきてくれた。この蛹は瑞穂町のアワブキで育った個体だ。
今回はリベンジで何とか見れる写真となった。BANYANさんありがとうございました。それにしても白い粉をまとっているがこれはいったい何の為なのだろう。粉が少しはげているところは、半透明のような感じだ。
不思議である。
さらにBANYANさんが飼育していた「ヤマトシジミ」の幼虫が前蛹になったとの事でそれも撮影させていただいた。m(__)m
とても綺麗な緑色で食草のカタバミの色のようだ。
良く見るとまだ体表に毛が残っているので恐らく前蛹状態でこれから蛹になると思われた。
ヤマトシジミは今でも成虫が見られるが、カタバミを探してもなかなか幼虫や蛹は見つからない。
幼虫・蛹だけだと寂しいのでこの日見かけた蝶。
相変わらず日なたのコナラで日光浴の「ルリタテハ」。
日の当たる尾根道で開翅している「テングチョウ」。
どちらも成虫越冬で今後も暖かい日にはお目にかかれる蝶たちである。
最近になってようやくゴマダラチョウとアカボシゴマダラの幼虫の
違いが分かりました
同じ食草で育つ二種類も住み分けするのが面白いなと
思います
それにしても観察眼の確かさに驚かされます
直立しているゴマダラチョウは何かそれなりの訳があるのでしょうか?
興味があるところです
by あかね (2008-11-18 07:49)
コメントありがとうございます。
だんだん寒くなりエノキの葉も落ちる季節。
ゴマダラチョウは木を下りて落ち葉に、アカボシは幹や落ち葉に移動するようです。アカボシが葉にいなくなったら幹の根元のほうを探してみてください!
by hirokou (2008-11-18 17:21)