魅力的なコノハチョウ [チョウ・ガ]
先日、伊丹市にある伊丹昆虫館に行ってきた。
カブクワコレクションという企画展示が行われ、世界のカブクワが生態展示されていてたくさんの子供たちが訪れていた。
私が通っていた高校はこの近くだったのだが、こんな施設があるのを知らなかった。
ただ、知っていても当時は虫から離れていたので行かなかっただろうなぁと思ったが、開設が平成2年なので当時はなかったようだ。
ここには、チョウ温室があり南方系のチョウたちが見られる。
関東では多摩動物公園にあるが、長らくご無沙汰である。
入るとたくさんのチョウたちが乱舞していた。
日本最大級の大きさの「オオゴマダラ」。
輝く紫が美しい「ツマムラサキマダラ」。
幼虫の食草にベンジャミンとある。
昔、観葉植物として部屋に置いていたのを思い出した。
こちらも翅のオレンジが目を引く「ツマベニチョウ」。
この花にのみ集まっていた。
白とオレンジが目を引くがこの翅には毒があるそうだ。
アサギマダラは狭山丘陵でも初夏と秋に見られるが、「リュウキュウアサギマダラ」は奄美大島以南が分布域。
仲良く蔓にとまっていた。
これらのチョウたちもとても美しく関東では見られない種だが、最も見たかったのが「コノハチョウ」だ。
翅の裏は名前の通りまるで木の葉のよう。
体や翅の色や質感は、こちらで見られるクロコノマチョウにとても似ているとこの日初めて思った。
クロコノマチョウも木の葉に紛れると、見つけるのが難しい。
高いところにとまって縄張りを監視しているようだ。
翅裏は地味だが、透過光で翅表のオレンジ色が透けていた。
翅を開くと、鮮やかなオレンジとコバルトブルーが現れる。
翅裏の地味さからは想像できない鮮やかさ、このアンバランスさも惹かれる理由だ。
いつかこれらの美しいチョウたちを生息地で観察したい。
2014年8月27日 兵庫県伊丹市
チョウ目タテハチョウ科 オオゴマダラ、ツマムラサキマダラ、リュウキュウアサギマダラ、コノハチョウ
シロチョウ科 ツマベニチョウ
CANON EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
RICOH WG-4
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